神仏かふぇ。またまた開店します。

さて、またまた開店します、神仏かふぇ。今回も最勝寺さんを会場にお店開きします。

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りゅうけつ。良いネーミングですね。温泉の源泉も龍穴って云いますしね。新川神社にも龍神さんおらっしゃいますので、むずむずっとしたりして。

第3回神仏かふぇ。 IMG_0129 IMG_0130

お茶は恒例の太郎茶。ついに製品化されました。美味しいですよ。最勝寺の若女将さんの煎れる珈琲もでます。主菓子は今回も禰宜さんセレクトでいきますんで張り切って良いブツを持参して参上いたします。お酒だけじゃないんですよ、禰宜さんセレクトは。今回も和菓子でいきますが、いずれ洋菓子もいきます。本年四月に新川神社参集殿もオープンしますのでその後は新川神社参集殿バージョンの「神仏かふぇ。」もオープンします。行く末には「神仏Bar.」でしょうかね。乞うご期待。

第3回寒中みそぎ・鎮魂行法錬成会準備中

本年から、彫り物になりまして、裏面には「十種の神宝」の図が入ります。10年参加すればコンプリートです。

本年から、彫り物になりまして、裏面には「十種の神宝」の図が入ります。10年参加すればコンプリートです。

いよいよ明後日に迫りました。今晩、若鷹会の役員と禊ぎ場の水溜の段取りをします。

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神道行法行事次第も改訂版です。内容は変わらず、レイアウトなど精度を上げました。

あけましておめでとうございます。

禰宜です。本年も宜しくお願いいたします。この頃、更新が数減りましたね。ようやく落ち着いたわけです。休みらしい休みは取れないのですが、寒中禊が終わるまでは落ち着かんので来月までもうすこしの辛抱です。
今年の正月は晴天続きでたくさんのご参拝を戴きました。参集殿建築のため、裏の駐車場が使えないので大変心配したのですが、積雪がなかったのでなんとか切り抜けられました。来年は駐車場がありますので緩和されると思います。

今まで以上に参拝者が多かったので、守護矢は三が日ですべて無くなり、おみくじも在庫切れを起こしてしまい、申し訳なかったです。近くのお宮の総代さんに別けて貰いまして、なんとか切り抜けましたが数時間の間、「こどもみくじ」と「恋みくじ」だけの時間が出来てしまい、反省。

当社独自の「どべお守り」も在庫を切らしてしまい、失礼いたしました。在庫管理を厳しくしすぎたので今年のような好天での読みが甘かったのが原因です。必要以上に在庫を持たないようにして、常に新しく奉製された物を授与したいと思い、数読みをして仕入れしているんですが仇になりました、反省。

でも在庫を切らすぐらいにお守りを受けて下さる方が増えたんだなぁと思い、少し嬉しかったです。

今年は、10年前から準備をしてきました、新庄町に遷宮して四百年の大きな節目の祝い年。幸先の良い正月が過ごせました。

家内が「本殿前に行列が出来るのを初めて見た」といって見せてくれた写真。新川神社としては確かに初めて見る風景です。お互いに気を遣われて、家族単位で整然とお参り戴いているお姿に感動いたしました。

