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満員御礼・次回の鷹乃羽雅楽会は9月25日火曜日です。

お久しぶりです、禰宜です。本当に暑いですね。9月3日以来の更新ですが、本当に忙しくしていました。東京は明治神宮、下神明天祖神社で雅楽・舞の教授を受けて参りました。また、新庄城三輪城主の御子孫であられる東京の三輪家を訪問いたしまして、新庄御鎮座四百年の活動報告をして参りました。そして15日、待望の鷹乃羽雅楽会の開催日です。
前日までは参加希望者は10名だったのですが、当日の北日本新聞朝刊に掲載されるや、本日までに34名の参加希望者が申し込み戴きました。当日の説明会には約20名の参加を戴きまして、狭い社務所は満員状態でした。皆さん、短い時間でしたが楽器体験をいただきまして、希望するパート別に楽器購入の申し込みを戴いたところです。
次回は9月25日午後7時から、それぞれのパート別に分かれて温習いたします。雅楽では練習のことを温習(おんしゅう)といいます。
また、初回の説明会に来られなかった参加者の皆さんには1時間早めの午後6時に集まって戴きまして、雅楽の説明会を1時間いたします。
取り急ぎ、ご報告までです。

先ずは演奏を。平調音取と越殿楽。

雅楽の歴史、楽器紹介が終われば、お待ちかねの楽器演奏体験です。

初めての方でも必ず音が鳴るのが笙の良いところです。

子供も挑戦。がんばれ。

鷹乃羽雅楽会第一回目は9月15日土曜日午後7時社務所に於いて開催します。

禰宜です。さて、申し遅れた感がありますが、いよいよ長年暖めて参りました雅楽会の第一回目を開催いたします。第一回目と言うことで、参加者へのオリエンテーションを含む内容で、模擬演奏も行います。下は小学校5年生から80歳まで10名の参加希望者がありました。募集期限を一応設定しましたが、まだ参加希望の方はオッケーです。今後途中からの参加も受け付けますので、我こそはと思われる方は参加してみてください。たった一度きりの人生、なんでも思い切ってやってみて体験することが大切だとおもいます。

新川神社の本殿裏の稲穂。さわさわに実りました。

鎮守の杜と豊穣の秋。

今年は天候に恵まれましたので、豊作かな。

第一回大人のためのやさしい神社のおはなしの会、開催。

お久しぶりです、禰宜です。おかげさまで「古事記に親しむ」も順調に進んでおります。当初は夜の部の案内でしたが、ご要望に依りまして、昼の部も5月から開催しております。御婦人方にとりまして夜は家族の夕食準備がありますので、御婦人方に併せた時間帯ということで午後1時30分よりも開催しております。昼の部、夜の部ともに10名で延べ20名が参加されています。「古事記に親しむ」の前身の「ひもろぎ苑」(主催:今井均氏)は中巻の神武東征まで読み進めて参りました。月3回皆さんと古事記を読みますが、本当に何度読んでも新しい発見があります。そして、素読すると「スッキリ」した気分になります。なんででしょうかね?やはり声を出して音読すること自体に、魂の浄化作用が有るのでは無いかと思っています。そして皆さんと声を合わせながら大きな声で読むから続くのだと思います。一人で読んでいてもおもしろくないですし、相乗作用が良いんだと思います。今度、神社講座「第一回大人のためのやさしい神道のおべんきょう会」を開催いたします。そこでは短時間で古事記に触れて戴く講座をいたしますので、すこしかじってみたい方は、9月29日土曜日午後2時、新川神社社務所にご参加ください。参加費無料です。

当日は私が前座で、メインは高岡徹氏の「新庄城」にまつわるお話です。高岡さんは中学生の頃に新庄小学校の校庭が昔お城だったと言うことを同級生から聞いて以来、郷土史の研究に勤しんで来られましたので、筋金入りの「新庄城マニア」であり新庄城の事を語らせればこの方の右に出る物は現存しないといわれる方です。やさしく初級者向けにお話しして戴けますのでお楽しみに。

