禰宜です。今日は上冨居神社の春祭りでみこしに御神霊をお遷しして町内を廻りました。宮総代さん達も準備から道案内までお疲れ様でした。先導役にこのあたりでは「どべ」といわれる導きの神・猿田彦大神がみこしの前を歩きます。俗に「露払い」といわれるのは、昔、道無き道を行列を組んで進む一行の先頭に立ち、朝露や夜露で濡れた草木をなぎ倒しながら道を開いて貴人を導いた役職名からいわれるようです。当然、大変な仕事で、身体は濡れるし、毒蛇に出くわすかも知れませんし勇敢な者がつとめる仕事です。昔は厄年の者がつとめたとも言われます。今日でも中学生が慣れない装束を着て、木彫りの赤面をかぶって歩くだけでも大変な役所です。今日は晴天に恵まれ、よい祭りとなりました。ちなみに上冨居神社は舩木神職家が先祖代々宮司を務めるお社です。詳しくは上にある「ゆかりの神社」に上冨居神社のページがあります。併せてご覧ください。
「ご案内」カテゴリーアーカイブ
白梅咲き始めました。
新川神社「古事記に親しむ」第一回開催 梅開花情報 紅梅6〜7割、白梅つぼみふくらむ。
禰宜です。いやぁ〜昨日は楽しかったです、第一回目の「古事記に親しむ」。みなさんお上手です、元気よく素読されました。遠方は魚津からも参加されまして、皆さんの意識の高さに敬服いたしております。やはり古事記は語り部の文章ですね、言葉にリズムがあります。読むとなぜかすっきりとした気分になります。同じような事を感じておられる方もいらっしゃいましたので、多分古事記素読にはこころのお祓いの効果もあるのではないかと感じております。
「フェイントで雪降るから、うかうか咲いてらんねーよ」と言わんばかりか、紅梅がようやくのびのびと花を開いてきました。白梅はそろそろ投球練習に入った感じです。
新川神社には天神さんである菅原道真公もおまつりされていますので、お喜びのことと思います。紅梅の後は白梅と順番に咲くので、長い期間楽しめます。そのあと桜やハナミズキが続きますので、ささやかですが楽しめます。是非お参りの際は花を愛でて上げてください。「いのちみじかし 恋せよ おとめ」
雪で紅白 伊勢参宮旅行
禰宜です。今朝起きましたらなんと雪が積もっていました。またもや紅梅に雪が積もって「いちごミルク」状態に。でも絵になりますね、白雪と紅梅。
さて、3月24〜25日、一泊二日の予定で富山県神社庁主催の「親子参宮旅行」に新川神社の氏子さん、天正寺の少彦名社の氏子さん方が新川神社を出発地にして行ってこられました。神社庁では毎年実施している「お宮さんを描く写生大会」「小学生作文コンクールーおまつりと私ー」の上位入賞者、それぞれ5名を無料招待、付き添いの家族分を割引料金で参加戴ける副賞が付いているんです。新川神社の氏子さんからは本年は2名、ご招待を受けました。写生大会で富山県神社総代会長賞を受賞された新庄小学校4年の丸本悠くんと、作文コンクールでは富山県神社総代会会長賞を受賞された新庄小学校3年の新村菜都美さんです。昨年も新川神社から写生会で神社本庁統理賞を受けましたので、新庄っ子は優秀ですね。少数精鋭といいますか、参加人数が少ないのですがその少ない参加者が優秀賞を持ってくるんですからね。持っていける物はちゃんとさらってきてます、はしかいですね(「かしこい」の富山弁)。もう少し参加人数が増えればより楽しと思いますので、是非皆さんお誘い合わせてチャレンジしましょう。また、時期が来ましたら当HPでもご案内を致します。うちのせがれ達も、長男が小学校を卒業しましたので、卒業旅行の意味も含めて行ってきました。私は祭礼奉仕がありますので留守番しておりました。
新村さんの作文は近日中にアップします。また、「親子参宮旅行記」なるものを特設ページでお見せいたしますので、お楽しみに。
新川神社の未来予想図(案)
