日別アーカイブ: 2012年3月4日

木霊のわけまえと天然物の「りゅうのたま」

折れた楠の枝。木霊のわけまえ。御守りにします。

禰宜です。今日、例年に無い降雪のため境内の木の枝がかなり折れてしまいました。知らないうちに総代さんが片隅にまとめて戴いていたようです。感謝。

以前から折れたご神木の木枝はお正月のかがり火の薪になるのですが、利用できる木であればそこから御守りを調製して参拝者の方々におわけして差し上げたらよろこばれるのではないかと思っていましたので、早速品定めに作業靴を履いてチェンソーを持って見に行きました。見てみるとなんと、大小の枝のなかでもひときわ大きい枝はくすのきの枝でした。本年正月から授与しました「龍の珠」はくすのきが原材料ですので、これは「木霊のわけまえ」だと思いまして、うまく面取りできれば来年用の「龍の珠」をはじめとする御守りの材料に出来ればいいなぁと思いました。新川神社オリジナル御守りがしかも新川神社のご神木で調製できたら、それはすごく御霊験あらたかな御守りが出来ると思います。早速、彫刻師に電話して「・・・ところで今日、思いがけず良いブツが手に入ったじゃ、ふふふ、どうすれば良い?」と下地処理の仕方を教えて貰いました。枯れた木ではありませんのでピッチピッチの鮮度の良い生木の枝です。御利益満点の御守りが出来そうで今から楽しみです。「龍の珠」が採れなかったとしても、何らかの御守りにしようとおもいます。どんな御守りにするかは今年一年かけて創作してみます。素材に限りがありますので数に限りがある限定品になりますが、乞うご期待ください。

境内の神木・くすのき。痛々しい枝折れ跡。

「くすのき」 って独特の香りがします。独特ですので好みは分かれるところでしょうが私は好きな香りです。なんか、「杜の香り」って感じがします。御守りの「龍の珠」に社名の焼き印しているときも香ばしいにおいが部屋に立ちこめていました。いわゆる「樟脳(しょうのう)」のにおいです。「くすのき」の語源は霊妙な木、神秘的な木の意味である「奇(くす)しき木」からこの名になったと言われています。薬用成分の樟脳がとれることから霊妙な薬の採れる木ということでしょう。知らなかったのが、樟脳は防虫剤に使われるのは知っていましたが、カンフル剤のカンフルって樟脳のことらしいですね、知らんかったです。

おかげさまで本年初めて謹製致しました「龍の珠」は限定15珠すべて授与させていただきました。誠にありがとうございました。龍の珠を受けて戴いた参拝者の方々、お元気で夢に向かって良い感じで過ごしておられますかね。もし、ひとつでも夢や願いが叶ったら、神様と龍神さんにご報告して上げてください。もし宜しければ、私にもお知らせ戴いたらうれしいです。神様と龍神さんのご報告のついでで良いですから。

くすのき製「龍の珠」裏の焼き印。

桐箱入り

それともうひとつ、境内の木の枝が落ちたあたりは、「龍の髭」といわれる緑の草がじゅうたんのように生い茂っている場所で、そこにこの2月前後に実をつけるのですがこれを俗に「竜の玉」といいまして、綺麗な青い実です。偶然に見つけました。結構最近、自生でどんどん増えています。「りゅうのたま」つながりで、霊妙な境内であります。さすが、龍神さんのお住まい。

「龍のひげ」の実、「竜の玉」

もうひとつの天然「竜の玉」。青い実です。