L字擁壁、整地終了。屋根の色と壁の色。神道道場建設日記・其の参

禰宜です。L字擁壁も完成し、整地が終わりました。この後は地盤のくい打ちになるのですが業者とのスケジュールで暫し作業はお休みのようです。屋根の色と壁の色の選択を太陽の日の下で見てみました。悩ましくも楽しい課題です。

7月10日撮影。高く組まれた擁壁。

何故か水が溜まっている。

境内と現場を行き来しやすいように橋を渡しました。

7月11日撮影。擁壁、出来た。

いよいよ土台が形になってきました。

道からすると結構高くなりますが、元々高低差がある敷地での建築と云うことで、ここはかなり気遣いもし、議論をしたところです。

出来た擁壁に土を敷ならしていきます。

神社境内から見た神道道場正面。ここにドカーンと建つわけです。

屋根色のサンプル。陽光の下で見ると室内とはイメージが違ったりしますんで、撮ってみました。

組み合わせもたくさん有り、悩ましいところです。

うーん、日替わりで替えれたら良いのに。

 

 

禰宜の休日、そば「蕎文(きょうぶん)」にて暑気祓い。

お久しぶりの禰宜です。久々に休みを取りました。神社には定休日が無いので、仕事が無いときに適宜休みを取れば良いのですが、なかなか仕事の途切れが無い日々が続くわけです。ですが、本当に休まないとストレスが溜まるといいますか、仕事に身が入らなくなるので。リフレッシュする意味で、色々とやることも有るのですが一休みしました。久しぶりに高岡にある蕎麦屋、「蕎文(きょうぶん)」に行って参りました。ここの夏限定の「すだち蕎麦」が目的です。むちゃくちゃ美味しかったです。このすだち蕎麦に合わせて作られた透明なガラスの器に透明なだし汁、そこに蕎麦とすだちがのっかっていて見ているだけで涼しいです。
写真、撮るのも忘れて食べてしまいました。でも美味すぎる、これは。くせになる美味さですな。すだちも皮ごと食べて汁も飲み干しました。すだちの酸味が爽やかで夏の暑気祓いにおすすめです。蕎麦は無くなり次第終了になりますので早めに行くか、予約をされることをお薦めします。私も最後の一食でしたので危うく振られるところでした。実はこの蕎文の建築に関わった方に新川神社の神道道場の設計をして戴いておりますので、そういった意味でも蕎文を訪ねるのは楽しい休日に欠かせない場所なのです。ちなみに私は毎朝朝食に蕎麦を食べているくらい蕎麦馬鹿です。冬はトッピングにニシン、油揚げ、山菜を日替わりに、夏場は辛み大根のおろし蕎麦です。蕎麦はとあるスーパーのブランド品で安い物ですが、結構いけます。毎朝、神社にお参りして掃除をして、朝食に蕎麦が食べられると思うだけで毎日幸せな気分になれます。嫁は私の分だけ蕎麦を茹でるのが手間ですので申し訳ないのですが、蕎麦にはルチンという動脈硬化を予防する効果があるので、健康のためにも毎朝お願いしております。

そば 蕎文 http://www2.tcnet.ne.jp/an-an02/kyoubun.htm

濱田修建築研究所(動画)

中斉拓也建築設計 http://www.nkstky.jp/projects.htm

看板。隠れ家的なそばやですので、看板見て入ってくる人を誘う気も無い看板。超Cool。

一見目立たないようで気を惹く不思議な建物。まずは蕎麦屋には見えません。濱井修建築研究所の設計。当時の担当者が独立してうちの神道道場を手がけてくれるご縁になります。まさかのご縁。神の成せる業に違いない。

