紅梅、咲き始めました。

続きましてご報告です。最近寒い中にも天気が良い日が続きましたので紅梅がちらほら咲き始めました。

この後は白梅も追いかけるように咲いてくると思います。年によっては紅白揃い咲きの期間もあったりします。

やもすれば雪が降る寒い時期でも、けなげにも花を咲かせて春の訪れを導く梅の気高さに人は魅了されるのでしょうね。

新川神社の御祭神としてお祭りされていらっしゃいます菅原道真公は身に覚えのない罪によって大宰府に突如左遷されることとなり衣食もままならぬ厳しい生活を強いられながらも、皇室のご安泰と国家の平安、またご自身の潔白をひたすら天にお祈りされ、誠を尽くされました。

高杉晋作は「右大臣まで務めながら藤原時平のために太宰府に左遷されたとはいえ、なお天皇への忠誠を忘れなかった」道真公への信者であったので騎兵隊の旗は「菅原大神」でした。引き継がれたその勤王精神が明治維新を導き、今日の日本の礎になっていることを我々は忘れてはならんと思います。

新川神社が400年前に洪水で流されたとき、ただひとつ、天神掛け軸のみ持ち出されて今日まで神職家に伝わっています。最近、400年祭を前にして洪水の最中、我が祖先がどのような思いで天神掛け軸を持ち出したのか、何故天神掛け軸だったのか、私なりに思いを馳せることが多いです。今となってはわかりませんが、何かを伝えたかったんだという思いを持っていれば良いのかなと思っております。そういった意味も含めますと私にとりましても特別な花です。

東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主(あるじ)なしとて 春な忘れそ」菅原道真

春先一番乗りじゃ〜と咲き誇っているかどうかはわかりませんが朝日に照らされて神々しい花です。

咲き始めの花が一番生き生きとしているような気がします。

我が家に伝わる洪水で遷宮される以前の物として唯一残された一品。よく見ると右上に梅花が咲いてますね。

イセヒカリで醸したお酒ご献酒いただきました。

お久しぶりです禰宜です。もう3月ですね。一昨日、ご縁がありまして愛媛県在住の松浦茂樹様より「イセヒカリ」で醸したお酒の御献納を戴きました。その名も「國靈(くにたま)」です。当社で開催している「古事記に親しむ富山中下巻編」の参加者である米山ともみさんのご紹介とご同伴をいただき、当日は遠路遙々ご本人が持参して戴きました。紋付き羽織の正装でお越し戴いたのはびっくりしましたが、本来はそうあるべきでしょうね。なんでもお酒を造るためのイセヒカリの育成から手がけられて販売目的では無くて全国の神社に献納するためのお酒だそうです。奉納清祓式では実際に封を切って御神前に献饌したのですが、栓を開けた瞬間、芳醇な香りがただよい、これは絶対美味しいだろうと確信しました。
昨年、当社でも田んぼ学校で「イセヒカリ」を献穀いたしましたので、今度はお酒をお供えいただけましたことは神様大喜びだと思います。私もお下がりを戴けますので大喜びです。松浦茂樹様、米山さん、誠にありがとうございました。

いかにも手作りで魂込めました感がただよう外装。

純米大吟醸で2月に製造されていますのでフレッシュ。

平成27年度鷹乃羽雅楽会開催日程のお知らせ・新規入門者募集のご案内。

さて、告知が遅くなりましたが、ようやく日程が定まりました。サードシーズンになりますが第一期生が当初の目標である「平調五曲」を一応、吹けるようになりました。まだまだ荒削りですので今後さらに磨きを掛けて行く事に並行して、新曲にも取り組んでいきます。既に盤涉調五曲を課題曲に提示してありますが、今後、外部団体の雅楽研修会参加も見据えまして壱越調や舞楽なども取り組んで行ければと考えています。
それに加えて、新規第二期生を募集します。龍笛は温習日に合わせて今まで通り別部屋で行いますが、篳篥と鳳笙は日をあらためて設定して行いたいと思います。
吾こそはと思われる方は「たのもー」と、扉を叩いてください。参加要綱と日取りは下記PDFご参照ください。
鷹乃羽雅楽会の第一期生の様子は当ブログの過去の記事をご参考に。締め切りは3月末日とさせていただきます。

開催要項⇨ 新:H27鷹乃羽雅楽会開催要項
開催日 ⇨ HP募集平成27年鷹乃羽年間温習日

記念すべき第一回鷹乃羽雅楽会開催説明会の様子。平成24年9月15日

今となっては懐かしいですね。

2年間で祭典奉仕デビューを飾ることが出来ました。直垂を快く貸して戴きました多賀さんに感謝です。

稲穂に早乙女、雅楽の調べ。平成26年10月15日

第一期生の集大成、平成26年10月19日秋祭りでの奉納演奏

寒中みそぎ・鎮魂行法錬成会ご報告 其の参

お久しぶりの続きです。一昨日の19日は新川神社で祈年祭・鎮火祭が斎行されました。早くもこの年の豊作を祈るお祭りをする時期になったんだなぁと思いました。暦をみますと旧暦の1月1日となっていました。やはり旧暦の方が日本の四季の運行にかなっているような気がしませんか?暦の旧暦を見ながら過ごすと趣があってよろしいですよ、是非眺めてみてください。新川神社特製の「神社暦」、まだ若干在庫有ります。さりげなく宣伝。
さて、いよいよ水をかぶる段階のみそぎの報告です。

