4月29日荏原神明社・常盤台神社春祭り〜四方神社春季例大祭神輿神幸祭

宮司です。今年は川嶋広報部長が献身的にも祭事祭礼に密着して戴いて写真撮影戴いてますので、いつもは記録されていなかった祭事もこうやって振り返り拝見できますので大変有り難いです。

4月29日は我が家舩木家奉務の神社の春祭りと四方神社の神幸祭が被っておりますので、二手に分かれてご奉仕をしております。本年から見習いで川嶋咲四神役も同行しましてご奉仕を戴きました。

先ずは舩木家の奉務神社の荏原神明社・常盤台神社ですが、この2社は全国数ある神社の中でも大変少数派の神社です。その理由は戦後新興住宅地に新たに設立された「新しい」神社なのです。

荏原神明社は昭和55年設立、常盤台神社は昭和42年設立です。この2社は我々神職と致しましては「誉れ」の社です。普通は神社の縁起の古さを誇りにしますが、私は此の2社の「新しさ」が自慢です。しかも神職主導ではなく、住民氏子の熱意によって設立された事が尊いのです。(設立の詳細は当HPトップの「ゆかりの神社」参照ください。)戦後設立された神社って何社程有るかはわかりませんが、過疎化で合祀されたりして無くなっていく神社は多いと思いますが新興住宅地に神社が佇む景観はその地域に何かしら「重みと品格」を与えているように思います。

設立当時の方々にお話しを聞く機会がありましたが、働き盛りの40代に仕事を持ちながら町内各家を1軒ずつ説得に廻られたそうです。
しかも「常盤台」という地名は地元の方々が命名され、行政が後追いで認可した地名なのです。
神道の祝詞定番フレーズである「〜常盤に堅磐に〜」を冠した町。しびれますね。
私の代でも一社でも良いですから新興住宅地に燦然と鎮守の森の新緑が萌えあがる日を迎えることが実は目標でもあります。なかなかそんな時代では無いことは重々承知どころか、私が一番わかっている地域に住んでおりますのでなにを戯言と思いますが、なぜかそんな日がいつしか来るような気がするもので・・・。
おっしゃ!わしらの町に神社を建てて神さんまつって祭やろうぜー!という奇特な方、お待ちいたしております。