にぎり願掛け御守り「龍の珠」初穂料改定のお知らせ。

禰宜です。ほんと、ブログの間が空いてしまいガチですが、FBもトップページの下の方にしばらくすると現れますのでそちらをご覧ください。
今日は差し迫った元旦からにぎり願掛け御守り「龍の珠」の初穂料が従来の3,500円から5,000円に改定させていただきたく、急遽お知らせする次第です。
製作を依頼しておりますところからのお話しに因りますと、この龍の珠を仕上げるのに1日1個から1.5個くらいの手間がかかることをお伺いいたしまして、今までは特別な価格で製作戴いておったようです。わたしもこの値段で良いのかな?と思っておりましたのでやむをえず了承いたしました。他の彫刻品、たとえば干支の一刀彫りなどの値段とも比較しますと高値ではないかと思われるかもしれませんが、当社の「龍の珠」は一刀彫りの様にざっくりとした彫りとは違い、綺麗に仕上げてある状態ですのでそのあたりの価値が違うと言うことでご理解戴きたいとおもいます。正月限定15珠です。尚平成28年正月分の15珠限定品ですので、すべて授与されましたら本来は平成29年の正月まで待って戴くと言うことになりますが、近年ご要望が多いので正月限定15珠以後は個別別注文ということで納期1ヶ月を目安に承ります。「龍の珠」は平成29年からは8,000円の更なる初穂料改定をさせていただきますので個別注文分の初穂料は8,000円ということにさせていただきます。一挙に倍以上の値上げになりますが、仕入れ価格に由る改定です。富山伝統である井波彫刻の技術による一品ということで職人さんの苦労に対する対価ということでご理解くださいますよう重ね重ねお願いします。

古事記に親しむ富山中巻下巻完全読破編、コンプリート。

禰宜です。ほんとに更新がままならなくなりましたので、トップページに新川神社Facebookページをリンクしました。これで写真と簡単なデーターは即ご覧戴けます。
本当に今年も充実した一年でした。「古事記に親しむ」は遂に11月16日に昼の部、11月18日の夜の部それぞれが最終回を迎え、平成24年3月から3年間をかけた古事記上中下巻を完読いたしました。パチパチパチ。完読された方は9名いらっしゃいました。完読証明書と記念品として本居宣長の「ういやまぶみ」の文庫本を差し上げました。色々と記念品も考えたのですが、古事記伝を書き上げた宣長が弟子に乞われて書き上げた「古道の入門書」ですので、古事記を読み上げた皆さんには今後の「みちしるべ」になる本だと思いましたので、最終的にはこれしかないな、と。
ですが、あらためまして私自身も初めての挑戦で、よく3年間お付き合い戴いた方、本当に感謝いたします。この素読会は一人では絶対出来ませんので参加して戴いた方々ありきの企画ですから、完遂できたことは今から考えますと我ながらすごいことだなと思います。大學で古事記の授業寝てた奴が、皆さんをお導き出来たわけですからね。睡眠学習が30年後に花開いた、って感じですかね。全国の神職さんも私のような出来の悪かった者でも達成できましたので是非、トライして戴きたいです。
末筆ながら、「古事記に親しむ」主催者の佐久間靖之師匠、テキストや講義の音源を供給していただきました日本文化興隆財団 と事務局の佐久間さん、また富山で神道講義の開催を進めてくれたひもろぎ苑主催の今井均さん、富山市中央倫理法人会の内山祐治さんを始め、この3年間お付き合い戴きました参加者の皆さんに深く感謝致しますと共にみなさんにやおよろずの神々の御加護があらんことをお祈り申し上げます。

来年は新庄御鎮座400年を迎え、4月から一番最初から読み始める「古事記に親しむ」を再開します。来年には新しい神道道場で開催できるので楽しみです。最大60名までが椅子に座って素読できますんで、年配の方々には足にやさしい会場をやっとご提供できますのでご安心を。途中から参加された方は勿論ですが、完読された方々も「もう一度読みたい」ということで再度参加されます。私のライフワークとしてエンドレスで続けていきたいと思いますので、是非上巻最初からのスタートをお見逃し無く。

古事記を完読された方には証明書をお渡しいたしました。すごいことだなと思います。日本最古の書物ですから日本人として産まれてきたのならば一度は読んでおきたいですね。

最年長、氏子である新園町の酒井菊枝さん。たくさんの参加者を紹介していただきました。昼の部設立の立役者です。

休憩時間にはみなさんそれぞれにお茶菓子を持ち込んで戴き、ありがとうございました。

来年は新しい道場ですのでこの社務所では読み納めです。

9月26日田んぼ稲刈り報告

お久しぶりです、禰宜です。一ヶ月以上も更新できませんでした。ストレス溜まります。
本当にやりたい仕事を後回しにするとストレス溜まります。でもやっつけ仕事で更新したくないんです。
FaceBookでは、専属カメラマンの川嶋さんが即、素敵な写真を上げて戴いていますのでリアルタイムで様子がわかります。
ということで遅くなりましたが稲刈りの様子をご紹介します。
来る12月5日は午前10時から収穫した稲わらでしめ縄を作る講習会とコシヒカリ試食会です。おむすびを作ってみんなで食べましょう。
その夜はお宮で飲もう会です。ここでもしめ縄講習をいたします。奮ってご参加下さい。