歩いて2〜3分ほどの近所にある薬師鉱泉で着替えて整列。振り魂で士気を上げます。実際寒いのですが振り魂をしていますと何とか居られるのは不思議です。

御幣を先頭にして「えいほ、えいほ」のかけ声と共に小走りで禊ぎ場へ進みます。幸い道路は凍結していませんでしたが濡れていました。多分皆さん、走れと言われなくても走りたくなるんじゃないでしょうか。

みそぎ場につきましたら、先ずは神前に拝礼、祓い詞の奏上。

先ずは鳥船行事。参加者全員で水槽を囲み、天之磐船(あめのいわふね)を心を一つにして漕ぐ作法です。「いえーっ、えい」と気合いを入れながら漕ぎます。途中で道彦(先導役)が和歌を文節ごとに別けて大声で歌います。いわゆる「コール&レスポンス」。黒人音楽のブルースやR&Bで歌い手と観客の間で行われる掛け合いですね。

鳥船を三段に分けて行った後、雄健(おたけび)、雄詰(おころび)と言いまして、神様の大御名を大きな声で奏する行事です。神様に見守って戴くような気持ちで真剣な気持ちに成ります。冷水を被る前ですから皆さん、真剣ですよ。

雄詰(おころび)は右手に天地開闢(てんちかいびゃく)の天之沼矛(あめのぬぼこ)を手刀に模して、國之常立命の大御名を奏した後、その手刀を・・・

「えーい!」の気合いと共に斜めに目前の空を・・・

なぎはらいます。手刀を元に戻して、繰り返すこと三返。私は己の小さな我心や邪心、邪念など、内なるくそったれな念を断ち切るような気持ちでやっています。

小さな我心を捨て去った後には天地大自然の気を自分の身体に取り込み、自然と一体化する為の「伊吹」という深呼吸のような呼吸作法をします。ただの深呼吸ではありません。このあたりは実際に伝授しないとなかなか説明しづらいところです。天地大自然と一体化すれば、自分は自然そのものですので水を被っても同化できる、というイメージをもって水を被るわけです。

みそぎ。水しぶきが清々しい。

学生も参加。

水しぶきが龍神に見えるショット。

当日の水温は1℃。よく冷えてます。朝方、水道凍って出ませんでしたからね。今回テレビの取材で前もって水を貯めていたことが幸いしました。

こうやって写真を見てますと、「気合いが入っている顔」は「笑顔」と似ているような気がします。

約45秒間水を被り、15秒間振り魂を三回繰り返します。

なかなか普段の生活でこんなに大声を上げたり、気合いを入れたりする事は無いのでは無いでしょうか。それが良い意味で鬱積したストレスの発散になり、みそぎのあとは清々しい気持ちになれるのだと思います。カラオケも良いですが、年に一度、神社の前で大勢の人と気持ちを合わせて気合いを入れる。これが鎮魂、魂の浄化と強化に繋がっているのでは無いかと感じました。

水を被った後も被る前の作法を同じように行います。身体を動かすことによって体温を戻します。小雪がちらついてきましたが男衆の身体からは湯気が上がっていました。

昨年も参加戴いた女子に加えて本年は総勢8名も参加戴きました。内面から磨きをかけた大和撫子は凜とした美しさが内面から輝くのではないでしょうか。

真剣な眼差し。

最後に集合写真。全員無事に修行を終えることが出来ました。行の最後にはみんなが一同に一拍手のあと、「おめでとう!」と声を掛け合います。色々な解釈があると思いますが、私は黄泉の国から帰ってきたイザナギの命がみそぎをした故事に倣っていますので、「よみがえり」、つまり行をした参加者全員が罪穢れを祓い清めて、新たなる自分に生まれ変わった「よみがえり」を祝っての「おめでとう」ではなかろうかと感じております。

全員、薬師鉱泉にて暖を取り、公民館にて直会(なおらい)です。春日事務局より「ご生還、おめでとうございます」で乾杯〜。いや、本当に。皆さん無事に終えることが出来ました。緊急のために担架と毛布、それにADEも一応、準備しておきましたから。御守りみたいなもんです。

新庄町の和食飲み処「浜木綿」特製の味噌海鮮鍋。今年は増量でうどん、おにぎり付き。鰤も具に入れて戴いたそうです。来年のこの錬成会は新しい参集殿、「鷹乃羽神道道場」での開催となると思いますので、来年もお誘い合わせの上多数のご参加をお待ちいたしております。