入り口。土壁が渋いですね。

入り口を入ると土間の廊下。

左側がそばの蕎文。

右側がART WORK STUDIO AN。

屋根は吹き抜けの梁があらわしになっている、古風にしてモダンな感じ。

通り間も土間で懐かしい感じですがモダンな感じです。

通り間の天井。柔らかい光が差し込みます。

こだわりは厠にまで及ぶ。ここの厠、すごいですよ。これは実際に店に行って体験してみないとわからないと思います。もよおさなくとも厠を見に行く価値あり。

厠とはおもえませんよね。写真は手洗いなんですが水の出方がすごいんですよ。普通では思いつきません。

 

L字擁壁工事着工:神道道場建設日記・其の弐

禰宜です。さーて、着々と作業が進んでいます。すぐ近くなのでなるべくのぞいて見てます。

記録写真を撮ってなるべく出来上がる行程をご報告しながら、夢が具体化する行程を楽しんでみたいとおもいます。

7月2日撮影。施工の看板。社長は氏子の小川博司氏。お・川だからオ・リバー(川:river)だと自分勝手に思っていますが、今度聞いてみよう。

建物の外回りの壁の基礎。L字擁壁(ようへき)がこの上に出来るんです。

間近で事細かく作業過程を観察するのは初めてですので、楽しいです。作業を見ていると、これはお金がかかるわけだとみょーに納得したりしております。頑張れ、職人さん。皆さんの無事故無災害を祈るのが私の仕事ですので。

7月6日、コンクリートミキサー車が入ってきましたので見に行きました。子どもの頃はダンプとかミキサー車とかパワーショベルは誰しも好きなんですよね。間近で見るとやはりかっこいいです。

鉄筋を仕込みコンクリートを流し込んでいく作業。建物を囲み込む大事な基礎部分です。

6月30日夏越大祓式斎行。

本年は土日にも開催しようと思いましたが雅楽行事が立て込んできましたので当日のみ。平日でしたのでお勤めの方はなかなか参加出来ないので今後土日開催も考慮したいと思います。

いよいよ最後の報告です。今年も天候に恵まれまして曇り空での斎行でした。いつも雨降ったらテントを町内から借りたりしなければならないので戦々恐々としておりますが、最近の天気予報は良く当たるので今年はとにかく良かったです。

事前の準備が色々と手間暇がかかりますが、人形や茅の輪、みなさんのお土産の茅の輪御守りなどはすべて手作りで私と私の母親にも協力してもらって作ります。これはこだわりたいと思います。参加人数が200名とかになりますとさすがに大変かも知れませんが今現在は60名前後ですので100名〜120名までは大丈夫でしょう。ただ、本殿が狭くて入れませんのでそこがネックなんです。ですから今の人数だと丁度良い感じなんですかね。

茅の輪は収穫から調整まで私の手作りですから毎年の茅の葉の生育が直にわかります。葉の長さや艶、色合い、またしなやかさなど。本年はあまり雨が降らなかったのですがまずまずの出来だったと思います。現代は御神札や御守りは専門の業者がいますので安価で品質の良い物を外注できます。外注だとしても新川神社で無ければ受けられない御神威の籠もった御守りや御札を頒布したいと思いますし、茅の輪はやはり地物にこだわりたいです。と、いうことで本年の様子をご報告いたします。

本年も地元新庄は勿論ですが遠路からもご参列戴きました。有り難うございます。

大祓詞の奏上。参加者の皆さんが「おー」と同意をあらわす言葉を返していただく部分がありまして、予め練習をしておきます。

切り麻、人形にて自祓いします。

それぞれに身体に人形を撫でつけて、特に都合の悪いところにすりつけて下さい、と説明しますと面白いことにみなさん、頭のてっぺんからなで回されますし、切り麻という紙吹雪も頭からかぶられます。なにも頭からかぶらなくても良いんですけれどね。みなさん、頭からかぶりたいと言うことは頭のてっぺんから清まりたいという気持ちのあらわれでしょう。頭からかぶるのが新庄流、ということですな。

草を食べている様にみえますが、解き縄の儀式です。右綯い、左綯いの縄を解くときに縒りがもどったりして絡まったりしますので口でくわえながら解いているわけです。罪を解き放つ意味が込められているようです。呪術的な儀式ですね。

