舟橋村竹内鎮座神明社の杉の木倒木。

参道に横たわる杉の木

根こそぎ倒れるも、意外に根が深くない。

こちらも同じくらいの根の深さです。

禰宜です。3日の大風の後、舟橋村竹内に鎮座する神明社(「ゆかりの神社」ご参照)の総代さんから、境内の木が倒れたとの連絡で見に行きました。見事に二本横たわっていました。かなり大きな杉で、隣の公民館の手すりスロープを押し曲げてしまいました。もう一本はゴミ集積所の屋根に倒れていました。木が枯れた様子も無く、枝打ちもして管理をしてありますので、なぜこの二本がと思って見ますと根が異常に浅いんです。下の土壌が岩盤なので深く根を張れなかったのかなぁと総代さんに言いましたら、総代さんが真相を教えてくださいました。この木が生えていた場所は水が豊富なので根をはらなくても吸水できたから根が浅かったんだと。お宮のある高台にある木は根をはらないと水分が得られないので根が深いんだと。なーるほど、そういうことですか、腑に落ちました。勉強になりました。明治神宮の林苑の専門家に聞いた話も一緒で、神事に使う榊の葉も日当たりの良いところの榊は良い枝葉にならないのです。午前中に一時間だけ日が当たる処の榊が良い枝を付けるそうです。日光と水を求めて、木は厳しい環境の方がしっかり成長するのですね。我々人間も同じですね。我々の先祖は木を信仰の対象として祭ってきました。ひときわ大きい大木にしめ縄を張り、ご神木として崇敬の対象とされてきました。根を深く張り、枝を多く付けるその力図良い生命力と人間をしのぐ寿命に神々しさを感じたのだと思います、理屈抜きで。
幸い住宅の倒壊や人身事故にならなくて良かったです。大きな被害では無いですが補修には経費がかかりますし、なにしろ木の運搬費用が・・・。