(開催要項は下段をクリックしてください。PDFファイル)

第一回大人のためのやさしい神道のおべんきょう会、開催

怒濤の更新・三連ちゃんの最後です。

いままで溜まった事柄を上げてきましたが、最後です。8月23日、午前5時。朝起きると外が赤くなっていたので見ますと珍しい朝焼け。青空と雲が焼けている感じが絶妙ですね。神々しい空でした。あー、これですっきりしました、すべて出しましたので。


天正寺・少彦名社 しめ縄用水島品種稲刈り

ベテランによる稲刈り。さすが手慣れた物です。

市街地の一角に残された水田でお宮にかけられるしめ縄が育まれます。いつまでも続いてほしい物です。

8月21日、午前8時頃、早くも稲刈りがあるということで見に行きました。来年より「田んぼ学校

」やるのでそれの視察ということもありますが、実際にしめ縄や穂宝(ほだから)御守りを作るための

藁を確保するには機械で刈るのでは藁が裁断されてしまうので今でも人力の稲刈りをしなければいけないという現場を見ておきたかったからです。

移動が出来るはさがけキャリー。アイデアですな。氏子さんの自作だそうです。

実るほど 頭を垂れる 稲穂かな

栂彦(とがひこ)祭にご奉仕して参りました。

お久しぶりです、禰宜です。なにやら暑くて、仕事もなかなか効率が上がりません。いろいろとやりたいこと、やらねばならぬことをこなすので精一杯みたいなかんじです。ブログも更新したいのが、優先順位の後に廻りがちです。わたし的にはブログでたわごとをつらつらと述べているときが一番リラックスしているときでしょうか。仕事に追われているときはブログはなかなか書けません。多分、無理矢理書いても、私自身が楽しくないでしょう。やっぱり写真を選びながら、好き勝手に感じたことを付けていく作業は心の余裕が無いとできません。と、いうことで久々にたまった事柄を上げていきますね。ですが日々、忙しいだけでは無く充実しております。着々と新規プロジェクトを立ち上げては粛々と準備をすすめておりますので、このブログでもお伝えしていきたいと思います。さて、恒例の栂彦祭にお仕えして参りました。配偶者の実家の神社です。富山市四方という漁港近くにある神社です。わたしはここの権禰宜として神様にもお仕えしております。順次写真で紹介します。

HPもありますが、ずいぶん前に作った物で更新が滞っています。四方神社のHPもリニューアルしたいので、これも課題ですな。とりあえず、栂彦祭とはどのようなお祭りなのかはHPをご覧ください。

四方の義民 栂野彦八翁 http://www.takanotume.com/

毎年恒例・四方神社の栂彦祭

四方神社本殿。栂野彦八翁は四方建比古神として合祀されていらっしゃいます。

栂野彦八翁の御偉業を讃える彰徳碑(しょうとくひ)前に祭壇、お供え物を設えてお祭りを致します。

午後7時30分、祭典が始まります。

祭典終了後、奉納行事で毎年演芸をみんなで楽しみます。三味線や民謡歌手、演舞など年によって様々です。本年は地物四方のちんどん屋、「天珍一座(あまちんいちざ)」の演芸でした。

懐かしい歌謡曲などの伴奏で、みなさん楽しそうに唱っておられました。つくづく思うに要は、日本人は歌を聞く事も好きなんですがそれ以上に自分が唱うことが好きな民族なんですね。カラオケ文化が普及したのも日本人の根底に流れる民族性ではないでしょうか。元祖カラオケですな。これをもっとさかのぼれば「天の岩戸開き」の神楽にたどり着くんですね。