「裂布(れっぷ)」、文字通り布と麻を切り裂く事により贖罪を意味します。

今で言いますと罰金でしょうか。壱万円札を破り捨てるようなもんでしょうか。私にはとても出来ませんね。布や麻なら心おきなくできますが、昔の日本人にとっては重要な物だったことがうかがえます。

いよいよ茅の輪くぐりの儀式です。胎内くぐりとも云われ、輪をくぐることによって贖罪を祓い清め擬死再生、生まれ変わって新たな日々を清らかな気持ちで過ごしていこう!という、非常に日本人らしい、前向きな儀式です。「今までのことは水に流して〜」と云いますよね、あれですよ。茅の輪の茅は常願寺川に生息していた物を使っていますので強力ですよ。

四列になってそれぞれ一列ずつくぐって戴いた方から本殿へ昇殿してもらいます。

皆さんの家内安全とご家族の健康、暑い夏を無事に過ごせるようにお祈りいたします。

最後に各自ご参拝戴き、お土産の茅の輪御守りをお持ち帰りいただきます。

禰宜さん入魂の一品。毎晩、残業続きですが、そんな時間がこれまた良いんですよ。

遅れてきたご家族のチビッコたちも初体験。

君たちはまだ「けがれなき存在」のはず。だけど念のために。

時間に遅れたとしても午後6時30分頃までは神職がお付き合いして差し上げます。

なんか、かわいらしくて良いですね。

 

6月29日、古事記に親しむ富山中巻下巻完全読破編昼の部開催。

禰宜です。28日は大祓の準備で深夜まで内職しながら雅楽を演奏して温習をして、29日は古事記、30日は大祓式本番ということで三日連ちゃんでイベント続きです。7月1日には立山の山開きの祭典奉仕など、怒濤の日々を終えてようやくブログをアップしている次第です。本当にたくさんの方々と色々な活動を通じてお宮に来ていただけるようになり、神主冥利につきます。今回は先行の夜の部と同じ内容で、安康天皇の御代の話です。雄略天皇に即位される前の大長谷王子(おおはつせのみこ)の話ですが、ヤマトタケルの命に通じる表現が多く有り、物語りの再来といいますか武勇伝の語りが印象的な部分です。古事記はなにげに違う時代の中にも過去と未来の共時性といいますか、シンクロニシティですね。どっかで聞いたことがある話の筋だなぁ、と思わせるところです。下巻は意外にも読み物としては面白いところですね。話の筋が結構読んでいてわかると言いますか、わかりやすい文体に変わってきたような気がします。これは上巻・中巻・下巻と読み進めてきた人には良くわかると思います。

今回も向上心豊かなご婦人達にお集まり戴きました。

私の母親も参加しております。だまって聞いてくれていますので多分大丈夫なんでしょう。私にとりましては一番率直に駄目出しを下す御方ですから。

季節は梅雨ですが比較的過ごしやすい日でしたね。

6月28日鷹乃羽雅楽会温習報告

禰宜です。なんと、初公式ステージを終えてすぐに温習です。みなさんお疲れのところですが、以前から決まっている定例練習日ですし、演奏に出演しなかった会員もいますので、予定変更無しに行うのが鷹乃羽流です。先週の石川県雅楽講習会に続いて練習したように、連ちゃんですが、こういった過酷な経験が演奏力アップに繋がると考えていますので、修行ですよ、何事も。いつか花開くことを信じて頑張りましょう。