昨年のイセヒカリは台風などの風に強く、倒れない品種でしたが、本年のコシヒカリは多分肥料の分量が適切でなかったようで、中程が倒れてしまいました。

先ずは稲刈り報告祭です。収穫した荒稲(あらしね)をお供えします。

祭典前のひととき。

川嶋広報部長今回のベストショット。

神饌伝供のリハの模様。

真剣な表情。

みんなかわいい。靴下脱げとはわたしにゃ言えませんでした。

本番はスムースに上手くいきました。飲み込みが早い。

無事に全品目を神様の真ん前にお供えいたしました。

今回の田男・刈り女。みんな、かわいい。

鷹乃羽雅楽会の道楽に導かれて神饌田へ移動。

やはり男の子は豪快に刈り取る。

女の子もいまさしく。

ばっさ、ばっさと勢いよく。

未来の田男。

天候晴れて良かったです。昨年は稲刈り中に降られましたんで。

豊作、豊作。

第2回目、神仏かふぇ開催。

神主とお坊さんがメイドをするカフェではありません。そんなん、怖いわ。

前回の和漢お茶メニュー。みんな美味しかったです。

最勝寺の奥さんのお手製おはぎも戴けました。お彼岸が近かったですので。ほのぼの。

富山初、神仏コラボ企画の第2回目です。初回は40名の参加を戴きまして大変有り難かったです。

初回でしたので一人一人の質問にどちらかがお応えする、また二人がお応えするというかたちで過ごしました。

絶対話題に出るのが「神仏混淆」と「神仏分離」についてですが初回はさわりだけでしたが二回目はざっくりとお話ししてみようと思います。

でも、最勝寺の谷内良徹和尚さんと二人でお応えできると非常に安心感があり、とても良かったです。私が口からでまかせでしゃべっても最後、和尚が上手くまとめてくれますので。だいたい、神主は万葉集の「葦原の 瑞穂の国は 神ながら 言挙げせぬ国」を体現しますので不要な理論論争は避けるんです。禅問答を極めたお坊さんに口じゃ、絶対かなうわけがない。というか最初から張り合おうとは全然思っていませんので、こちらは楽です。逆に話を聞いて「なるほど」と思うことがほとんどですので私もお客さんです。

お宮で飲もう会では日本酒の「禰宜さんセレクト」ですが、「神仏かふぇ」の主菓子は私がセレクトすることにしまして、初回は我が新庄町の菓子処「嘉藤」の上用饅頭を用意しました。参加者にファンの方もいらしたようで良かったです。幻の饅頭(一度、店じまいをされたのですが、個別別注リクエストが多すぎて結局再開された経緯)になるところでしたので皆さんに味わって戴けて幸いでした。次回も禰宜さんセレクトをお楽しみに。

 

 

久しぶりの活動報告。神道道場建設日記・其の四、雅音楽祭、神饌田ほか。

8月23日:通り庭の打ちっ放し固め中。

禰宜です、本当に久しぶりの報告です。ブログも一ヶ月以上更新しなかったのは初めてかも知れませんが、Facebookではこまめに行事があるごとに報告がされています。私がしなくても参加者の方々や、オフィシャルカメラマンの川嶋さんが即、アップして戴けるので有り難いです。と、いうことで早速一ヶ月の主立った行事の報告です。

8月23日:工事行程の形も何故か美しく感じます。

8月26日:古事記に親しむ夜の部。いよいよ終盤。

8月28日:コンクリート注入前の型枠。こうやってこの隙間にコンクリートを流し込むんですね。

 