観客の目の前で演奏するので、お互いのやりとりが醍醐味です。コール・アンド・レスポンス。ジャパニーズ・カントリー・ブルースですな。和やかな楽しい雰囲気を醸し出すちんどん芸は耳に残ります。また、気負いの無いMCや演奏も良かったですよ。癖になりそうな感じです。また見てみたいです。

 

お宮さんを描く写生大会結果発表〜全作品展示〜入選作品展示・表彰式

とやま自遊館ロビーにて全作品展示中。

審査の先生のコメント。私も親子で描きました。最近の夏の暑さはじっくり描くには暑すぎる気候というのもあると思いますが、意外に木陰は涼しいということがわかりました。

親子で描くと家族並べて張って貰えるようです。作風が似てくるのは親子だからか?どうしても影響下に入ってしまうのはいかがなものか。来年は親子で違う作風のほうが面白いかも。

恒例の神社庁主催の写生大会、審査結果が届きました。

新川神社16点応募中、金賞3つ、銀賞4つ、銅賞3つ、佳作2つでした。総数で12点入賞です。パチパチパチ。

四天王入り、特別賞は逃したものの、昨年の入賞数7つを大きく上回る成績でした。

昨年は一つも無かった金賞が3つも取れたのは大躍進ですね。

新川神社分の全作品は当HPのTopPage「小学生のみなさんへ」から新川神社美術館へ近々掲示されますので

こちらもご覧ください。

とやま自遊館での全作品展示は明日16日まで、それ以降17日〜21日までは大和富山店に入賞作品(特別賞・金銀銅賞)のみ掲示されます。19日午前10時から大和富山店6階にて表彰式が行われます。

最近の夏は猛暑で日中写生するには厳しい日が多いような気がしますが、木陰は涼しいですしなによりも神様の神気が宿る境内で一日を過ごしていただきまして、清々しい気持ちで日々をお過ごし戴きたいと思います。

 

近況報告 〜ひすい海岸〜町内会バーベキュー〜浦安の舞講習会参加〜たなばた〜

おひさです、禰宜です。暑いですな。暑いのに加えて、なんと浦安の舞講習会に参加して参りました。明日もありますが、意外に楽しくやっております。浦安の舞、といえば巫女舞ですので女子が受ける講習会になんと本年は野郎4名が参戦しているので心強いです。ご希望があればいつか舞いましょうか?このHPの由緒ページの末尾に解説も何も無い写真が放り込まれていますが、舞姫の写真がありますよね。これは私の祖父の時代に新川神社で浦安の舞を舞っていたという証拠写真なのです。私は新庄鎮座400年に向けてこれの復活を望んでいますので講習会を受講したということです。別にそのけ(女装癖)があるわけじゃぁ、ございませぬぞ。と、いうことで近況報告です。あとは写真が語ります。

7月の月末に家族で海水浴に行きました。以前から行きたかった、朝日町のヒスイ海水浴場。天然の翡翠原石が見つかるかも、の場所です。勾玉の原料石ですね。古事記つながり、出雲つながり、御祭神の大己貴命と繋がる場所ですので、以前から行きたかったのですがなかなか行けなかった場所です。

 