篳篥部会は平調五曲を練習されました。

龍笛部会は平調の陪臚、壱越調の酒胡子、胡飲酒を練習されました。

笙部会は前半は石川県雅楽研修会の伝達講習と越殿楽の手移りの詳細レクチャー。

鷹乃羽雅楽会公式の場デビュー。

禰宜です。さて、6月28日、いよいよ鷹乃羽雅楽会としては初めて依頼を受けて演奏する公式デビューは岡村耕造市会議員の副議長就任を祝う会の開式の演奏枠です。デビューにはもったいないくらいの晴れ舞台です。しかも富山市長を始めそうそうたる政治家の先生達や支援者、地元の名士たちがお揃いで360名ですからね。結果としましては初めてにしてはなんとかやりきったのではないでしょうか。参加された方々からはお褒めの言葉をいただきましたので、お世辞としても今回はデビューですので素直にうけとめておきましょうか。私はなんと言いますか、感無量に陥ってしまいまして、何個かポカをしてしまいました。なにしろ、一から始めた雅楽会がようやくここまで来たかーと思うと本当に嬉しかったんでしょうね。焦る場面も幾度かありましたがそれすらも試練だ、と思い楽しめましたし、達成感有りました。ひとえに今までご指導を戴いた富山県神社庁雅楽部の講師陣の皆さんと参加戴いた会員の方々のお陰様です。ありがとうございました。ですが雅楽会としてはこれからが本番といいますか、活動が本格化していきますので練習も本番を想定した内容にシフトアップしていくことになりますのでお互い頑張りましょう。(写真撮影:川嶋一人広報部長)

初めて用意して戴いた控え室。カナルパークホテルは比較的新しいホテルですので良い感じです。

いざ会場へ。まずはリハ。

リハの様子。このあたりで私の頭は午前中の仕事疲れや、感無量から来る浮かれポンチ気味にあったと思います、今から思えば。

本番前ですので軽く打ち合わせのつもりですが・・・

なんと3弦がプツリと切れ、私の脳内もプッツン逝ってしまったようです、冷静な顔してますけど。本番10分前ですから弦の交換をして調弦する時間はぎりぎりか、押してしまいかねるピンチです。弦の交換が出来たとしても新しい弦は伸びますので演奏しながらチューニングをしないと調律が下がっていきます。いつも練習していますからなんとかするしかないですね。

今回は楽箏に生田流かたかご会の水谷先生に参加して戴きました。以前からかたかご会の琴演奏会には雅楽部で客演していましたので快く引き受けて戴きました。

最終打ち合わせ。この頃、私は弦の張り替えやらで本番の時間が迫っているのを忘れていたりして。

なんとか本番スタート。一曲目の越殿楽は客入りのBGM的に演奏しますので15分〜20分ほどですから長丁場です。

360名をお迎えするにはやはりフルオーケストラで望まないと。これも私の過去の経験からそう判断しました。一度、300名以上の宴席に3名で雅楽演奏に行ったことがありまして、会場を見たときに「しまった」と思いました。場の雰囲気に飲まれてしまった篳篥奏者の手元が震えているのを見まして、それ以来、場に合わせた演奏体制を心がけています。演奏者の技量にも因りますけれどね。大勢いれば良いと言うことでもありませんが、今回はこれで大正解です。大勢で演奏すれば長い時間でもなんとか乗り切れるものです。

参加者がぞくぞく入場されます。お迎えする音楽としてはやはり雅楽は良いと思います。宴会の最中のBGMとしても良いのでは無いでしょうか。酒胡子(しゅこし)とか胡飲酒(こいんじゅ)とか傾盃楽(けいばいらく)とか、お酒の文字が入った曲がいっぱい有りますので、そもそも宴席に演奏した曲では無いかと思います。

客入りのBGMということでお客さんも何となく聞き流しながら待ち時間を過ごして戴いていらっしゃるあいだの演奏です。ガン見されてるわけではないので演奏者もあまり緊張せずに演奏できたのでは無いかと思います。おもてなしの雅楽、なかなか粋な感じかも知れません。

