禰宜です。寒い日が続いております。雅楽温習ですがやはり季節柄風邪のお休みが多いようです。一日も早いご快気をお祈りいたします。私ですか、馬鹿ですから風邪ひきませんね〜、付ける薬も無いといわれてますのでちょうどいいのじゃないでしょうか。年末の銭湯通いが効いているような気がします、なんとなく。
それでは、今回も欠席されました方々へ、進捗状況の報告と今後の予定をお知らせいたします。
今回は吹き中心です。
細かい手移りがあるのが笙の難所です。パターンを覚えるまでが大変かも知れませんが、習得すれば一生物です。
一人一人チェックしていきます。練習しないくせに意外にこなして居るようです。
笙ですが、まずは越殿楽の唱歌を歌いまして、合い竹の押さえ方、覚えるコツをお伝えいたしました。
乙から凢、凢から一、一から乞、一から工、乙から十、十から下と、合い竹の関連性を説明して先ずは合い竹をササッと押さえられるように個人練習をしていただきます。そのあと、越殿楽の一行目を実際に吹いてみて、どの手を動かしてゆくのか体験して戴きました。戸惑いながらもなんとか吹けました。どうしても慣れないうちは、呼吸と手の動きが一致しないのですが、大丈夫。慣れれば出来るようになりますので、次回からは吹き込みの練習もしていきます。
次に前回に続き音取りを伝授しました。合い竹と一本吹きとの混合ですので難しいのですが、これも慣れが必要で、先ずは手が動かないと話になりませんので、吹かずに手だけで譜面通りに動かす練習をしましょう。
それと、微妙な間がありますので、CDを何度も聞いて、音取りのメロディを自分の頭の中で鳴らせられるように、聞き込みましょう。これ、大事です。聞き込みが足りないと、何を目指して音楽を奏でるのかが明確でないので遠回りです。こんな演奏をしたい、というお手本を何度も聞き込みましょう。
宿題は合い竹の乙・凢・一・乞・工・十・下の七つを覚えてくること、越殿楽の一行目をふけること、です。
今日は藤井先生、仕事で伊勢に行かれておりまして欠席です。
助っ人に射水神社の炭谷先生が駆けつけてくださいました。二手に分かれて集中講義です。
女子も吹き姿が様になってますね。
龍笛は人数も多く、細かい指導もなかなか行き届かないので、今回は二手に分かれて温習をいたしました。
音が出る人も出ない人も共通の練習方法を炭谷先生から伝達いただきましたので、お知らせいたします。
まだ音が鳴らない、また鳴るけど息が続かない方は要チェックです。是非実践してみてください。確実にスキルアップ間違い無しです。
1、立って鏡の前で吹く。
安座(あぐらのこと)で譜面を見ながら吹くと、猫背に成り息が胸に入りませんし、息は腹筋で鳴らしますので、立って吹く事によって、肺と腹筋の腹式呼吸を体感していただく為の訓練かと思います。私の想像ですけれども。
2、ロングトーンの練習をする。
中(ちゅう)の音をふくらで5秒、10秒、と長くしていく。そのあと、夕(しゃく)・上(じょう)・五(ご)・テ(かん)〜というふうに各穴でロングトーンの練習をする。鳴るポイントは本人で探して貰わないとどうしょうもないので、自分なりのスウィートスポットを探し当ててください。
3、5分で良いから毎日笛を持って吹く時間を確保する。
これに尽きますな。三日坊主でも良いんです。三日坊主を繰り返してください。何度くじけても、またやり直すことを続ければ力になります。そうですね、継続とは、くじけた回数だけやり直すこと、とも言えるような気がしてきました。
音が出る人は、越殿楽の一行目を息継ぎを守って、途中で途切れずに吹ききれるように、練習をしてください、とのことです。
欠席された方、どうぞご参考に自己練習の道しるべになれば幸いです。
篳篥部会。だいぶ音が出るようになってこられたと聞いております。一度、聞いてみたいです。
皆さんと合奏できる日が楽しみです。やはり音楽の楽しみは合奏ですよ。
みんな真剣に吹いています。
さて、最後になりましたが篳篥です。越殿楽の歌中心にやったそうです。
唱歌は本当に大事だと思います。唱歌が歌えなければ、篳篥が吹けるはずが無いからです。
歌を歌うように吹く事が目標ですので、先ずはCDと同じように一人で歌えるようにすることが近道だと思います。
と、いうことで次回の3月3日には平調音取りもやりますので、CD、譜面などチェックしておいてください。
4月の14日には前半1時間は管別温習、後半の1時間は音取りと越殿楽の合奏をしたいと思いますので、みなさん、一緒に雅楽を楽しみましょう。ではでは。