禰宜です。更新が久しくなってしまいました。昨日総代会、奉賛会を兼ねた会議を開催し、そこに提出された趣意書を一生懸命段取りしておりました。その奉賛会趣意書資料の中に同封される境内整備のイメージ図です。米田昌功画伯の筆によるものです。お先にこちらでちらっとお見せいたします。まだ本格的な議論はこれからですが、やはり絵でイメージ化したほうがみなさんに事業のイメージが伝わりやすいだろうと言うことで作製されました。境内の緑が綺麗ですね。実際は赤土色の境内で、絵では芝生でも敷いたようなイメージになっていますが、これは米田氏のイメージに依る物で、芝生を敷くという計画は今現在ありません。ミニゴルフ場のような感じもしますが、これはこれで爽やかな感じで良いですね。
境内の紅梅、二輪だけ咲きました。
禰宜です。朝方に降っていた雨もやんで、今はお日様が見えてきました。これは、梅が咲くかも、と思って見に行きましたら、咲いていました二輪だけ。紅梅がいつも早くてつぼみがかなり膨らんできています。白梅はまだですが、紅梅のあとに白梅が咲きますので、長い期間楽しめます。新川神社には天神様もお祀りされていますので、お喜びのことと思います。
五箇条の御誓文と天神地祇御誓祭
禰宜です。きょうは3月14日、もはやお歳暮とお中元などの年中儀式と化しているバレンタインディの「かえし」の日ですが、今朝、読んでいてはっと気づきましたのが、表題の「五箇条の御誓文」が布告された日でありました。布告は明治元年(1868)年ですが、当時はまだ旧暦ですから正確には現在の4月6日に当たるそうです。本年から144年前になりますか。坂本龍馬が起草した「船中八策」から通じる明治新国家の基本体制が綴られている名文です。私はかれこれ8年ほど前、自らが厄年を迎えるに当たって、今までの自堕落な生活習慣を悔い改めようと一念発起いたしまして以来毎朝、神棚の前で教育勅語と御製と併せて唱えております。「天地神明に誓い」とされたように布告のさいに「天神地祇御誓祭」という儀式をもって明治大帝が御神前にお誓いになられたということです。この儀式は木戸孝允の構想であるということです、知りませんでした。でもすばらしいですね、我々の先祖は国難の時には必ず天地神明に誓って、日本の国の舵取り、国づくりをしてきたんですね。この精神を継承するのが「かんながらのみち」、神道ですね。今現在の日本に最も必要なことかも知れません。 ここで大事なのが「天神」「地祇」とあるように「天と地」であるということです。 私は常々、神棚にお祀りする御神札の意味はここにあると思っています。神宮大麻は天照大御神の御神札ですから天つ神の代表、鎮守の氏神神社の御神札はその地域を護る、それぞれの地域にとって国つ神の代表ですから、この二柱を必ず併せ祭ることが神道の本質ではなかろうかと。歴代天皇陛下を始め、神道の祝詞には必ず「天つ神、国つ神、やおよろずの神達ともに聞こし召せと〜」と奏上します。天地の神達に祈る事が大切であると言うことを受け止めていただきたいです。最近少なからず、天照大神の神宮大麻だけで良い、氏神さんの御神札はけっこうです、と平気で断る人が増えてきました。恐れ多いことですね。天と地があっての自然、そして我々の命ですから。是非、神棚には天つ神の「天照大御神」、国つ神のお住まいの氏神神社の御神札、これを仲良く並べておまつりしましょう。ご自身の家庭が上からも下からも全方向から守られているイメージをもって毎朝お参りされたら神様も喜ばれるのではないでしょうか。
日帰りで京都へご挨拶に 奉賛会顧問に三輪晃久氏ご就任。
禰宜です。9日、初代新庄城主の御子孫で日展画家であられます三輪晃久先生に奉賛会顧問就任のお願いにご自宅のある京都に行って参りましてご快諾をいただきました。三輪家と新川神社のご縁は当HPの由緒に詳しく掲載してあります。三輪先生のご自宅は北野天満宮と平野神社のすぐ近くで、閑静な住宅地でありました。私は初対面ではありましたが、晃久先生の絵は昔から親しんでいました。私、個人的に大神神社の崇敬会に入会しておりまして、その社報の表紙の絵をいつも先生が描いていらっしゃいますのでよく存じているわけです、絵に関しましては。ですから初対面なんですけれどもなぜか親しみがありますので2時間ほど、私の思いをお伝えして参りました。また、今回初めてお目にかかってお話をお伺いいたしまして新しい発見がいくつかありまして、本当に御神縁といいますか、不思議なつながりがあるんだなぁと改めて感じました。