お客さんが全員入りましたら、あらためてオープニングということで、神楽舞「朝日舞」の演奏です。編成を変えまして中央に舞の舞台を空けるために左右に分かれます。

舞人は四方神社の禰宜さんです。

禰宜さん曰く「久しぶりに気合いを入れて化粧をした」とのこと。気合いを入れるところがはたして正しいのかどうかはコメントを避けたいと思います。

衣装は女子神職の正装です。采女装束を基本に神道の祭祀をするために動きやすく改良された比較的新しい形態の装束です。

装束が鮮やかですので、皆さん、そちらに注目されますので演奏方は気楽です。

おしまいの一礼。後で聞いたのですが、舞台の左右に大スクリーンが降りてきて、舞人をカメラが大写しでリアルタイムで写していたそうです。気合いを入れて化粧をした甲斐があったかどうかは不明。

6月20日〜21日:石川県神社庁主催・雅楽研修会に鷹乃羽雅楽会初参加と21日雅楽温習。

禰宜です。怒濤の上半期末を終えましてようやくブログをいじれる時間と心の余裕が出来ました。行事が行われた最新の画像は私のFacebookページに川嶋一人広報部長がリアルタイムでアップして戴いていますので、是非そちらもチェックして戴いたら宜しいと思います。本当に、瞬間を切り取った良い描写が満載です。
と、いうわけで本年は鷹乃羽雅楽会の会員が初めて宮内庁式楽部の楽師より直接ご指導戴ける場として以前から目指しておりました石川県神社庁の雅楽研修会に8名参加されました。平調5曲を習得した事が条件の中級、上級者対象ですので、レベルが高いわけですが、以前にも講師の宮内庁楽師から「変な癖が付く前の真っ新な状態で来てくれた方が、ありがたい。変なクセを直す方が時間がかかるんだよ」と、お言葉を戴いておりましたので仰せの随に本年参加して戴きました。壱越調が課題曲ということで、本当に唱歌も教わっていない真っ新な状態の曲も数曲ありましたが、やはり本家本元の宮内庁楽師から手ほどきを直伝戴いた方が良いだろうと思いまして、飛び込んで貰いました。私たち講師も同様ですのでこれからはお互いに同じ土俵で切磋琢磨ですよ。今回、富山県から8名新規参加と言うことで、毎年20名のところ、30名と増員になりましたので主催側の石川県神社庁の方々にも喜んで戴けましたし、なによりも宮内庁楽師より「今年は力強い演奏で、大変よろしい」との高評価も戴けました。参加された会員の方々は初回でしたのでレベルの高さや受講生の巧さに圧倒され、多分に居心地が悪いと言いますか、アウェイ感いっぱいだったかも知れませんが、私の経験上、此を繰り返していくと必ずスキルアップしていきます。レベルの上の人と一緒に演奏した方が上達は早いと思います。刺激を受けて、目指す音色を生で体験することが一番では無かろうかと思います。ということで今後の鷹乃羽雅楽会の新たなる第一歩を踏み出した日でありました。
21日は恒例の鷹乃羽雅楽会の温習会で来たる28日、地元の岡村耕造市会議員の副議長就任を祝う会の清興で演奏依頼が参りましたので最終練習を併せて致しました。今回、鷹乃羽雅楽会と致しましては初めての対外演奏、いわゆる公式デビューですな。今回は講師が打ち物、楽箏と楽琵琶も入れましたフルオーケストラの編成で望みます。会場は富山駅北のカナルパークホテル、360名の会ですので、こちらも人数を揃えて望みました。本番の様子は次回へ。

石川県神社庁の神殿前で。すべての講習を終えて、最後に奉納演奏をした後に終了式でした。

石川県から帰ってきた夜、温習です。雅楽漬けですな。後半は全体温習でリハを兼ねますので篳篥は越殿楽と陪臚、途中止めの練習。

龍笛は石川県神社庁の雅楽講習会の伝達講習で壱越調をされたそうです。

笙は石川県雅楽講習会で楽師に教わったことの伝達講習をいたしました。楽師直伝の手移り練習メソッドを練習しました。

後半は初の対外演奏のためのリハーサル。越殿楽を鷹乃羽雅楽会、朝日舞を講師である神社庁雅楽部が演奏します。楽箏に高岡でかたかご会という生田流の琴の先生である水谷佳代さんに加わってもらいました。

管絃の越殿楽は客入りのお迎えのBGMに、開式の時に神楽舞である「朝日舞」ということでステージ上で楽座が展開します。

舞は四方神社の禰宜さん。さて、鷹乃羽雅楽会公式デビュー初舞台はどうなるでしょうか?