9月2日:コンクリート注入。流し込んで壁をトンカチで叩いて隅々まで行き渡らせる手作業がありました。工事担当者は「蜘蛛とかおらんでくれよ〜」と話していました。化石の様にコンクリートが蜘蛛模様になってしまうことが有るんでしょうね。

9月6日:富山県神社庁主催 雅音楽祭。本年は雨模様でしたがここはガラス張りの天井ですので大丈夫。

9月6日:本年の管絃は越殿楽の三調子をワンステージで演奏するという、本来はあり得ない演奏構成。曲ごとに琵琶と琴は調弦を変えなければいけませんので、本来はご法度なのですがそこをやってしまうという。短時間で調弦を変えなければいけませんのでお陰様で調弦が上達しました。F1のタイヤ交換のピットクルーみたいな気持ちですよ。

9月6日:本当に便利なスペースです。富山市、偉い。

9月6日:まだ慣れないので面を被るだけでフィジカル的なストレスを感じますが、顔を隠していますので、気楽といえば気楽かも。

9月6日:頭がいつもより重いので重心の取り方が普段と違い、バランスを取るのがむつかしい。

9月6日:今回、装束と面を付けてゲネプロが出来ましたので、ぶっつけ本番の衣装合わせの不安は無く、安心して舞えました。

9月15日:今年はコシヒカリを植えました。だいぶ穂先がお辞儀してきました。

9月15日:ご覧の通り、本年はコシヒカリを植えて、肥料が多かったので倒れてしまいました。昨年はイセヒカリでしたので同じ環境にも拘わらず倒れませんでしたので、やはりイセヒカリは強い稲だということを改めて実感しました。

9月16日:屋根と壁板塗装のサンプル。かなり渋い感じ。

9月18日:トンネルのど真ん中。建物の中心軸を決める作業にオリバーの宇野氏と岩井氏が測量していましたので見学。初めてトンネルの上に昇りました。

9月18日:作業を終えた両氏。君たち、ヘルメットを被りなさい!

9月18日:パノラマモードで撮影。

 

第12回お宮で飲もう会納涼バーベキュー会開催。

禰宜です。昨年は豪雨で中止になった納涼バーベキュー会、今年は晴れました。いや、久しぶりに神主の沽券に関わるので本気で雨が降らないように祈りました。いや、自然には叶わないですよ、そんなもん私ごときが祈って変わるもんだったら誰も苦労しませんよ。ですけれども祈るのが私の職業ですので誰がなんと言おうと祈ります。1週間前の天気予報は曇りだったのが台風の接近でだんだん悪くなっていって、当日の予報は曇り時々雨、降水確率50%でした。半か丁かですよ。「龍の珠」握りしめて寝る前と朝起きてすかさず龍神さんに祈りました。だって、春祭りも雨に降られて若衆はずぶ濡れになって神輿を曳いてくれたんですよ。私、御神輿に向かって祝詞奏上するのが仕事ですが気の毒で彼らを直視できませんでしたから。禊で濡れて、神輿でさんざん濡れて来たんだからたのむ龍神さま、これ以上若衆たちをぬらさんでやってくれ〜、今日だけはなんとか雨をとめてくれ〜と。そしたら、なんと晴れました。天気予報では曇りでしたが青空と晴れ間がでましたから。有り難う、龍神さん。若衆にも「わしが何とか龍神さんに祈ってかけあってみる」といった手前、神主としての面目は保たれたのでした。ということで「龍の珠」結構効きます。この御守りは自分自身のために調製したようなものです。不安な夜、眠れない夜は握りしめて祈りを捧げながら寝床についてますので、今後とも宜しくお願いいたします、龍神さま。

写真はいつも神社行事や境内を撮影戴いている川嶋一人さんのライブラリーからお届けします。川嶋さんの撮る写真には、なにか神様のような優しい眼差しを感じるような気がします。

