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春季例大祭・神輿渡御祭(神輿渡御祭:雨天時は10月19日 秋祭りに順延)



新川神社写真

春の訪れを慶び祝い、神々にこれから始まる農耕を始め、社会、学校、公共の公務が新年度を迎えるに際し無事故無災害と豊作を祈り、ありとあらゆる工業・商業・産業が育成発展することを祈ります。
併せて氏子と共に神輿にお移り戴いて氏子区域を御神幸いただき、氏子区域である街中を浄化すべく祓い清め、邪霊・邪神の侵入無く地域の安泰と無事故無災害を祈りながら巡行いたします。
新川神社年間通じて最も重要な御縁日に当たる例大祭の日で、その由来は現存する最も古い由緒書に記されています。

「我は面足尊・惶根尊(おもだる・かしこねのみこと)なり。 吾は此の所でやわらかい光の中に塵に交じるがごとく、命あるすべての物にあらわれて天下を守らん。 この地域に住む衆よ、神の山から清き流れが川となりそそいでくるこの麗しい処を『新川』と名付けて、我はこの地の守護神と成り、皆が常日頃から慢心を退け、 心一つに素直にして我の神前に拝礼するならば、我はその心に乗り移って皆の願いが叶わぬ事は無いであろう。」
とお告げするやいなや、白鷹と成って巽(東南)を目指して飛び去っていかれたとあります。
その日が白鳳三年(674)甲戌 3月19日(旧暦)、現在の4月19日なのです。

宝永三年(1706)新川四社大権現由来書:舩木宮司家蔵
宝永三年(1706)新川四社大権現由来書:舩木宮司家蔵


この神輿渡御祭の露払いに猿田毘古神が先導いたします。
新庄町では「どべ」と呼ばれ、近隣の子供達はこの「どべ」を囃し立てて怒らせ、逃げ回るという、追いつ追われつの面白さに加え、 古事記日本書紀に出現する霊験が強い神の御利益を戴こうと子供に頭を撫でて貰おうと近隣から我が子を差し出す母親が後を絶たない「奇祭」であります。
通称「どべまつり」とも言われるのは此の故であります。

どべについて
新川神社のどべについて


【新川神社春祭・神輿渡御祭の1日】
春季例大祭・神幸祭 祭典斎行

1 : 修祓 神饌、神輿、奉仕者をお祓いいたします。

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2 : 神殿の御扉開扉、お供え物をお供えする献饌、宮司が祝詞・総代会会長が祭詞を述べて地域の安泰・無事故無災害と今から氏子がお供するので氏子区域を巡行いただいて 氏子各位のお祈りをお受けいただき、更なる地域の発展をお導きいただくようにと御祈願いたします。その後代表玉串拝礼の後、出発の儀式に移ります。

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3 : 御霊代遷御 神様の御分霊をお遷しした幣帛を宮司が御神輿にお遷ししたならいざ出発です。

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「どべ」の持つ薙刀には紙垂が神職により取り付けられ、神霊が憑依していることを顕します。
どべは祭典にて神職から「お祓い」を受け、神が憑依した証しである「紙垂」を薙刀に付けた時点で「猿田毘古神」となり、中に入っている人は「神懸かり」を演じる「俳優(わざおぎ)」に徹することになります。
人間では無いので一切言語は発しません。身振り、姿勢で神に成りきって霊験を現します。どべ保存会が永年培ってきたその妙技が昔から「新庄のどべは怖い」と語り継がれています。

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4 : 神輿御神幸 出発 道中 みこし祈祷。
どべが露払いで道案内の先導役をしながら御神輿に遷られた神様の御神霊は氏子の各家々、企業など約300件のお祓い・お祈りをお受けに成り、神職が仲取り持ちとしてご奉仕しながら巡行いたします。

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5 : 宮入(みやいり)・神輿(みこし)振り
長い道中を経ていよいよ御神輿が神社に帰還します。その時に今まで車輪を付けて曳き廻しした神輿の車輪を外して昔ながらの人力による神輿を担いでの宮入となります。
神輿を荒々しく揺らすのは、神の霊を揺り動かして活性化させる(魂振り)という意味があります。
新川神社春祭りでは平成28年(2016)新庄御鎮座四百年記念の年に、久しく途絶えていた人力によるみこし担ぎを若衆である若鷹会が復活させました。
この年以降、宮入・神輿振りは見物人も多く、人気の恒例行事となっています。

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6 : 神輿還幸祭(みこしかんこうさい)
御神霊の依り代である神籬を本殿にお遷しする儀式です。
最後にお供をした氏子達が御魂振りによって御神威が高まった神様に元のお宮にお戻りになってからも地域を罪穢れから祓い除けて清らかな気を充満させて地域発展にお導き戴きますようにとお祈りをしてお祭りは幕を閉じます。

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7 : 直会(なおらい)
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最後に神様にお供えした神饌のお下がりの御神酒を戴く直会(なおらい)を参集殿にて行います。
奉仕者同士が1日の労をねぎらい、明日からの鋭気を養います。
直会は祭典の儀式として行われますので単なる宴会ではありません。「神人共食(じんにんきょうしょく)」と言い、神と人とが同じ食物を味わうことによって,両者の親密を強め,生活安泰の保証を得ようとするものです。
直会を通じて神と人との親密さが加わり,神は人を守護することを保証し,人は神を敬い祈願し報謝することが連綿と続けられてきたのです。

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8 : 境内の露天商

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4月19日春祭と10月19日の秋祭には境内に露天商が建ち並びます。
懐かしい味や遊戯など大人も子供も共に過ごせるスペースとして大勢の参拝者で賑わいます。

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御輿(みこし)豆知識

□神輿の起源
□神輿渡御祭(とぎょさい)・神幸祭(しんこうさい)とは?
□かついだ神輿(みこし)を揺り動かすのはなぜですか ?
□宮入(みやいり)とは?
□「どべ」の本名・猿田毘古神(サルタヒコ)とは?
□露払い(つゆはらい)とは?
□新川神社の御神輿(制作中です)