古事記に親しむ富山中巻下巻完全読破編6月24日夜の部開催。

さて、いよいよ下巻も終盤に入りました、古事記に親しむ富山中巻下巻完全読破編です。
下巻まで読み進めてきて感じますことは、下巻、意外に面白いです。結構、大国主神とかやまたのおろちとか、メジャーなエピソードが集まっている上巻以降はみなさんパスする人が多いようですが
中巻、下巻のほうが物語りとして人間くさくて面白いですね。ドリフの喜劇的な感じもありますし。歌舞伎や吉本新喜劇のような演出も読み取れるところがあります。上巻で止めた人は残念ですね。機会が有ったら再度トライしてみたら良いですよ。

遂に工事着工。:神道道場建設日記

禰宜です、梅雨入りとは言え爽やかな日が続きます。こういう年は後が怖いですね。
さて、神道道場の工事がいよいよ着工になりました。地鎮祭をしてから何でこんなに間が空くんだということですが、外構工事の計画や地盤改良の方法の確認や構造などの図面の確認など建設委員会での審議に時間がかかりました。ですが、基盤となる重要な部分を慎重なる審議をしたと言うことで必要な時間だったのでは無いかと思います。
工事行程は先ずは上下水道の引き込み、現場仮設事務所の設営です。

6月18日木曜日、電信柱から電源の引き込み工事完了。

6月19日金曜日、仮設事務所設営。パノラマで撮ってみました。

6月22日月曜日、23日火曜日上下水道を道路から敷地内へ引き込み工事。

地下の水道管を慎重に掘り起こしていきます。

現場工事の業者の現場監督は、今年の寒中みそぎのテレビ放送の時、一緒にみそぎをしてくれた石元さんでした。やはり、神様の前で一肌脱いでくれた方にちゃーんとご縁が巡るようになってるんですね。

真ん中が現場監督してくれた石元君。来年は自らが手がけた上水道を流れてきたつめたーい水を被ることになりますな。是非参加して戴きたいと思います。

無事、埋め戻し終了。

6月25日の様子。今日は特に工事は無かったようです。

みこしかつぎ伝授講習会並びに 第 11 回お宮で飲もう会ご報告。

風邪をひいて朦朧としている禰宜です。やはり蒸し暑い日に冷房かけて寝るからこうなるんですわ、自業自得。報告をしなければと思いながらくたばっておりましたら、この頃はFacebookがありますんで、このブログよりも前に当日の様子が即日にアップされていますので有り難いことです。是非皆さん、FaceBookをやってない人は登録してチェックしてみてください。良い写真上がってますよ。と、いうことで当日の様子を紹介します。