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鷹乃羽雅楽会、対外神社祭典奉仕初陣。

禰宜です。一ヶ月ぶりの更新です。なんか、夏休みに入ってから活動がますます盛んで久しぶりに夏休みの宿題の絵日記を思い出してまとめ書きした過去が蘇るような気がします。
いゃ〜、毎日楽しいですよ。朝起きて、稲が伸びているのを見て楽しい。草も生えますので草刈りせんならんなぁ〜と、面倒なことの予定を考えるのも楽しい。神道道場がだんだん出来ていくのと稲が育つのを両方眺めながら写真を撮る時間も楽しい。いつになったらブログアップできるんやろ〜と思いながら日々の営みに紛れて今日になったのですが、この夏を写真を見ながら振り返る時間が一番充実感に包まれてリラックス出来る時間です。

先ずは鷹乃羽雅楽会、8月18日に富山市四方町鎮座の四方神社で毎年おこなわれる「栂彦祭(とがひこさい)」に雅楽演奏奉仕して参りました。平成24年9月に開講以来約3年間。ようやくここまでたどり着けました。
主催者としましては感無量です。2年前ほど以前から演奏以来を受けておりましてそれをひとつの公式デビューの場として考えていましたので。衣装の直垂も準備して人前で無事に立派に演奏できました。
まだまだ荒削りな演奏ですが、良い演奏でした。多分、演奏者よりも誰よりも、一番緊張していたのは私ではないでしょうか。
大変良い機会を与えて戴いた四方神社奉賛会の任海哲朗会長に感謝いたします。

四方神社本殿前の御拜にゴザを敷いて楽器を置いてみました。総勢19名が座れるかどうかの確認です。左端の「鉦鼓(しょうこ)」は四方神社の神饌所の片隅にあった物でかなりの年月が経ち、紐や金具が破損していましたし、鉢が紛失していましたのでこの機会に修理とメンテナンスを致しました。何とか自分で出来そうでしたので私が直しました。

外枠。漆の塗装もかなりはげてきています。保存場所が良くなかったのでしょう。本来金色の金具も青銅色に変色していますが、これはこれで貫禄があって良い感じです。

今回修理した部分は金属の重い本体を紐で吊す金具。真ん中の物が破損していましたので、たまたま手持ちの神具に付けるL型金具を装着。その前に前の古い金具を抜き取り、木工用パテで穴埋めしてから打ち直ししてあります。他の金具とは形状が違いますが、より太くて頑丈な金具ですので良しとしましょう。見た目も大勢に影響がある部分ではないですし。

古代紫色の房付き組紐は雅楽専門店から購入。なんとか穴のサイズにも合いましたので良かったです。紐の編み方は正式な編み方があるようですが、今回は自己流でとにかく楽器として安定して装着できる事を優先しました。

鉦鼓の鉢。頭に棗のような堅い木が付けられています。いわゆる太鼓のように「打つ」のではなく「擦る」ように、鉢の重みだけで打面に落とすような感じで音を出すのがコツです。

金属の本体には藤紋が刻まれています。因って、打つところによって微妙に音が変わります。金属の厚さが部分的に違いますからね。いい音します。比較的大きな本体ですので、優しくてスモーキーな、くすんだ音と言いますかね、金属ですけど「カーン」という金属音はしません。良い意味で鄙びた音ですかね。

栂彦祭は本殿の右側奥の「敬徳碑」の前に斎場を整えて行われます。

境内には赤提灯が張り巡らされます。昔は盆踊りで賑わったそうです。

天候は晴れ。予報もまずまずですが、今後予想も付かない事が・・・。

敬徳碑の銅板。栂野彦八翁の遺徳を讃える漢詩が刻まれています。この下の石垣の真ん中に四方町の方々が栂野彦八さんとして拝んでお祀りされてきたお地蔵さんが埋められていますので、栂彦さんの依り代として祭祀が行われています。