寒中みそぎ・鎮魂行法錬成会ご報告 其の貳

昼寝をして目が蘭々の禰宜です。昨日、以前から体験してみたかったことのひとつ、ヨガをやってきました。スッキリしました。なかなか年末から休みがとれなくて、そろそろ鬱積した疲れと云いますか、脳内誤作動が顕著になってきたようですので半日でも良いので休息を意識して取ろうと思います。初めてのヨガでしたが、どうやら私に合っているなと感じました。今まで自主トレとかしていましたがどうも続かなくて、コンスタントに続けるには最初はやはり「導師」が必要だなとあらためて感じました。

ということで、いよいよ本番の2月1日のご報告です。

昨年は35名参加で狭かったので、本年は二艘から三艘に増設しました。

大粒の綿雪が舞い散る日で、演出効果としては良い感じです、寒く無ければ。この御幣の竹は正月に鳥居に設置していた忌み竹の枝を落とした物で作成してあります。寒中禊で使った後はそのまま「田んぼ学校」の神饌田の水の入り口に立てる御幣として使います。伊勢の神宮も御正殿の棟持ち柱は20年後には表面を削られて鳥居の柱に、そのまた20年後にはまた削られて遠くの結界の鳥居に「お下がり」されますのでそれにちなみましてみなさんの「気合い」と「念」が籠もった御幣が田んぼに罪穢れが入り込まないように護ることでしょう。

これは昨年のみそぎで使った御幣です。このように、みそぎで使った御幣を田んぼに入る水口に立てて、悪しき物が田んぼに入らない様に施しました。なんとなく思いついたのですが、なんか良いですよね、すべての神事が繋がっていくようにしていければなぁと思います。昨年みそぎした参加者の念が籠もっていますので強力ですな。

参加者は最初にエントリー用紙に簡潔な問診項目に記入と、自己責任で行に参加する旨を書いて戴きます。

正式な手水の作法に則り清めてから本殿へ。

先ずは神様にご挨拶の拝礼。今回は参加者が多く本殿・拝殿では鎮魂作法は出来かねますので公民館で祭壇を組んで行いました。

先ずは小川代表から開式の挨拶。

早速、座学として鎮魂・みそぎの歴史と意義を解説いたしました。

先ずは基本姿勢の「魂振り」。不思議とこれをやっていれば極寒の中で裸でも堂々と立っていられます。

いよいよ鳥船行事の作法。これを大勢でやるかいら良いんでしょうな、みんなの気持ちが一つになって一緒の船を漕いでいるってかんじです。

雄ころび。手刀を指二本で作り、気合いを入れながら目前正面を斜めに振り下ろし邪念邪心をなぎ払います。

鎮魂作法は時間が無くなってきましたので修法としては出来ませんでしたが、概略の解説と作法の型を解説しました。来年は時間を取って修法したいとおもいます。これは「拝み足」を組んでいるところですね。両足の足裏を合わせて「合掌」しているような形で座ります。

次に「振り魂」です。十種の神宝を手に入れる前に「ひふみの祓い詞」で手の中を清めてから納めます。納めてから振っていくのですが、本年はここまででしたね。

まともにやると1時間くらいかかりますが、いつかじっくりと皆さんと一緒に修めてみたいと思います。続く。

 

寒中みそぎ・鎮魂行法錬成会ご報告 其の壱

ようやく一段落という感じの禰宜です。立春を過ぎて本当に文字通り穏やかな天気が続きました。富山では珍しいですね。
まだまだこれから如月、着物を更に着なければ行けない寒波もあるかと思いますが、とりあえず正月の締めくくりと言いますか、第二回寒中みそぎ・鎮魂行法錬成会が無事に終えることが出来てほっとしたのとスッキリしたのとで達成感で満たされた気持ちで居られるこの頃です。本当に大勢の参加者を戴きまして感謝感激です。みそぎの様子は、追々ここでも紹介して参りますが、すでにFacebookに参加者の方々がそれぞれに写真や動画など上げていただいていますし、同級生の武部君にはアルバムまで作って戴だいたのでそちらもご覧ください。

さて、今日は丁度一週間前に緊急告知いたしました富山テレビ取材の報告です。
本当に急でしたが、先方から県内の厄除けに関する場所を紹介する企画で、吉本興業のお笑いタレント・ハイキングウォーキングの鈴木Q太郎さんが42歳の本厄に当たるので実際に体験しながら厄落としをしていくという流れです。その一番最初に新川神社での寒中みそぎを生放送枠で放送したいので是非体験させていただきたいというオファーでした。ディレクターから電話で企画を粗々聞きまして、スケジュールもなんとかこなせるようでしたので快諾しました。新川神社は古来から新庄城下の災難除けの守護神であり、新庄城主が古来から「卯槌の儀」という厄除け神事を新川神社でおこなっていたという故事がありますので厄年の方には特に参加をお薦めしていましたし。

また、寒中みそぎ・鎮魂行法錬成会の取材依頼をテレビ・新聞各社にしてあったのですが、レポーター体験も受け入れる旨を記してありましたので逆に協力して上げなければならん、とも思いました。見世物的なイメージにならないように、取り上げ方と言いますか、扱いについても気になったところですが、ディレクターの方は以前に神道青年会のみそぎをカメラマンとして取材経験があり、一連の作法のことや体験することの厳しさを理解しておられましたのでそのあたりは大丈夫だろうと思いました。

