富山の酒蔵でも収穫有りじゃ

わしじゃ、鷹じゃ。やはり立冬をすぎると朝晩めっきり寒いのう。氏子の諸人(もろびと)ら、たっしゃにしておるか。さて昨日、禰宜が午前中からいそいそと出かける支度をしておった。まーた何か企んで居るようじゃったので今回も見守りに行ってやったわい。加賀藩の文書蔵(図書館)の次は富山藩の酒蔵のようで、何やら話し込んだと思ったら酒造元の方に酒蔵を案内してもろうとったぞ。帰りには金澤の時と一緒で、酒瓶をうれしそうに二本ほど抱えて出てきよった。そのあと富山県の文書蔵、富山市の文書蔵などで調べ物をしたあと、黒崎の紙袋屋で打ち合わせをしておった。いそがしいやつじゃのう。夜は雅楽の稽古で射水神社から帰ってきて草々、酒蔵で抱えてきた酒瓶を並べてなにやら飲み比べをしておった。本人は「かけまくもかしこきや、新川神社の御神前に供える新種の神酒の毒味です」とゆうておるが、あれはただ飲んどるだけじゃ。だいたい毒味役があんなにカパカパ飲んで本当に毒が盛ってあったら即死じゃ。案の定、禰宜は酔っぱらってわけがわからなくなったのじゃろう、配偶者を呼んできてテイスティングしてもろうとった。禰宜は生来酒は弱い家系じゃが配偶者は先祖が四方で酒蔵を営んで居った家柄の出じゃから目利きはきくかもしれんの。どうやら何か決まったようじゃから、何か企んで居ったのは御神酒のモデルチェンジか?