立春のめでたき日に焼納祭斎行しました。

お供え物は米、酒、塩、水。右は火打ち石。左の箱の中は切り麻という、紙吹雪に麻を細かく刻んだものを混ぜたお祓いの物。

禰宜です。本日は立春で、暦の上では春が立ち上がる日です。ちらほら雪が降ってはいましたが、早朝に正月三が日以降にお宮に寄せられた古い御神札や御守り、しめ飾り、書き初め、年賀状などお祓いをして焼納いたしました。京都の石清水八幡宮で修行中は、節分行事で有名な吉田神社にお手伝いにいっていましたので、その当時の思い出などを思いながら丁寧に最後の最後、燃える物がなくなるまで焚きあげていきました。吉田神社では節分の夜、11時に直径5メートル、高さ5メートルの八角形の柱型の網で囲った巨大な火炉を設置、祭典をし、清らかな火でたきあげる火炉祭が有名です。ものすごい火柱ですよ。富山の左義長の様な感じです。たくさんの方々が祈りを込められたお札や御守りを焚きあげたその火柱が天を焦がすときに春が立ち上がるので節分の夜に火を焚くそうです。私もそういう意味を込めて、立春の早朝に祭典をいたし、お焚きあげいたしました。みなさんの祈りが火柱に乗って高天原の天つ神たちに届くと良いですね。

点火。天に昇る火柱。