砂浜ではなくて玉石の海岸。透明度抜群。波が退くときに「カラカラ」と石が転がる音がするのですが、小気味よく気持ちいい音がします。

どうですか、この透明度。ゴミもほとんど見当たりません。こんな綺麗な浜が富山にもあったとは。

黄昏時に波打ち際で少年。何かを見つめてうつむく姿は様になるようですが、実は単に翡翠を探しているだけだったりして。こういうことにはしぶといやっちゃな。

8月5日日曜日 新川神社境内。

新庄第一町内会の懇親会。公民館でマジックショーのあと、境内の木陰で昼食を。意外に涼しかったです。時折風が吹いてくれたので、ひなたは猛暑ですが木陰は快適でした。

町内の元老院席。のんだくれの猛者達。

家族席。子供達も楽しんでました。

たなばたに短冊を。願いを込めて。ちゃんと神様にもお参りせーよ。

定番のやきそば。塩加減の絶妙さは料理人の人体から流れ落ちた天然塩水の加減だとか。

高岡市の射水神社参集殿にて。富山県神社庁主催の浦安の舞講習会。今年は運良く同志の野郎神主が同伴でしたので楽しかったです。

棚幡(たなばた)の五色の短冊はじめました。

拝殿の前に設置してみたのですが結局ここが一番落ち着きが良い場所ということで決定。

五色の短冊、なのですがうちでは七色を用意してあります。木火土金水のそれぞれの色として緑赤黄白黒(黒の代わりに紫)に当てられます。白は無いので薄水色が白の代わりということです。ご自由にどうぞ。

説明書き。できますれば、短冊を下げる前でも後でも良いので、新川神社の神様にお参りしてくださいね。

風にそよぐ五色の吹き流し達。夏の風物詩ですな。

禰宜です、暑うございますな。さて、本日七夕の飾り付けを致しました。多分、新川神社としては初めてでは無いでしょうか、私の知る限りでは。私が幼い頃は町内会でやっていたのですが、最近はやらないようですので、神社として飾り付けを致しました。場所を色々と考えてはいたのですが、結局手水舎の両側に決めました。

五色の短冊にお願い事を書いていただいてお盆の頃にお祓いをして神火でお焚き上げをいたします。本来は水無月大祓の人形のように川に流すのですが、今それをやるとまずいことになりますので、「天界の神様と星に願いを届ける」という意味で天高く燃やして炎となって皆さんのお願い事をお届けいたしますのでご安心を。

基本的に短冊は無料ですが、御神前にお参りの際、お賽銭程度お供えいただいたら宜しいかと思います。

将来的には夏のイベントみたいなことを境内でやりたいのですが、各所でイベントだらけですので、しばらくは様子を見ながら、新川神社でしか体験できない様な事をやってみたいと思います。だれか良いアイデアがあれば教えてください、お願いいたします。昔は「きもだめし」とか、色々あったような気がしますが・・。

写生会多数のご応募ありがとうございました。

暑い日が続きます、禰宜です。富山市では毎年、今日8月1日は神通川(じんつうがわ)で行なわれる花火大会の日です。昭和20年8月1日、2日の富山大空襲で犠牲になったたくさんの人達の鎮魂と永遠の平和を願い終戦直後の昭和22年から行なわれています。原爆投下を除く地方都市の空襲の中でも甚大な被害があった空襲として知られています。私の義理の母はこの戦火の中を逃げ回った経験をお持ちで、幼い頃に経験されたその惨状を語り聞いていますので、本年は心静かに自宅で過ごしたいと思います。今の平和の礎は過去の歴史の上にあることを感謝したいと思います。
さて、本年新川神社の氏子さんの町内には一枚ずつ配布形式で募集要項をお届けしましたら、なんともたくさんのご応募をいただきました。ありがとうございました。本日、神社庁に提出するまえに、ふと思いつきましたのは「先ずは新川神社の神様にご覧戴くのが筋じゃなかろうか」ということでした。と、いうことで、御神前に全作品を並べて神様にご覧戴きましてから神社庁にお届けいたしました。御利益あるかも。本年から一般の部も出来まして、審査の対象ではありませんが掲示をしていただけるようです。2名の大人の参加がありました。1名は私ですが。皆さんの作品はすべてこのHPの美術館に掲載しますのでお楽しみに。

18名の参加作品を御神前に並べて神様にご覧いただきました。

暑い中、ごくろうさまです。きっと神様もお喜びだと思います。

前回の続きの続き(最終回)〜海の神、山の神にお仕えしてまいりました。

7月21日土曜日。霊峰立山の芦峅寺雄山神社の例大祭奉仕。あいにくの大雨。大雨警報がでたそうです。

「立山大権現」の社額。立山信仰の根本中宮の講堂にて、立山開山の祖・佐伯有頼公入定の地

雨で御輿渡御は中止に。ストリート系神主としては初めてのご奉仕でしたので楽しみにしていたのですが・・・。時間の余裕がありましたので社殿内の散策に。あっ、こんなところに鷹さんが。立山の神使おそろいの絵馬。