みそぎの前日ですので当然参加者は居ません。私とQ太郎さんだけでみそぎが出来ないわけでは無いのですが、生放送という事と、限られた時間の中で厄年の説明も私がしなければ行けないと言うことで、急遽氏子の若衆に参加協力を依頼しましてQちゃんのみそぎに付き合って戴きました。本当に感謝いたします。

過去に田んぼ学校とか春祭りのどべの話とかテレビ等の取材経験から、まとまりの無い話でもちゃーんと切り貼りしてうまくまとめて戴けたので、いままではどちらかというと気ままにしゃべることが出来たのですが、今回は「生放送」ということで、時間の縛りがあり、また本番前のリハーサルなどあり、やはり緊張いたしました。ただそれ以上に制作側が大変な仕事だなぁ〜と思いました。私たちは出来る事をやって、知っていることをしゃべるだけですからね。

ですが、制作スタッフはやはりプロですな、短期間で取材をして要点をまとめてプログラムを組んで、台本を作って本番に持っていく。生放送ですから失敗したらそのまま全県下に放送されますからね、良く毎週これをやるな〜と感心しました。

以前に神社本廳の研修会で「メディア」について講義を受けたことがあります。「おまえらはメディアたるべき立場だー」と諭された記憶があります。「メディア」の語源は「ミディアム」で「中間」です。外国ドラマで霊能者のことを「ミディアム」と言うように、我々神職も神様と人の間に立って双方を繋げる、連絡をする立場の職種ですので同じ「メディア」であるわけです。そういう意味で何かと何かを繋げる職種と言うことで近い関係ですね、扱う対象が違いますけれども。

小雪ちらつく境内に一艘だけ水槽を設置しました。水温1℃。昨夜から水があってありますので若干フローズン状態です。

いよいよ本番に向けてスタンバイと同時に一連の作法が始まります。放送時間の頃に水を被る時間になるように逆算してスタートです。鳥船行事をやってからで無いと準備体操無しで水を被ることになりますから危険ですのでこの辺りはきちんとやりました。

ハイキングウォーキングの鈴木Q太郎さん。事前に水槽の水の水温をチェック。セットではありませんので温度調節などしません、当然に冷たい水道水のままです。その様子をうかがいましたので冗談で、近くに残雪がありましたのでスタバネタで「フラペチーノにも出来ますけれど、いかがされますか?」と聞きましたら苦笑いされました。

急遽参加戴いた有志の若衆。連日の方も居て、次の日も連ちゃんになります。

厄年は災難を受ける、悪い年回りだという悪いイメージで過ごすより、人生の節目に当たって過去を顧みて感謝と反省を、将来を見据えて御神前で今後の人生の展望を神様の前で誓い、御加護とお導きを戴く事が大事では無いかと常々参拝者にお話ししておりましたのでそのようなことを話しました。厄年は「誓いを立てる年」と捉えた方が前向きに過ごせて良い人生になるのでは無いでしょうか。

厄年の話が終われば即CM。90秒の間に私も白衣を脱いでみそぎに参加。

天地自然の気を身体に鎮め込む「伊吹(いぶき)」。このあと水を被る「みそぎ」になります。

水しぶきと真剣な気合いの籠もった表情。良い絵ですね。隣の若島さんも行者らしく良い感じです。

実は生放送ということで、放送事故があると行けないのでQちゃんの越中ふんどしは特別に施しがしてあります。生放送ではモザイク入れられませんからね。

オンエアーが終わり、締めくくりの一拍手、「おめでとう」の言葉。多分、みそぎをして新しい自分に「よみがえった」ので、生まれ変わりを祝っての「おめでとう」ではないかと私は解釈しています。これでみんな兄弟、ということです。

出演者一同で記念撮影。このあと、Qちゃんとは近くの銭湯・薬師鉱泉でゆっくり温まり、次のロケ地へ旅立たれました。Qちゃん自身、みそぎのあと、開口一番、「よかった、スッキリした。厄除けのお祓いなどしてなかったので本当に良い経験でした」と喜んで戴けました。このロケのために薬師鉱泉さんには通常よりも時間を早めて営業して戴きまして本当に有り難うございました。新川神社で寒中みそぎ・鎮魂行法錬成会ができるのは近くに銭湯があるからできる、と言い切っても過言ではありませんから。

 

緊急告知です。

緊急告知です。本日土曜日1月31日の正午から1時の間にBBT富山テレビの「富山いかがdeSHOW」で新川神社が取り上げられます。内容はひみつでーす。見てのお楽しみです。サプライズゲストもあるかもしれません。