お供え物。上段左側が欠けているのはするめ昆布は後に出さないと猫ちゃんに持って行かれるんですよ。

午後5時30分鷹乃羽雅楽会と神職が習礼(しゅらい:いわゆるリハーサル)を行います。式次第に併せて演奏を初めて儀式の区切り目には止めなくてはいけませんので実際に神職の動きに合わせてタイミングを図ります。

今度は本殿前で演奏会としてのリハーサルです。三管三鼓両弦のフルオーケストラです。雅楽講師が打ち物を担当します。楽箏は前回に引き続き「かたかご会」水谷佳代先生を客演に迎えての演奏になります。

演奏曲目は平調の音取、越殿楽、神楽の朝日舞です。舞人は四方神社の禰宜さんです。

富山湾に夕焼け。

提灯に灯がともり午後7時を待ちます。

いよいよ祭典開始。

この日に間に合うように購入しました直垂を着た楽人もスタンバイ。

鳳笙の主管は栂野信直。3年前に栂野宮司家と養子縁組み致しましたので本名は栂野です。普段は産まれた舩木家に変わらずに生活していますので通称で舩木姓を名のっております。今日はご先祖様の前で雅楽初披露という事になります。

篳篥の主管は舩木信明。彼も栂彦さんの血を引く者として雅楽初奉仕です。

玉串拝礼の間、吹きっぱなしですので大変だったと思います。楽人って意外かも知れませんが肉体労働者に近いと重います。

祭典終了後、本殿前に移動し、まずは四方小学校の和太鼓クラブの奉納演奏。

威勢の良い演奏でした。

さていよいよ鷹乃羽雅楽会初の奉納演奏です。6月末の岡村さんが市副議長就任披露宴ではBGM的な演奏でしたので今回はガチで観客相手の演奏です。ですから前回とは緊張度が違うと思います。そういう意味では岡村さんのところで一度、人前に出て演奏する機会を戴けたことは良かったです。

今回は各管4名〜5名の奉仕です。野外ですので室内と違いまして音響が拡散してしまいますのでなるべく多くの参加をお願いしました。やはり、正解だったと思います。

笙の人、管が傾いている人がいますね。譜面を見ながらだとどうしてもこうなるので、今後は譜面の暗譜が課題ですね。笙は特に姿勢が正しくないと目立ちますので。

今回、篳篥演奏予定者2名が私事都合で出演できなくなりまして5名から3名になったので少し不安だったのですが、前日にたまたま帰省していた横越講師のご子息に参加して貰う事になりました。手前が舩木信明、その隣が横越さんのご子息。現在國學院大學在籍、明治神宮で研修生として修行中。

主管は龍笛:大田由起江さん、篳篥:舩木信明、鳳笙:栂野信直(通称:舩木)

四方の方々。

平調越殿楽を正式に演奏します。10分くらいの曲になります。

楽器紹介などもして演奏披露した次の演目は日本古来の神楽スタイルの曲、朝日舞です。栂彦200年祭の時に神前奉納しましたが、今回は観客に向かっての演奏です。本来は神様に向かって舞うのですが、今日は氏子の皆様を神様に見立てて演奏します。三波春夫先生もよくおっしゃいました。「お客様は神様です〜」『歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払って澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。だからお客様は絶対者、神様なのです』(三波春夫談)

華やかな装束ですね。

今回は雅楽講師で演奏しましたが将来的には鷹乃羽雅楽会の方々にも習得して戴きたいです。神楽はシンプルで素朴な日本古来の音楽ですので逆に難しいです。音楽的に構築された曲は誰が演奏してもある程度、聞ける演奏になるんです。ですが神楽は少人数で演奏しますので個人の力量がもろに出ますので。

ここにきて、突然大粒の雨が降り出したようです。天気予報に雨は無かったのに・・・。ですがなんとか雨はさして続かずに無事に奉納演奏終わりました。とにかく、鷹乃羽雅楽会公式祭典デビューおめでとうございました。