こんな処に龍さんまで・・。立派な木製立て屏風の彫り物。

修祓(しゅばつ:おはらいのこと)をする祓戸(はらえど)。なかなか趣がある祓戸です。御簾の奥に榊と鏡が設えてあります。その上には龍神さま。神々しいかぎりです。

かわいい巫女さんによる「立山の舞」。本来は外の石舞台で舞うのですが、本日は雨天にて本殿前にて。

本来は御輿渡御にお供して道中にお囃子をする氏子の方々。雨でしたのであいそもない、ということでしばし拝殿軒下で奉納演奏。

日が変わり、翌日。

翌22日、日曜日。曇り空ながら晴れました。昨日の本社の祭りに続き、立山大宮・立山若宮のお神輿渡御の日です。

立山若宮。神々しい苔むす巌石の上に鎮座まします。「神さびた」とはこのことをさして言う言葉ですな。

今回私に与えられたミッション(指令)は、雄山神社の神職と共に、御神霊をお神輿にお遷しする役目で、本来は宮司、もしくは本職の神職が奉仕すべき大変重要な役目です。二社のうち、私は立山大宮に御鎮まります伊邪那岐大御神の御神霊をお遷しすることになりました。緊張します。

私がお遷しする立山大宮の参道入り口。苔むす社標が渋い。

旧本殿。

若い衆集合。袴をたくし上げ、襷にわらじ。はっぴにふんどしなど大江戸スタイルが多い中、異色の衣装です。正直、かっこいいです。若侍たち、みたいな。鄙ぶりって感じで良い感じですね。

立山大宮の前に御神輿到着。今から御神霊をお遷しする祭儀を行います、私が。大体、悠長に写真撮っている場合じゃないっすよね。でもどうしても記録に残したくて撮りました。大御神様、すみません。

それぞれのお宮で御神霊がお移りになられた後に、出会いの儀式をして本宮にてお祭りをお受けになられます。普通の神社祭式とは違い、複雑な式次第ですが、御神霊をお祭りする真心の表れであると感じました。境内の中だけの渡御ですがお祭りする場面が二三転する躍動感がある、いい祭です。

御神輿は社務所前の舞台に駐屯します。衣装をあらためた巫女さんが御神輿の前で舞います。かわいい。

「立山の舞」昭和天皇様の御製を神楽にしたものと拝聴しました。可憐な舞振りですね。

手に取る物として扇、榊、鈴など持ち替えて舞います。

舞装束が雄山神社特製の衣装で、とても綺麗な色使いです。緑の袴が森林の緑とマッチします。装束に社紋の鷹の羽二枚が交差するのでは無く、並んで刺繍してあります。

いわゆる露払いの神・猿田彦神だとおもいます。うちで言うところの「どべ」ですね。子供が追いかけられてマジ泣きしてました。

祭儀無事終了。権現太鼓といわれる太鼓の奉納演奏がおこなわれていました。

新川姫神を祭るお社。常願寺川の神を奉る、ということで、昔から気になる神様です。新川神社ともなんとなく御縁がありそうな。

何気ない石にも苔がむし、何ともいえない「神さびた」ところです。やはり「神からならし」だからですな。

前回の続き〜海の神、山の神にお仕えしてまいりました。

略礼装で立っていらっしゃるのが掘さん。決まってますね、遠くを見つめる姿が。いつもはジャージですが。四方の漁協の組長。右側に座していらっしゃるのが四方神社の任海奉賛会長。御両名とも会長職新任です。