寒中みそぎ・鎮魂行法錬成会準備中。

禰宜です。只今寒中みそぎ・鎮魂行法錬成会の準備中ですが、既に定員35名を越える44名の参加予約を戴きました。ありがとうございます。

急遽50名まで受け入れできる用に対応しますのであと6名ほどになります。

寒の入りなんですがあんまり寒く無い日々ですね。が、しかーし、週間天気予報によると当日は雪が降るみたいですな。いいじゃないですか、雪見酒。鍋を囲んでの直会を楽しみに張り切っていきましょう。雪降ると寒いですし、水道水は海水や井戸水と違ってそらぁ冷たいです。ですが考えてもみて下さい。熱湯より良いでしょ。冷たい水は気合いで乗り切れますが、熱湯だとやけどしますからね。昔は盟神探湯(くがたち)と言いまして、神前裁判で正邪を見抜くのに熱湯に手を入れてやけどすればウソ、火傷しなければ無罪、というそれは恐ろしい事をやっていたそうですから。水は冷たくて良いんです。
と、いうことでいよいよ皆さんにみそぎで水を被るときの御守りとして寒中みそぎ参加者限定の特別木札御守りを調製いたしました。
昨年も皆さんに神前にてお祓いをした後、首から掛けてみそぎをしていただきました。
本年はモデルチェンジ。これの素材と意匠にこだわりました。
伊勢神宮の式年遷宮のお白石持行事のときに戴いた木札の木目といい質感に惚れ込みまして、あちこち尋ね尋ねて製造元をつきとめてやっと手に入れました。
これに昨年の新川神社ロゴ文字に加えて社紋「鷹乃羽」の焼き印を新たに作りまして両面に施しました。
毎年、少しずつ意匠を変えていきますので、毎年参加されても毎年違う木札をお土産としていただけるという事です。
もう来年からのデザイン案も頭の中にありますので、乞うご期待。5年連続で表彰とか、10年で本場・石上神宮参拝&みそぎ体験とか、干支一廻り12年で免許皆伝で塾頭になれるとか色々あると面白いですね。

ニューモデル。新川神社寒中みそぎ錬成会限定特製木札御守り。勿論、非売品でみそぎをする方のみに授与します。

裏には新川神社のロゴ。独特の書体ですね、拝殿の社名額の写しなんですが。一枚一枚、気合いを込めて作りました。

木目の印象的な木地でお気に入りです。どうしてもこだわってしまうんですよ。細かいところですが。基本、好きなんでしょうね、どこにも無いオリジナルの物を作ることが。

地縄張ってあります。

元気になった禰宜です。いや〜、やはり健康って良いですね。今日も禊前ですのでジムにトレーニングに行ってきました。
昨年の禊の写真を見て肉体改造を誓ったのに実現が出来ませんでしたが、ウォーミングアップしておかないとと思いまして。
今年も既に30名参加予定ですので、昨年以上になるのではないかと思います。
本年は水槽もひとつ増やして、桶も増やしてありますので増員に対応準備は出来ています。
本日、北日本新聞社が事前に取材して行かれましたので、近日中の朝刊に掲載されると思います。
さて、いよいよ、(仮称)鷹乃羽神道道場の場所決めの地縄が張られました。明日現場検証がされます。
いよいよイメージが明確になってきました。来年の寒中禊は新しい道場が会場になりますので、本年の形式は最後になります。
寒中みそぎ・鎮魂行法錬成会は25日締め切りですので奮ってご参加下さい。

神社の境内から見た道場予定地。トンネルが吉田榮一家玄関まで直通ですね。

反対側から神社境内地へのアプローチを望む。ここからトンネルの玄関を入って参道を通り神社境内へ進むことになります。なんか、目に浮かびますね、道場が。

明けましておめでとうございます、のご報告。

明けましておめでとうございます、禰宜です。おそいっちゅうんじゃ。でもようやく、ですよ。まだ一息もつけないんですけど。風邪引いてました。
だいたい、毎年神棚祈祷が終わる頃に風邪引くんです。だいたい、100軒以上この時期に沢山の家の中に入って廻れば風邪の菌を集めて廻っているようなもんですからね。
インフルにかからないだけまだ御の字です。禊までにはなんとか回復しそうですから大丈夫です。
いやー、昨年はいい年でした。今年は元旦に雪降りましたから吉兆の驗ですね、豊作です。田んぼ学校、頑張るぞー。
ということで写真で年末年始をお伝えしたいと思います。

年越しの大祓式。宣命(せんみょう)といいまして、神様にお告げする祝詞では無くて参列者にお聞かせする言葉としての祝詞ですので、参列者に向かって奏上しているんです。

人形で自分の罪・穢れを撫でつけて祓います。

今年の巫女さんと既婚で神仕え戴いた出仕さん。みんな良い娘でなによりです。

御守りも色々、神仕え女子も10代から50代まで色々。

御守りも三種類。

今年は龍の珠が結構受けて戴けて嬉しかったです。予約もあったりしましたので残りわずかです。

こうしてみると華やかですね。大人用の渋い奴が好みの方もいらっしゃるんじゃないかなと思ったりしていますのでそっち方面も考えていますよ。

だんだん増えていくと置く場所も限られているところが今後の課題です。

「だるまさんがころんだ。」うちのだるまさんは実は裏面に禰宜さん直筆の「弥栄」が金文字で入っています。だるまさんがころんでいるのは乾燥中だからです。

オーダーにより名入れのカスタマイズも承っております。将来的に祈願主の要望に応えるべくワンオフ物の御守りを調整する「御守りカスタムショップ」みたいなプロジェクトやってみたいです。やっぱり限定品とか一点物ってときめくじゃないですか。

