日別アーカイブ: 2016年6月12日

第16回お宮で飲もう会開催

禰宜です、前回からの続きです。御輿蔵清掃と先代神輿のお蔵出しという100年以上ぶりぐらいの快挙を成し遂げた後です。みんなのどが渇いてビールが美味かったです。今回は土曜日ということも有ってか、前回の55名には及びませんが32名の参加をいただきました。そのうち、新規参加もいらっしゃいまして若鷹会に参加戴いた方もいらっしゃり、嬉しい限りです。

今回のプチ神道話、テーマは「国と皇室と神社庁、並びに有名大社と氏神神社の相関関係」。むちゃくちゃむつかしいお題です。これは頭の小川氏のリクエストです。だんだん、テーマが高尚になってきました。とても15分では語りきれないテーマですがそれに挑むのが禰宜さんです。無謀とも言える事ですが、語ってみないとどうすれば伝えられるのか、実感できないのでとにかくトライしました。語りきれない事柄ですが、何か一つでも皆さんの記憶のスミに残る言葉をお届けできたのであればそれでオッケーだと思います。撒かれた種は何時か必ず芽を出す物と思っております。

若鷹会、御輿蔵清掃奉仕・先代神輿お蔵出し・第16回お宮で飲もう会開催

禰宜です。昨日は本当に長年のやりたかったことが若鷹会の協力の下、実現することができました。そうです、先代神輿のお蔵出しと御輿蔵の清掃です。御輿蔵の奥に実は古い神輿が置いてあったのです。多分、現在の神輿の前の物だと思われます。現在の神輿が明治34年(1899)4月新調されたもので117年ものヴィンテージですからそれ以上前の物には間違いないと思われますが、今まで調査するにも一度御神輿を出さないと調査できなかったので今回初のお蔵出しです。多分、117年以上ぶりでは無かろうかと思います。現在の神輿の裏に製作年月日と作者の銘が書かれていましたので、先代の神輿も裏書きが有れば何年物か判明するので、期待に胸を膨らませて裏を見てみましたが、残念ながら銘は書いてありませんでした。ですが、これを機会に何らかの方法で年代を調べる手がかりができましたので今後が楽しみです。若鷹会の協力があっての今回の作業が実現しました。本当に有り難うございました。夜に他の用事がある会員も作業だけでもということで駆けつけてくれた皆さん、女性会員もそれぞれ仕事や用事があるにも拘わらずに作業に来てくれてほんとにありがとうございます。新庄の未来は明るいぞ。

神饌田の様子。

禰宜です。神饌田の早苗も順調に育っております。神饌田の畦道を吉田さんと田添さんがコンクリートで舗装していただきました。これで除草の手間が省けます。よかった、よかった。

水口(みなくち)といいますが、川から田んぼの水を入れる場所には「御幣(ごへい)」という、棒に折り込んだ白い紙が挟んであるものが立っています。これは田んぼの安全を護るために邪なる物が入り込まないように霊力で防ぐはたらきをする物です。

実は毎年神饌田の水口に建てる幣串(へいぐし)は若鷹会主催の「寒中みそぎ・鎮魂行法錬成会」で使用した幣串を建てております。若い衆たちが身を清めるために祈りを捧げた幣串なら強力な力が籠もっているだろうと思ったからです。知らなかったでしょ。そりゃそうだ、内緒にしてたもん。

上井石庭さんより参集殿植樹の奉納ありました。

禰宜です。4月10日の参集殿の完成に伴い、正面の小庭にしだれ桜、裏手の植樹スペースにドウダンツツジを植樹していただいたのですが、上井石庭さんには心よりの御寄付をいただきました。本当にありがとうございました。奉賛金のやりくりが厳しい折、大変助かりました。つきましては奉納の標柱をたてさせていただきましたので、ここにお披露目申し上げます。

上井石庭さんには常日頃より境内樹木の手入れや、数多くの御神木の寄付、境内の石机や石椅子の奉納、招霊の木も奉納いただいております。また正月の除雪もこちらからなにも云わずとも率先してお勤め戴く事に関しまして感謝いたしております。

今回の奉賛事業の過程でたくさんの方々の献身なるご尽力をいただいております。みなさん、気持ちでしていただいているので、神主の立場として殊更にお披露目やご報告していいものかどうか、迷ったりしますが、折を見て記録として留めて置きたいと思います。

いずれにしましても、新川神社の神様はお見通しだと思いますので、御神徳が皆さんにかがふりますことをお祈りいたしております。

三輪晃久氏ご来宮。

ようやく念願が叶いまして、初代新庄城主・三輪飛騨守長職(ながもと)の御子孫に当たられる三輪晃久(あきひさ)氏をお招きする日が参りました。6月6日から7日にかけての御一泊で、今回の目的は参集殿に絵画の奉納をいただく為の下見が大きな目的です。

三輪晃久様は初代城主、三輪飛騨守から数えて15代目で、日本画家としてご活躍されています。祖父は洋画家三輪越龍、父は日本画家三輪晁勢氏で、新川神社が現在の社殿を改築した昭和46年にはやはり新川神社奉賛会の顧問として御寄付も頂戴しております。今回の四百年記念事業奉賛会にも顧問として就任いただき、御寄付として絵画を御奉納戴けるという次第です。絵画の奉納は実は私のたっての希望で、三輪山の風景画をリクエストいたしております。勿論、新川神社の御祭神、大己貴神のおしずまりになる大神神社の本殿にあたるお山だからです。

遠い神代の昔、大己貴神(おおなむちのかみ)が、 自らの幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)を三輪山に鎮め、大物主神(おおものぬしのかみ)の御名をもって祀られたのが大神神社のはじまりと伝えられています。そういうことで新川神社との重要な御神縁のつながりがあるのです。

詳しくは参集殿の参道ギャラリーに三輪氏家系図が掲示してありますのでチェックしてみてください。