お久しぶりです、禰宜です。富山市恒例の山王さん祭りのご奉仕をしてまいりました。本年は天候にも恵まれ、週末ということもあって大勢の御参拝をいただきました。山王さん、日枝神社の氏子は大変広く、御輿は路面電車通りを軸に東西に分けて、二日間にわたって廻ります。普段歩くことの無い町並みを歩いてみると、車で通り過ぎると気がつかないことがたくさんあることに気づきます。年間新川神社の御輿渡御以外に上冨居神社、日枝神社、四方神社、四方神明宮、稲荷神社、於保多神社、千歳神社、高岡市の有礒正八幡宮のお神輿のお供を致しますが、おかげさまで町並みを歩くたびに新しい発見がありまして大変為になっております。新しいお店や、新しいアイデアなどもここから生まれてきますので感謝しております。我々氏神の神主は歩いてなんぼですから、何歳になっても御輿渡御で神様のお供が出来る「道中(ストリート系)神主」を目指したいと思います。
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白山比咩神社初参拝
禰宜です。いつもこの「たかのたわごと」を見ていただきまして誠にありがとうございます。こんな私めの「たわごと」をいつもご覧戴いている御方がいらっしゃることは私の何よりもの励みとなっております。明日から日枝神社の山王さん祭りのご奉仕に泊まり込みで行きますので、連ちゃんでアップです。
さて、以前から念願だった石川県の白山比咩神社に初めてお参りいたしました。白山奥宮もまだ登拜したことが無いので、まずはお宮にお参りできて良かったです。
新川神社に白山社が合祀されていまして、御祭神・白山比咩命は日夜私どもがお仕えしておりますので神様の本宮、御実家ということになります。
今回初参拝に至りましたご縁は石川県神社庁主催の「雅楽研修会」の講習会場として白山比咩神社がご協力されました事に依ります。講師に雅楽の本家本元、宮内庁式部雅楽部の先生方をお招きしての研修会ですので、毎年参加しております。白山比咩神社の参集殿は大変立派で、気持ちよく研修が出来ました。
かんさびた境内、御神木に清められた境内は清々し初夏の風が吹き抜けておりました。
久しぶりに雅楽をみっちり練習しました。いずれは新川神社でも雅楽教場を開催する展望をもっておりますので近い将来実現すべく精進いたしております。
招霊木(おがたま)の木と神楽鈴と一円玉
お久しぶりです、禰宜です。以前にも書きましたが、当社にはおがたまの木が二本あります。いずれも御敬神熱心な新庄の氏子様から奉納されたものです。おがたまの木というのは神社にとって非常にゆかりのある木であります。その名前が示すとおりに、神様の御神霊をお招きする木ということで、今現在、地鎮祭などの神様をお招きする祭祀の時は神籬(ひもろぎ)ともうしまして榊の枝を使うことが多いのですが、その昔、榊が自生していない地区は、このおがたまの木が神宿るご神木であったのでしょうか。この木の枝は天に向かって真っ直ぐに伸びていこうとする枝っぷりなんですね、ですから神霊が降りてこられる木であるという由来はそこから来ているともいわれているようです。
ちなみに「ひもろぎ」の語源は「霊(ひ)」が天降(くだ)ることを古語で「あもる」と読みますので、「御神霊が天降りされる木」が「ひもろぎ」の表す意味となります。
もうひとつ、古事記・日本書紀に語られる天の岩戸開きで、あめのうづめの命が手に持ち神楽を踊ったとされる捕り物は、古事記では「天の香具山の笹葉」、日本書紀では「茅を巻いた矛」とありますが、このおがたまのきであるという説もあります。由来の出元が私自身わからないのですが、日本神話のふるさと、宮崎県高千穂町が町の木とされていますのでご当地に何か由来があるのではと感じています。