当日は曇り空、午後4時からみこし担ぎ講習会で、まずは神輿を出して神輿を人力駆動に切り替える装備を準備する事から始まります。

やはり車輪がない、本来の神輿の姿が美しい。

今回、立山町は日中鎮座の日置神社の若衆、「公青会(こうせいかい)」の5名に忙しい中、お休みにも拘わらずご指導に来宮して戴きました。感謝します。

このままだと前後併せて8名しか繋がれませんが、四角の枠を装着すると神輿の胴の左右に4名繋がれますので安定感が増します。

横枠を装着する小川代表。他にも公青会の方々から神輿のメンテに関する知恵を教えて貰いました。

神輿の準備が出来たところで、先ずは神前にて参拝。神様の乗り物を使いますので、御認可と無事故、無災害を願って。

先ずは公青会OBの藤川さんより神輿への腕の廻し方から教えて貰います。かつぎ姿が様になっていますね。

いよいよ実践。神輿を指揮する役も大変重要な役目で、このあたりが肝だと私は思っているんですが。

いやぁ^かっこいいですね。神輿は曳き山じゃないんだから担いでなんぼですよ。

さて、小川代表を頭に、神輿人力起動。

神輿の「振り」と「差し」の練習。ここぞ、の場面で行う技です。揚げるときよりも降ろすときが力とバランスと気のあった動きが必要な技だそうです。

一通り終えて、直会。

公青会の金子さん、熱く語る。

お酒が廻ったところで、公青会の若衆実演の祭りばやし。幼い頃からの身に染みこんだ音。

今回、本当に大事な事を伝授して戴きました。「祭りばか」を育てること。伝統文化を伝える原動力は、よくあるきれい事の「義務感・使命感」ではなくて、理屈抜きにして血が煮えたぎるような情熱が伝えるんでしょうね。全く同感しました。「馬鹿」と言われるのは慣れているので、今後は振り切って突き進みたいと思います。

 

 

田んぼ学校神饌田観察日記 其の壱

禰宜です。快晴の日々から何となく梅雨入りか?という感じの今日の天気ですがお元気でしょうか。
田んぼ学校に参加した子ども達に「かんさつにっき」を渡して提出するように薦めましたので(強制では無い)
わたしもちゃんと「かんさつにっき」をつけたいと思います。
田植えから連日様子は見に行っているのですが、ようやくオタマジャクシが現れました。
本当にまだちっちゃくてたくさんうようよしているので、見ていて楽しいです。
見ていて気づいたことですが、どうやらオタマジャクシから人間の姿が見えているかどうかはわかりませんが、カメラなど近づけると一生懸命泳いで逃げていきますので、なにか危機感を感じていることは確かなようです。
是非天気が良いときには田んぼを眺めに来てみませんか?焦って逃げまくるおたまじゃくし君達に癒やされて下さい。

早苗は少し伸びましたね。

オタマジャクソンズ。

別に君たちを取って食おうなんてイチミクロンも思っていないんだよ。

奉耕者の田添啓一さん曰く、ここに流れてくる用水の水が綺麗なので、美味しいお米になりますよ、と。本当に富山は透明感のある清流に恵まれていますね。

6月5日金曜日・鷹乃羽雅楽会篳篥初級者コース開催。

禰宜です。恒例の篳篥初級者コース、開催しました。私も射水神社権禰宜の田中さんの弟子です。

今回は盧舌の調整の仕方を中心にご進講を戴きました。なるほど、教えて貰わないとわからないことがわかって、目から鱗ですね。あとは、週4日の吹き込みを三ヶ月間続けてやっと何とか「的を射た」音が出ると言うことを、田中先生からおうかがいしまして、やはり鍛錬が必要だということですね。「週4日、三ヶ月間」。個人差はあると思いますが、適正な時間では無いかと思います。私は不器用ですので、他人より多く練習しないと同じようには出来ませんが。

今回は演奏よりも工作の時間が多かったです。

やはり吹き方が肝心。盧舌のせいにばかりしてはいけません。と、思いながらも何とか鳴らんのかといじる事、あわれ。

今月はもう一度開催しますが、日程は未定です。

5月24日鷹乃羽雅楽会温習・5月27日第19回古事記に親しむ富山中巻下巻完全読破編夜の部開催

もう初夏という感じの天気が続きますね。禰宜です。明日から日枝神社に泊まり込みですので、まとめてご報告しておきます。
鷹乃羽雅楽会も待望の直垂が納品され、来月にはとある祝賀会のオープニングの清興を務めることになりましたー、パチパチパチ。
なんと、装束を揃えたとたんに営業の話。ナイスタイミング。演奏依頼があっても衣装が無かったら様になりませんからね。
鷹乃羽雅楽会、対外的な公式デビューということになりますね。練習もはりきっていきましょう!