港を出向しますと号砲の花火が上がり、すぐに消防艇が五色の噴水をして神様に敬意を表していただきます。結構、高く付くそうです、色水は。

風になびく旗。

漁場に着きましたら、修祓(おはらい)、宮司祝詞に続いて、海に献饌。お米と御神酒と塩を撒きまして、無事故無災害と大漁を祈願いたしました。

お米と塩の散供(さんく:お供え)。

いざ、つぎの漁場へ移動中。

四方の漁師さんたちの船も正装でお供に随っていただいております。

誇らしげに掲げる旗の数々。威勢を張り、見ているだけで良い気分になります。

さて、日が暮れますと境内の提灯に灯がともります。

花火を楽しみに沢山の参拝者が集います。

堤防が発射地点で間近なので、迫力満点です。30分ですが見ていると首が痛くなります。山の神編は次回をお楽しみに。

海の神、山の神にお仕えしてまいりました。

禰宜です、お久しぶりでごわす。先週は大変充実した日々でした。海の神、山の神にお仕えして参りました。まずは7月19日・20日は四方の漁港に鎮座する恵比須神社の例大祭で19日に漁場まで漁船で神様のおみたまをお連れしてお祓いをする海上渡御祭、20日早朝に本祭りを執り行い、漁業に従事される漁師の方々に事故や水難が無きようにお祈りとお清めの祓いをお勤めして参りました。翌日の21日・22日の土日には芦峅寺・雄山神社の例大祭に御奉仕して参りました。何を隠そう、実は私は新川神社他37社にお仕えすると共に、富山市山王町の山王さん、日枝神社と四方の四方神社の神職としても正式に神社本廳から任命を戴いて「権禰宜」としてお仕えしておる次第でございます。たいへん身に余る光栄な事でありまして、神主冥利に尽きるわけです。そういうわけで、あっちこっちで見かけるなぁと思われる方もいらっしゃいますが、別に出稼ぎをしているわけでは無いのです。卑近な言葉で言うところの「アルバイト」ではありません、これは。私は先祖代々神職をしておる家系に生まれ育ちまして、幸いに生活の拠点となる新川神社の境内近くに住んでおり、今現在は神職専業で生業(なりわい:生計を立てることの意)を成しております。有り難いことです。そんな日々を送る中で年間、予定が空いている日には県内各所の神社から祭礼の奉仕依頼があれば極力ご奉仕に参上しております。私自身、各神社の宮司さんから「手伝ってくれ」とご依頼があるとこれは神様から「我に仕えるべくさぶらへよ(苦しゅうない、近こうよれ。)」と命令(お誘い?)されている事であると我、勝手に思いまして、「おーっ神様からお召し立てじゃ、これは御神縁だから、お仕えせねば・・・」とばかりに、新川神社ほか自分のお仕えする神社の祭礼にかぶらなければどんなに予定が混もうともお仕えしていきたいという、自分なりの信念を持って生きていきたいと思っています。なにをかっこいいことをゆうておると思われるかも知れませんが、自分で自分なりにこうするんだという法則を決めておかないと、行動にぶれが出てきますので、自分で自分に言い聞かせております。もっと他にやらなければならないことや、家族、子供達との親交も大切です。ですが、これがたいへん楽しくてためになる、仕事でありながら研修の場であり、修行であるのです。ところ変わればそれぞれの土着の信仰や風習、人柄、自然に触れることが出来ます。これが明日への活力となります。しかも富山を代表する霊験の高い神々にお仕えするわけですから、心構えもそれなりに必要ですし、体力・気力も鍛えなければ良いお祭りは出来ません。ですから「手伝いに行く」のですが、神主としては「神様にお仕えする」のであり、自己を高める「修行」でもあります。ミュージシャンが自分のバンドや音楽活動以外に、いわゆる「セッションワーク」という、一回限りの即興演奏のライブをやるのに近い感覚だと私は思っています。自分の技量を試す場として、同業者と切磋琢磨して刺激を受けながら、与えながら自分の音楽性を高めて新しい音を創造してゆく糧となるわけです。いわば自分も神様、そして一緒に神様にお仕えする神職に「お手並み拝見」されているのです、これは気が抜けません。大げさに言いますと「親善試合」のようでもあります。ですから楽しき中にも緊張感がありますので、奉仕依頼があれば「忙しくても逃げちゃあかんぞ、信孝。」と自己喚起しながら参上しておるわけです。これからも自己鍛錬を怠らずに生涯をかけて「やおよろずの神々」にお仕えして参りたいと思います。