正月2日早朝、参道の除雪をして、途方にくれていたところに、お願いしていないのに除雪車がグワラララと境内に来て駐車場スペースをあっというまに空けてくれました。神々しい姿に誰かな?と思ったらどべ保存会の会長の上井石庭さんでした。おもわず手を合わせてお辞儀をしました。家の除雪機でやると1時間以上かかりますからね。さすが猿田毘古神、道開きの神を使えるお方だと思いました。本当に年末年始、かがり火ですとか除雪とか、宮総代さんたちには献身的なご奉仕を戴き、誠に有り難うございました。

いよいよ大晦日。新しき年の新しき御守りのご紹介。

毎年のことですが正月準備に追い詰められている禰宜です。だれが追い詰めるわけでも無く、自分が自分を追い詰めるんですけれどね。命令する人と命令を実行する人が一緒ですから。と、いうことで新年にデビューする新しい御守りのご紹介です。毎年、巫女さんから「現場の意見」を取り入れております。何事も「現場で起きている」からです。参拝者からの要望を取り入れた三品をご紹介します。

先ずは子授かり御守りです。安産御守りはあるのですが、子供を授かりたい方の御守りはありませんでしたので本年デビューです。実は新川神社の境内に子授かりの御利益がある「陰陽石」があるんですが、御守りはありませんでしたのでご要望で謹製いたしました。

デリケートな祈りですので、人目に触れないようにさりげなく房で隠れるようになっています。子供を身ごもれるように御神札を抱きかかえるように織り込んである意匠が素敵ですね。

これもよく参拝者からリクエストの多かった「こどもの御守り」です。とんぼのビーズがかわいいですね。裏にはクロスウイング(違い鷹乃羽)に神社のロゴ。

最後は「龍の珠」に続く龍神さま御守りの第2弾、「昇運守」です。「しょううん」ですから「祥雲」「勝運」「商運」と当て字出来ますので何でも来い、の御守りです。新川神社の木彫りの龍神さまが刺繍されています。新川神社オリジナルです。

裏面には龍神さんの下半身と社紋・社号が金糸で織り込んであります。御守りとしては薄いので財布などに入れておくことが出来ます。お父さんの立身出世を願い、プレゼントされると喜こんでいただけるのではないですかね。

と、いうことで本年は充実した活動が出来た良い年となりました。

いよいよ来年は待望の参集殿の建築と奉賛活動の最後の詰めになります。

HPのトップにもお願いページを置きましたが、目標金額まであともう少しです。

何卒御寄付ご協力戴きますようにお願い申し上げます。

皆様がお元気で良き年をお迎えになられますことを心よりご祈念申し上げます。

来年も是非「たかのたわごと」に遊びに来て下さい。お待ちいたしております。

 

新川神社奉賛会、参集殿建築を(株)オリバーと正式契約しました。

禰宜です。いよいよ満を持してのご報告です。

昨年より奉賛会で幾度となく審議されてきた奉賛事業の目玉である参集殿の基本設計が常任理事会で承認されましたので

12月15日午後7時、社務所にて(株)オリバーと契約に至りましたことをご報告いたします。

今後基本設計を元に詳細にわたり建設委員会にて審議していきます。

工事着工は来年春頃、竣功は11月頃で引き渡しが12月の大まかな予定です。

今までの経緯は奉賛会会報第2号をご覧ください。

奉賛会会報第2号PDFファイル 奉賛会会報2号

(株)オリバーと奉賛会の契約書締結式。貫江会長挨拶。

宇野氏より契約内容確認の上、代表役員宮司が契約書に捺印。

12月6日お宮で飲もう会神道講座&忘年会

禰宜です。外は吹雪でまた積もりそうです。でも雪が降ると夜、月光が雪が反射してけっこう明るいんですよ。
だいぶ日が経ってしまいましたが、しめ縄講習会と同日の夜に行われた今年最後の飲もう会の報告です。
今年の「お宮で飲もう会」の活動は目覚ましい物がありました。よく会の名前がこんな名前ですので(命名は私ですが)、酒飲みの会・のんべえ会と揶揄されてしまいがちですが、実は硬派な活動をさりげなくしているところが味噌です。表向きはのんべえ会のようでも、やるときはやるぞ、と中身が濃い方がかっこいいでしょ。名前負けしてしまいそうな高尚な名称よりも、「一回、行ってみようか」みたいな敷居が低い方がお気軽に参加して戴けるのでは無いかと思います。名前だけで実質が伴わないといけませんし。
本年は2月にみそぎ・鎮魂作法錬成会、4月に春祭り神輿曳き奉仕、6月に第一回目の神道講座付き飲もう会開催、8月のバーベキューは雨天にて中止、10月に神輿担ぎ講習会、12月は神道講座と忘年会でありました。