今日は時間が無いので後日ご紹介します。帰り道、本当にすぐ近くに平野神社、北野天満宮がありますので、それぞれのお宮にお参りをして、私の明治神宮の研修寮の先輩であり、石清水八幡宮で同じく神明奉仕をさせていただきました梶さんにお土産の鱒の寿司を渡して、時間も無かったので早々に帰路につきました。北野天満宮は私が大学受験の時に当時京都の女子短大にいた姉が御守りを贈ってくれたのでそのときはお世話になりました。梅は七分咲きでした。新川神社にも天神さんお祭りされています。梅も境内に紅梅、白梅と一本ずつですが有ります。新川神社の紅白もお楽しみに。
夢と思考の試行錯誤、顕現化。初うぐいす御来宮
禰宜です。 今日、6時30分ころに本年初、うぐいすが鳴きました。毎年この季節に来てくれるので、うれしかったです。いつも私の部屋の近くの木で鳴いてくれるのでとても近くに聞こえます。いつも録音していて、今年も録ろうとしたら、たぶんカラスですかね、邪魔をしたんじゃないかな、遠慮してか、鳴かなくなってしまいました。残念。いつか音源のお蔵だしをしますね。
御輿の車輪、メンテナンスへ
禰宜です。昨日、昨年の秋祭り御輿渡御(本来は春祭り、雨天順延)の時に車軸からいやな軋み音が出ていましたので修理に出しました。最初に御輿の車輪を作った製造元に出そうとおもったのですが、宮司を始め、総代さんたちもあまりにも昔のことで誰も知りませんでした。いろいろと当たって、結局、いつも私の車をメンテして貰っている業者に依頼したらこころよく受けていただけました。腕の良いメカニックですので無事に直れば良いのですが。構造自体は単純な物だと思いますが、なにぶん部品はオートクチュールだとおもいますからそのへんが心配です。
消防団鎮火祭斎行
木霊のわけまえと天然物の「りゅうのたま」
禰宜です。今日、例年に無い降雪のため境内の木の枝がかなり折れてしまいました。知らないうちに総代さんが片隅にまとめて戴いていたようです。感謝。
以前から折れたご神木の木枝はお正月のかがり火の薪になるのですが、利用できる木であればそこから御守りを調製して参拝者の方々におわけして差し上げたらよろこばれるのではないかと思っていましたので、早速品定めに作業靴を履いてチェンソーを持って見に行きました。見てみるとなんと、大小の枝のなかでもひときわ大きい枝はくすのきの枝でした。本年正月から授与しました「龍の珠」はくすのきが原材料ですので、これは「木霊のわけまえ」だと思いまして、うまく面取りできれば来年用の「龍の珠」をはじめとする御守りの材料に出来ればいいなぁと思いました。新川神社オリジナル御守りがしかも新川神社のご神木で調製できたら、それはすごく御霊験あらたかな御守りが出来ると思います。早速、彫刻師に電話して「・・・ところで今日、思いがけず良いブツが手に入ったじゃ、ふふふ、どうすれば良い?」と下地処理の仕方を教えて貰いました。枯れた木ではありませんのでピッチピッチの鮮度の良い生木の枝です。御利益満点の御守りが出来そうで今から楽しみです。「龍の珠」が採れなかったとしても、何らかの御守りにしようとおもいます。どんな御守りにするかは今年一年かけて創作してみます。素材に限りがありますので数に限りがある限定品になりますが、乞うご期待ください。
「くすのき」 って独特の香りがします。独特ですので好みは分かれるところでしょうが私は好きな香りです。なんか、「杜の香り」って感じがします。御守りの「龍の珠」に社名の焼き印しているときも香ばしいにおいが部屋に立ちこめていました。いわゆる「樟脳(しょうのう)」のにおいです。「くすのき」の語源は霊妙な木、神秘的な木の意味である「奇(くす)しき木」からこの名になったと言われています。薬用成分の樟脳がとれることから霊妙な薬の採れる木ということでしょう。知らなかったのが、樟脳は防虫剤に使われるのは知っていましたが、カンフル剤のカンフルって樟脳のことらしいですね、知らんかったです。
