いろいろとお世話になり、ありがとうございました。

禰宜です。今年に入りましてから新庄御遷座四百年の年という事もあり、色々な役職なども任期終了ということで対外的な活動は一段落いたしました。本当に色々とお世話になりました。顧み致しますれば平成8年(1996)の4月に京都・石清水八幡宮より帰省いたして早20年。昭和59年(1984)に東京の國學院大學に入学と共に明治神宮の実習生(わかりやすくいうと丁稚修行のようなもの)から数えると32年。干支一回りを県外で修行し、帰省して20年にして50歳。ようやく、今までの集大成として父祖代々奉仕の新川神社の記念すべき年を契機として天職に身命を賭して参る時が来たような気がしております。

我々神職も人間ですので普通に社会生活を送る中で神様にお仕えしているわけですが、どうしても人間活動のペースが優先されて、本来の我々のする仕事である神社の活動である神事の厳修、神社尊厳の維持の源泉である清掃、歴史伝統文化の広報などの重要な本質の仕事が大事だと言いながら他の事柄に対応せざるを得なかったり、役職を担わされる事が多い年代でもありました。しかしながら、若い内に色々な仕事やお世話をする経験をさせて戴きましたのでスキルと言いますか、時間を有効に使う工夫や、効率の良い生活の送り方など試行錯誤出来た日々でした。

ですが、今日からは本来の天職、また、先送りにしてきた事などの実現に時間と労力を使わさせていただきたいと思います。人は人。自分は自分しか出来ない仕事があるのですから。

「本末転倒」と「パラダイムシフト」。日々、脳裏をかすめるキーワードです。