今回の神道講座は新川神社の新庄御鎮座400年の歴史と意義をテーマに30分間ほどお話しをしました。今回は宮総代さん達にも案内をしてありますので、世代間交流も図ろうと言うことで開催しました。新庄町は古来より交通の要所であり、戦国時代は戦略の拠点である為、新庄町の新庄城(太田城)を征した者が富山城を落とすことが出来る事、上杉謙信(長尾景虎)が新庄城に本陣を置いたこと、明治天皇が北陸行幸の際、新庄町で御休憩されたこと等お伝えしました。来る平成28年に400年を迎える経緯とその意義をお伝えしました。

神道講座。今回は満を持して「新川神社新庄御鎮座400年の歴史と意義」でした。

いつもの顔ぶれに総代さん達も加わって。

ということで、乾杯。

今回は特に、参集殿の基本設計案が奉賛会の常任理事会で承認された直後ということで早速若い世代の意見を聞くために、この度工事を発注することになった株式会社オリバーからプレゼンをしていただきました。貫江奉賛会長の希望ですが、参集殿で今後活動していくのは若い世代ですので、彼らの意見を取り入れていきたいとの要望もありましたので丁度良い機会でした。

(株)オリバー担当宇野氏。神社が求める機能性と地域を繋ぐ建築というコンセプトをプレゼンしていただきました。周辺環境も考慮して戴き、神社へのアプローチをどうするかと言うことまで考慮して提案して戴いたのがオリバーでした。

参集殿建築計画の経緯は話すと長くなりますので奉賛会報2号に譲りますが、境内開発設計の段階で建築業者三社から意見と建築案、見積もりを出して戴きました。その中で境内地全体と地域との繋がり方を考慮して案を出して戴いた(株)オリバーが奉賛会にて選定されたと言うことです。

オリバーの社長はお宮で飲もう会の小川博司代表、担当者は宇野君で荒川出身のばりばり新庄育ちです。しかも小川君とは同級生で第一回お宮で飲もう会からの参加者です。はじめはオリバーでは無くて他の建設会社に在籍していたのですが、多分新川神社の神様に引き寄せられたのでしょうか、今はオリバーの社員として新川神社400年記念事業のプロジェクトに参画して戴くご縁となりました。本当に不思議な縁ですね。宇野君はいつも酒を飲んでいるときしか話をしたことが無かったので、今回仕事の話になると当然ですが目つきが変わり、毅然としたプレゼン姿を見て頼もしく思いました。
そして設計に入ってくれたのが中斉拓也建築設計。若い建築家ですが逸材です。こちらの要望を取り入れてそれ以上の何かをプレゼンしようという意気込みが感じられます。私、高岡のそば蕎文の和モダンな建物が気になっていたんです。神社の参集殿もあんな感じの建物になればいいなぁと思っていたら、なんと独立される前にそこを手がけた本人でした。びっくりしました。もう、ばっちりです。オリバーと中斉拓也建築設計の組み合わせは本当に不思議なご縁です。

中斉氏作成の模型を元にプレゼン。建物の中央を貫通する参道であるコンクリートのトンネルは建物に強度を与える事にもなっている。

入りきれずにフロアにお座りの方もいらっしまして、申し訳か無かったです、すみません。来年には新しい参集殿ですから。

私は今回の400年奉賛会事業立ち上げの頃、良く記念事業を経験された宮司さんから話を聞くことが多かったのですが、皆さんやはり苦労するなかでも不思議な縁や人と人との繋がりなど神がかったような事が起きた、と言われました。なるほど、こういうことかと納得しました。今後も次々と不思議なご縁があれば良いなと思います。

プレゼンを終えた宇野氏、旧友と盛り上がる。地元愛のあるお祭り野郎が新たに参加してくれました、うれしいです。

小川代表も盛り上がる。何で盛り上がっているのはわかりませんが。

午後10時、とりあえず中締め。2次会は隣の社務所へ。夜はこれから。

小川代表、代表と言うより番長にもどる。

このあたりになると記憶が断片的にしか残っていません。

 

田んぼ学校「しめ縄作り講習会とイセヒカリ試食会」ご報告。

上手に出来ました。伊勢神宮+新川神社のハイブリッドしめ飾り。

おひさです、禰宜です。半月以上も更新が停滞してしまいました。なにせ、奉賛会も只今参集殿の建築に向けて打ち合わせが進んでいるところですのでなかなか忙しいです。先ずは12月15日付、今日発刊の「奉賛会会報第2号」「鷹乃羽6号」、無事に仕上げました。これの編集にかかりきりでした。奉賛会報は奉賛会の広報委員会で編集されましたので私は原稿だけですが、鷹乃羽は全部私が編集・執筆ですので。