おかげさまで本年初めて謹製致しました「龍の珠」は限定15珠すべて授与させていただきました。誠にありがとうございました。龍の珠を受けて戴いた参拝者の方々、お元気で夢に向かって良い感じで過ごしておられますかね。もし、ひとつでも夢や願いが叶ったら、神様と龍神さんにご報告して上げてください。もし宜しければ、私にもお知らせ戴いたらうれしいです。神様と龍神さんのご報告のついでで良いですから。
それともうひとつ、境内の木の枝が落ちたあたりは、「龍の髭」といわれる緑の草がじゅうたんのように生い茂っている場所で、そこにこの2月前後に実をつけるのですがこれを俗に「竜の玉」といいまして、綺麗な青い実です。偶然に見つけました。結構最近、自生でどんどん増えています。「りゅうのたま」つながりで、霊妙な境内であります。さすが、龍神さんのお住まい。
ひなまつり 古事記入門
禰宜です。先日、配偶者の実家・四方神社の神職家である栂野家で「ひなまつり」をしてきました。「ひなまつりをしてきた」といいましても、ひな人形を飾って、そのあと家族でお寿司を肴にお酒を飲んできたので、なにか祭礼をしたわけではありません。せがれたちはノンアルコール白酒を飲んでいました。このおひな様も、今時のおひな様に比べたらもはやビンテージの域に入っていますので(もっと上には上がありますが)、趣があります。いつもこの季節になり、このひな壇を見ると幼い頃、自らがおひな様になりたくて「ひな壇」に登頂を志した配偶者である四方神社の禰宜さんの無謀さと、曲がってしまったひな壇の鉄骨の哀れさに想いをはせる私です。
話は違いますが今日、初めての「古事記に親しむ」の申し込みがありました。本年は古事記編纂1300年とあって、本屋さんでも古事記に関する神道の本がたくさん出ています。雑誌なんですが本当にクオリティの高い物もありまして、今日も「古事記入門」と書いてある雑誌ですが綺麗な写真が満載でしたので買ってきました。どうぞ、新川神社の古事記入門講座「古事記に親しむ」に是非参加されてください。お一人でも良いですし、友達とでも良いです。社務所が狭いので15名までぐらいが限度ですのでお早めにお申し込みください。
「神社のいろは」「神話のおへそ」神社検定公式テキスト2冊と「古事記」素読CD版到着
禰宜です。昨日、予約注文していた日本文化興隆財団が企画している「神社検定」の公式テキスト2冊と、「古事記」素読CDが到着しました。わかりやすくて良い本ですね、うちで開催する「古事記に親しむ」参加者にも推薦したいと思います。
新川神社で本年3月28日より行う「古事記に親しむ」素読会はこの財団が実施している古事記素読の講座を踏襲した物です。踏襲したと言いますか、私自身が参加して、講師である佐久間靖之先生に弟子入りをして教えを請い、主催しておられる財団の方々にも資料の送付など協力していただいてこのたび富山で開催する次第です。いわば「古事記に親しむ」富山会場みたいなものです。東京では佐久間先生が主催されている素読会が浅草橋ともう一カ所世田谷で月一回開催されています。大阪でも有志の方々でやっておられるようですが、富山で古事記の素読会は初めての試みでは無かろうかと思います。また、忘れていけないのは新川神社の備品として古事記の素読本を15冊、神社本庁より寄贈していただきました。新川神社は神社本庁より「振興対策指定神社」に選定されていますので実現しました。有り難い限りです。この15冊は初めて読んでみる人のお試し版ですので、在庫図書としてどなたでもご利用いただける貸し出し専用です。
また、「古事記」素読CDは私の師匠であります佐久間先生の監修です。満を持して、古事記撰上1300年に当たる旧暦の正月28日である2月19日に販売された物です。
神社検定の詳細は公式HP(http://www.jinjakentei.jp/news/news_000003.html)がありますのでご参照ください。また、富山県の検定会場は富山県神社庁(富山市諏訪川原1-10-21)です。日時は平成24年6月3日(日)午前10時30分〜12時15分の予定だそうです。ぜひ挑戦してみられたらいかがでしょうか。