篳篥部会

龍笛部会。

龍笛初級コース。

全体温習。今回は壱越調、酒胡子、胡飲酒破を合奏しました、荒削りながら完奏。

最後に講師三人で「朝日舞」のデモ演奏をしまして神楽スタイルの紹介をしました。

さて、古事記も仁徳天皇の御代を終えて、履中天皇、反正天皇、允恭天皇の御時世を素読いたしました。
偉大な仁徳天皇の後ですから、あまり目立たないのかなと思いきや、結構面白いところです。履中天皇は仁徳天皇の御長男ですが、あるいみでやはり大物ですな。実の弟である墨之江中王との間に皇位継承争いが起こるのですがなんといいましょうか、酔っぱらって寝ているときに御殿に火を付けられて臣下に寝たまま担ぎ出されて馬で逃げて、酔いが覚めて「あれっここはどこ?」の問いに臣下が「墨之江中王が御殿に火を付けて殺されそうになったので逃げてきたのです」と答えますと「なんだ、そうか。野宿することになるんだったらテントぐらい持ってこればよかったのに、ここで寝ることになるんならねぇ」と御歌を詠まれたということです。すばらしい。どんな状況でもユーモアを忘れない履中天皇を見倣いたいですな。他にも允恭天皇の御代は氏姓の虚偽を正す為に探湯(くがたち)をおこなうことが記されています。ご存じですか?くがたち。神前に熱湯を炊いた鍋を備え付けて、いまでいう裁判、嘘発見機みたいなもので、ある事に関して正直者は熱湯の鍋に両手を入れても火傷はせず、嘘つきは大やけどをする、というすごい嘘発見機です。応神天皇の御代にも武内宿禰兄弟の争いで正邪判定に
おこなわれました。ひとつの「うけひ」ですね。『そうならばこうなる、そう でないならば、こうなる』とあらかじめ宣言を行い、そのどちらが起こるかによって吉凶を占う事ですね。本当に古事記は面白い読み物ですね、古代日本人の興味深い事柄がたくさん出てきます。最後には允恭天皇の皇子、皇女の悲恋の話で締めました。衣通郎女(そとおしのいらつめ)は数ある古典の中でも絶世の美女といいますか、身の光が着物をすり抜けてあらわれるほどの美女だったとか。今で言う「オーラ」が強い方でしょうね。天照大御神の美しさを日本書紀は「光華明彩(ひかりうるわしく)、六合(あめつち)の内に照り徹らせり。」と表現しましたが
それに通じる程魅力的な御方だったのでしょう、それ故に同母兄妹のタブーを犯してでもその本懐をまっとうされて、最後には伊予の湯、道後温泉のあたりでしょうか、心中されるわけです。ですが古事記の語り口調は淡々と、そしてどこかに肉親の情といいますか、惻隠の情といいますか、「もののあわれ」を感じるところでございました。

5月27日夜の部。高校生も参加。頼もしいですね。

みこしかつぎ伝授講習会並びに 第 11 回お宮で飲もう会開催ご案内

前回の練習風景。

禰宜です、暑い日が続きますね。さて、標記の通り第2回目になりますがみこしかつぎ講習会を開催します。

前回は香積廣野神社の二宮宮司さんにご指導戴きました。今回はご縁がありまして私の受け持ち地域である立山町立泉寺の藤川さんを通じて立山町日中の日置神社の方々が毎年神輿をかついでおられるということで、その青年会である日中公青会(にっちゅうこうせいかい)の若衆を招いて伝授していただくことになりました。

日中日置神社神輿練り ―立山歳時記  (動画サイトへ)

その後に、日中公青会の方々とも交流を深めるべく、 第 11 回お宮で飲もう会開催します。

みなさん、奮ってご参加下さい。

人力担ぎ用バージョンに復活させた時の面子。

みこしを担いだ後のお酒は美味しいよ。

飲んだくれ。