そしてこのおがたまの木は、神楽鈴、一円玉の木のデザインに似ているという共通点があります。実際の処一円玉のデザインは実在する木をモデルにしたわけでは無いそうですが、実は微妙に似ています。天に向かって真っ直ぐ伸びていく枝の形や、花のつぼみ、葉の形などそっくりです。「鈴生り」って言葉がありますが、これも神楽鈴からきた言葉らしく、神楽鈴の意匠はおがたまの花が咲いている様を現しているそうです。神楽鈴は「鈴なり」(豊作)、一円玉の円は「丸くおさまる」(円満)に繋がりますので、興味深いおはなしですね。
梅つながり
献穀田お田植祭に雅楽奉仕
昨日晴天の下、宮中に 献上するお米のお田植え神事に雅楽奉仕者としてお仕えして参りました。
私は雅楽では鳳笙担当です。あの竹が丸いお椀にたくさん並んでいて、パイプオルガンみたいな音がする楽器です。
爽やかな風が吹く中、神事によりて早苗を祓い、田んぼを祓い、早乙女を祓い、ありとあらゆるものが清められて神事は進んでいきます。
秋には抜き穂祭といわれる収穫祭が行われます。今から楽しみです。
近況報告
禰宜です。いやぁー忙しかったです。14日は高岡市の有礒正八幡宮へ御輿渡御祭の奉仕、
17日、18日は隣駅の稲荷町鎮座の越中稲荷神社へ御輿渡御祭・春祭りの奉仕、昨日は
「古事記に親しむ」の昼の部を開催いたしました。今日はこれから魚津へ。
「平成24年度新嘗祭献穀齋田田植祭」という富山県を代表して奉献されるお米の田植え祭に
雅楽演奏者として奉仕して参ります。
昨日の朝、神社で毎朝のお参りを済ませましたら、どうも太陽の様子が、おかしい。
いつものような輝きでは無くてなにかフィルターをかけたようなスモーキーな
日差しになっていたので、いよいよ私の頭がおかしくなってきたのかと思いましたら日食でした。
日食のことはすっかり忘れておりまして、「なんか、太陽の輝きかたが変」といいましたら、家族から「世捨て人」「隠者」呼ばわりをされてしまいました。
田んぼ学校 視察してきました。
禰宜です。本年、富山県神社庁で初めて開催された「田んぼ学校」を視察しに、富山市塩に鎮座の多久比禮志神社(たくひれしじんじゃ)http://www12.ocn.ne.jp/~takuhire/に行ってきました。
朝方は雨模様でとてもこの時期とは思えない寒さで心配したのですが、幸いなことに雨は降りませんでした。みんな元気に「寒い」とくどきながらも田んぼに入りました。無事に田植えが終わると、お昼ご飯の準備です。災害時に電気やガスが無くとも自炊ができる事を学んでいただく為に、ビールの空き缶を利用した「空き缶釜戸一合炊き」を実施しました。地元の総代さんや親御さんたちもこれは初めての体験だということで、非常に感心しておられました。炊いたお米で昼食は定番のカレーライス。さぞおいしかったことでしょう。
来年は新川神社の裏の田んぼでやります。氏子の方々に協力をいただく為に、今から企画書を作製し、打ち合わせを進めていきたいと思います。お楽しみに。
うぐいすが来る神社 秘蔵のハナミズキ
5月5日、こどもの日。暦では立夏、夏の始まりです。みなさん、国旗を玄関に掲げられましたか?是非掲揚して、日本の運気向上にご協力ください。
「旗を掲げる」という行為は、尊い行為なんですよ。特に国旗は。いずれ詳しく、「よもやま話」にでも上げますが。
良い天気です。うぐいす、朝から絶好調です。毎年、うちの境内には来てくれるのですが、今年のうぐいすは良く鳴きます。