四方漁港。日の丸、大漁旗が風になびいて

えびすさんへのお供え物。きときとの魚を真ん中に。

海上渡御祭前の神社の境内。浜風になびく神旗。

海上渡御ですのでお神輿では無くて舟形の御船代に神様の御霊璽をお乗せいたします。

祭礼を行い、おみたまを御船代にお乗せいたしましてお宮を出発。道中お祓いをしながら港に進みます。

宮司以下四方漁業協同組合、漁師の方々もお供いたします。

若手漁師の担ぎ手によって無事に漁船に御鎮座。いざ綿津見の神のもとへ。以下あしたにつづく。

 

京都・新庄城主の御末裔を訪ねる旅

禰宜です。7月17日、午前6時12分発サンダーバードにて日帰りで京都へ行って参りました。目的はずばり、「新庄城主の御末裔を訪ねる旅」。
強い味方に郷土史研究家にて、中学生の頃から新庄城の研究をされている高岡徹氏にご同行をいただき、初代新庄城主三輪家の御末裔・三輪晃久氏と戦国時代の城主鰺坂家の御末裔・鰺坂真氏をお訪ねいたしまして、家系図・先祖代々伝わる家宝などを拝見致して参りました。私も初めて見た家宝に大変感激致しました。詳しくは後日、何らかの形で公表したいと思います。新川神社主催の研修会を開催予定(9月30日予定)ですので、お楽しみに。

日展画家・三輪晁勢の御子息で同じく日展画家・三輪晃久家に伝わる家系図

なにやら正体不明の物を熱心に撮影中の高岡研究家。何かは、ひ・み・つぅ。

この日は祇園祭の日で、梅雨明け宣言があった日。あまりの暑さに帰り電車の待ち時間に京都駅のスカイラウンジでひとり暑気払い&京都日帰りミッション終了祝い。何かはようわからんかったけどお店オリジナルのカクテルを注文。京都・山紫水明の緑を参考にしたかのごとく、綺麗な緑。味は中学校の自動販売機のメロンソーダを思い出しました。なんのこっちゃ。

 

天正寺・少彦名社の神明さんのお祭り日、新川神社に合祀された大日社のお祭りの日

立派な社額。

神明宮の御祭神・天照大御神の御祭礼日です。

今日は暑い日でした、36度だとか。午後2時から天正寺の氏神・少彦名社に合祀されている神明宮の例祭日ということでご奉仕して参りました。

地元の方々の言い伝えでは水祭りともいわれ、この時期に多かった水害が無きように祈ったと伝承されているお祭りです。

最近でもないのでしょうが、「少彦名社」に関心をお持ちの方がいらっしゃいまして、神主としては大変うれしく思っています。当HPの「ゆかりの神社」に掲載されている由緒をコピーした物を社頭に置いてあるのですが、それを読んで興味をお持ちいただいたりしまして有り難いことであります。

他のお宮にもささやかな由緒書きですけれどもお持ち帰りいただけるようにしたら良いなと、思いました。

同日、午後5時からは新川神社に合祀されている大日社・御祭神天照大御神の御祭礼日です。昔、全福寺前の新庄第2町内にあったお宮が合祀されて今日に至るまで、御縁日にお祭りを神職のみですが粛々と致しております。