400年前の夏、町新庄は洪水騒動。400年後、町新庄は祭騒動。

禰宜です。本年は平成27年、西暦で2015年。今からさかのぼる事400年前の元和元年、西暦1615年。「越中志徴(えっちゅうしちょう)」という幕末から明治にかけての郷土史には「元和元年夏の洪水に、社頭水底と成、神器悉く没失。」と記されている。まさしく今頃から400年前の夏に、洪水を引き起こすような大雨か台風があったのでしょう、常願寺川が決壊して洪水と成り我々の故郷を襲い、甚大なる被害があったのです。そして翌年の元和二年、西暦1616年にこの地に遷宮された経緯により来年が新庄に遷宮されて400年の奉祝年となるわけです。

この地図は安政五年(1858)の飛越大震災で山崩れの土石流の被害報告地図。約160年前の時にも新庄町は被災しましたが神社は無事だった。先見の明があったんですね、御祖先様達は。そういう意味では現在の境内地はすばらしい場所です。

400年前に遷宮して依頼、この新天地で大きな被災することも無く今日まで安泰に発展してきたことを今の新庄町に住む我々がどれだけ認識しているのか、または今ある平和な生活を我々は感謝できるかは、洪水の被害がどんなものか実体験の無い近年の地域にとってはなんのリアリティもないでしょうし、毎日の慌ただしい日々のしのぎの業にせいいっぱいでそれどころではない、という無言のうそぶきが聞こえてしまうような気がするほど遠い昔の話かもしれません。ですが、私は東北に被災地へボランティア活動で現場の惨状を体験して以来、この地に根付いてこの宮を護ってきた我々郷土の祖先の御労苦がどれほどか、思っただけでもぞっとするほど実感できる想像力と、それゆえに感謝できる気持ちを戴いてきたように思います。ですから被災地の事を思えば、また戦中戦後の時代を思えば今の苦労なんてたいしたことでは無いと思えますし、そのことを言葉として伝えるだけでは無く態度で示さなければ後世には伝わらないような気がするこの頃です。

増水時の常願寺川の濁流。

昔の人は暴れ川に荒れすさぶ龍神を見たのは何となくわかります。

「町新庄祭騒動」。新川神社新庄御鎮座四百年奉祝行事のサブタイトルといいますか、正式名称が長いので、イベント名的な看板を慶祝委員会で考案して戴きました。
越中の「米騒動」にちなんだ名称。災害で騒動が起きる事を良い吉事に転換して、「祭りで賑わう」という心を込めて命名されました。
内容はただいま水面下で色々企んでいるようですので、乞うご期待。

町新庄祭騒動プロモチラシ#01

第38回「お宮さんを描く写生大会」開催要項

暑いですね、禰宜です。いよいよ夏本番ということで本年も富山県神社庁主催の写生大会のご案内をいたします。

近年の様な猛暑では日中の屋外での写生は酷ですね。木陰は涼しいので、朝早くか夕方にされることをお薦めします。近年は写真を撮って家で写生、なんてのも有るようです。この暑さじゃしょうがないかもしれませんが、神社庁としてはお宮の境内で時間を過ごして貰う事、そこで普段とは違う自然環境のなかで「何かを感じてもらう」ことを目的としていますので、そのあたりをくみ取って戴きたいとおもいます。ですが熱中症には気を付けて下さい。水彩の水やトイレは境内に社務所がありますので舩木家に一言かけてからご利用下さい。