朝から晩まで歌いまくりです。うぐいすのさえずりを聞きたい方、是非新川神社にお参りに来てください。今日は天気が良いので気持ちよさそうに
鳴いています。今の時期は境内はカラスやらツバメやらスズメなど、鳥たちが忙しそうに飛びまくっています。
さて、ハナミズキも満開です。今日上げたこの写真は家の縁側のものです。なかなか変わった咲き方をしていますが、よせあつまった感じが良いですね。
天正寺・少彦名社御田植視察、田植え定規もらいました。
と、いうことで、天正寺の少彦名社(「ゆかりの神社」参照)では以前より生産組合の氏子の方々が子供達と一緒に稲作をして、穫れた藁でしめ縄を奉納して戴いております。
これを見習いまして来年は新川神社でも「田植え学校」を開催する予定です。以前から実施したいと思っていましたことをやります。
未就学のこども、小中学生、高校生、大学生から大人まで、参加して貰いたいです。
5月に神饌田(しんせんでん:神様にお供えするお米を作る田んぼ)で田植え祭、成長を観察し、途中の作業も出来ればお手伝いしたいです。
秋には稲刈りをし、11月25日の新川神社の収穫感謝祭に神様に穫れたお米をお供えします。
12月に穫れたお米の藁(わら)で、神社や鳥居に架ける「しめなわ」をみんなで作って奉納します。皆さんの家の玄関や神棚に架ける「しめなわ」も、自作してお土産で持ち帰って貰います。文字通り、本当の「お土産(おみやげ)」ですな。お昼には穫れたお米でおむすびを作り、みんなで食べましょう。どうですか、楽しそうでしょ。
ハナミズキ満開。招霊(おがたま)の木、花咲く。
櫻舞い降り、はなみずき芽吹く
春祭り、晴天なり。無事終了す。
4月19日、晴天にて春祭り、みこし渡御無事に終了しました。本年は新規道順を考案しまして、宮総代さんの下見、打ち合わせを戴いてほぼ計画通りに今まで行けなかったところまでおみこしを廻すことが出来ました。宮総代さんのおかげです。感謝いたします。初めておみこしをお迎え戴いた新庄の企業の皆さんもさぞお喜びのことかと思います。皆さんの協力を得て11時間に渡る新庄を「祓い清める」神事、滞りなく取り収めました。
櫻、満開 白梅と桜の共演。
さくらさく、かぜつよし。風のつめあと
今朝録れ鶯の唄・櫻のつぼみ膨らむ。
禰宜です。ようやく鶯の録音に成功しました。すこしノイズが多いですが、朝の澄んだ空気感も一緒にと思いましてそのままにしました。
今はコンピューターでノイズも取り除けるのですが、やはり自然のままで、ということで。
下の文字をクリック戴くと一分間ほど、鶯の鳴き声が聞こえます。どうぞ癒やされてください。
昨日は、朝から晩まで鳴きまくっていました。わたしはてっきり雄が鳴くと聞いていましたから「ホーホケキョ」は求愛のさえずりだと思っていましたら違うんですね、縄張り宣言だそうです。「ケキョケキョケキョ」と、違った鳴き方をするのは縄張りに侵入した鳥に対する威嚇だそうです。知らんかったです。「婚活、たいへんやな〜」と思っていたら違いました。家庭を守るために必死だったんですね、誤解していてごめん。
そういえば、録音をしているときに鶯が私の近くの枝に移って鳴いてくれたので、大きな音量で綺麗に録ることが出来たのですが、あれは私に対する「威嚇行為」ですかね、もしかして。「こら、それ以上近づくと、威嚇するぞ」といわんばかりに鳴いていたりして。そんな風には聞こえませんでしたが。
雅楽には「春鶯囀」(しゅんのうてん)という、うぐいすのさえずりを写して舞にしたと伝わる曲があり、源氏物語では春の宴で演奏されたようです。
いつもでしたら入学式の頃には咲いているのですが、本年は遅れ気味。つぼみはもうぱんぱんに膨らんでいます。開花の日をお楽しみに。