七十二候 旧暦をたのしむ 鷹乃学習(たか わざをならう)7月18〜22日

禰宜です。今朝、産経新聞を読んでますと「七十二候 旧暦をたのしむ 鷹乃学習(たか わざをならう)」という小さな枠がありまして、若鷹が飛んでいる写真と共に、「若い鷹が飛び方を覚える」と書いてありました。今日の7月18非から22日まではそんな時期に当たることを昔の人は感じながら生活していたんだなぁとしみじみ思いましたと同時に、なんとも言えない共時性を感じました。
現在、新川神社で若衆たちが「お宮で飲もう会」や春祭りのみこし担ぎ、みそぎ錬成会など活動していますが、いよいよ組織として活動すべく先月から会合などしまして準備を進めていまして、その時会の名称を決められたのですがそれが「若鷹会(わかたかかい)」です。由来は新川神社の社紋である「違い鷹乃羽」から来ています。鷹は御祭神が白鷹となって巽の方向へ飛び去った、という由緒によると、神使というよりは神そのものの変身した姿と云うことになりますな。
その若鷹会が来たる8月22日の第十二回お宮で飲もう会・納涼バーベキュー会開催の準備を始めました。新川神社の若鷹たちが自力で飛び立とうとする時期と重なりましたので、なんというタイミングか、と思ったわけです。是非若鷹会の活動にご支援とご協力をお願いすると共に、新庄在住の方々、是非参加して神社での活動を通じて日本人の遺伝子を覚醒する活動に参加してください。ご自身の中で何かが変わること、うけあいます。新庄で産まれ育っていない方もご縁があって同じこの新庄町に生きているわけですので、知らん顔せずに思い切って飛び込んできて下さい、大歓迎です。

若鷹会の事、第12回お宮で飲もう会・納涼バーベキュー会のご案内は近々いたします。

鷹乃学習 (たか わざをならう)

7月13日古事記に親しむ富山中巻下巻完全読破編

禰宜です。さてさて、勢いで4本目のブログアップです。

先日、家内がぼそっと「綱渡りのような毎日だね」とつぶやきました。たしかに。

「でも、いくら時間に余裕があってもせっぱつまらんとやらんからのう」

と、妻に答えたのはいつも自分自身に言い聞かせている言葉。

最近は予め物事の用意や段取りはするのですが、あれこれ試行錯誤する事もあれば、瞬時に判断した方が良いことも有り、仕事の仕方にバリエーションが出来たような気がします。たくさんの方々とお会いしたり、喜んで帰って戴けるのが何よりですね。毎日が楽しみです。

今回は雄略天皇の御代のお話し。面白いですよ、雄略帝は。やまとたけるの再来として古事記の記述は意識的にプロットを埋め込んでいるように感じられます。なかなか深いですよ、古事記は。想像力で色々な解釈が出来ますし、それは読み手の自由ですし、簡素な、そしてぶっきらぼうなエピソードが魅力なんでしょうね。下巻になりますと解説はそんなに必要なくなります。文体が上巻・中巻より神代の話では無くて現世の話に近くなりますので何となく物語りの流れは読んでいてくみ取れるので。

この日はすごい猛暑で風が強い日。室内クーラーも効かずにうっすらと汗を流しながら読みました。

今回も余談が多くて時間オーバーしてしまいました、すみません。

 

7月12日鷹乃羽雅楽会温習報告

休みの後、怒濤の三連ちゃんアップロードです。休みの効果は大きいですな。

さて、雅楽会は先般の岡村市議会議員副議長祝賀会の演奏を終えて一段落、次は8月18日の四方神社栂彦祭に向けて練習です。

前半は管別温習、平調の越殿楽、盤涉調の越殿楽を練習、後半は全体で同曲を合わせました。

各管とも今まではがなりたてていた印象がありましたが、今日はバランス良く聞きやすくなった印象がありました。

石川県神社庁の雅楽研修会で宮内庁楽師にご指導戴いた二日間で何かが変わったような気がします。

特に、篳篥ですこぶる音が出るようになった方が研修会の成果を実感したとおっしゃってましたので良かったです。

やはり、鷹乃羽雅楽会では2時間の練習時間しかとれませんが、二日間の講習は演奏力の向上に繋がりますので身になると思います。

是非来年も石川県神社庁の雅楽研修会に一人でも多く参加してスキルアップしましょう。

龍笛部会。石川県神社庁の雅楽研修会で宮内庁楽師から直々にご指導をいただいた事を糧にして行きましょう。

笙は久しぶりに少年達が参加。

全体温習では三管とも同じような人数でしたので音のバランスが良かったのと、やはり演奏が抑制の効いた演奏に洗練されてきましたかね、ひいき目でしょうか?