しかし今年を振り返りますと誠に充実した活動が出来た良い年だったと一年間の写真を振り返りながら思いました。大収穫の年でした。みそぎ・鎮魂作法錬成会が出来ましたし、神輿を担ぐ講習会も出来ました。そして「田んぼ学校」が絶妙なタイミングで実施することが出来、富山県神社庁の教化委員会の神職さん達、また田んぼを荒れ地から開墾してくださった地元氏子総代会有志の方々、友愛会の方々、そして参加して戴いた沢山のご家族の方々のお陰様です。特に、奉耕者を務めて戴きました吉田榮一様、田添啓一様、イセヒカリの種籾を早苗に育てて戴きまして、最後には米俵にして奉納戴きました、富山市水落の稲垣幸三様(吉田榮一氏義父)には深く感謝いたします。田植えの仕上げや稲刈りのはさかけなど、手の込んだ仕事もフォローして戴きました。私自身が大変勉強になりました。また、稲を育てる楽しみと言いますか、我が子のように愛おしく感じる事が出来、それを皆さんと共有できたことが良かったと思います。
最後には収穫した稲わらで神社のしめ縄を作り替えました。お正月のしめ飾りも参加者の家に掛けて戴ける用に作って持って帰って貰いました。
田植えからお祓いにお祓いを重ねて神様のお膝元で育てた稲の藁です。強力にきまってるじゃないですか。しかも伊勢神宮からお譲り戴いた「イセヒカリ」ですよ。最強と言っていいでしょう。天照大御神プラス氏神パワーですからね。
先ずは神社の本殿でお祓いを受けてからお参りをしました。神様に捧げるしめ縄を綯うからです。その後、神社にかかっているしめ縄を外して公民館へ移動。

なんと前日から雪が積もりました。神社のしめ縄を持って公民館へ。同じ長さのしめ縄を綯うために現場のを外してくるのです。

最初の30分間ほどは解説です。古事記・日本書紀に記されている「しめ縄の起源」をお話ししました。天照大御神が「天の岩戸」からお出ましになったときに「布戸玉の命」が入り口にしめ縄を張って、「ここより内にな、還り入りましそ」、つまり「ここより中には二度と還ってはなりませぬぞ」と厳しい結界を張ったお話しが起源となっています。日本書紀では「端出之縄」と書いて「しりくめなわ」でこれが「左縄」だと明記されているので神社に掛けるしめ縄は普通の作業用の荒縄が右綯いに対して左に綯うのです。この時に急いでしめ縄を作らなければ行けなかったので、本来は丁寧に継ぎながら編むところ、藁の端を出したまま力業で継ぎ足していったから、神事用のしめ縄には藁がぶら下がっているのです。または、禁忌を示すためにわざと端を出しながら作ったのではないかなと思ったりします。古語拾遺には「日影の像(かたち)なり」とありますので、日章旗のイメージでしょうか。

まずは古事記に書いてある天の岩との話から、しめ縄の起源を解説。わかってくれたかな〜?

その後、実際に編み方を実演しながら解説します。なかなか最初は戸惑っていらっしゃる様でしたが、上手に綯われる方もいらっしゃいまして、私は汗をかきながら皆さんの手元を助けながら編んでいきました。子供達には輪っか型のしめ飾りを作って貰いました。これは継ぎ足す必要が無いので比較的簡単に編めます。子供達の分の他に、自宅の神棚用のしめ飾りを作って行かれたお母さんもいらっしゃいましたので、たいしたもんですね。
絶対、ホームセンターのしめ飾りより御利益有りますよ。

本来神主は縄を編むことは専門ではありませんが舩木家では代々綯うことを親から子へ伝授されます。小学生の頃からまねごとはさせられました。蛇が這っているようなへなへなしか作れませんでしたけど。

いよいよしめ縄作り伝授。イセヒカリは台風が来ても倒れないだけに藁に芯があり、針金の様です。本来は打たないのですが、やはり打たないととても編めません。私は堅めが好きなのですが、さすがに打ちました。あまり打ち過ぎると柔らかすぎてかえって編みにくいのであくまでミディアムレアくらいですかね。

総代さん達もチャレンジ。

結局、田添宮総代会長さんたちが仕上げてくれました。氏子の方々のしめ縄だからこそ神様は喜んで戴けると思います。

なかなか様になってますな。

みんなで作ると楽しいですよ。いつも一人で粛々と作っていますから。

出来た。田植えから稲刈り、そしてそれをしめ縄に。達成感あります。

しめ縄作りを正味1時間30分ほど掛けて行った後、いよいよイセヒカリの試食会です。イセヒカリは硬質米ですから「塩おむすび」にするのが一番美味しいかも、ということで各自ラップに包んで、具材を好きな物を選んで入れて自分で結んで貰いました。具材も定番の梅干し、鮭の身、こんぶの他に鶏の唐揚げや鶏そぼろ、肉味噌など用意しました。トッピングの海苔も味付け海苔、焼き海苔の2バージョンを用意しました。何故か舩木家では昔から味付け海苔をおむすびに付けていましたので、味付け海苔は私好みだからです。バリエーションを持たせて自由にカスタマイズできるようにしました。その方が楽しいでしょ。子供達、食べるわ食べるわ、行列が途切れなくて、最後には賄いのお世話を戴いたお母さんの分が無くなりそうになったので、お代わり中止令を。男の子で最高8個も食べた強者がいたそうです。よかったよかった。同日の夜に行われる「お宮で飲もう会」の分も炊いたつもりでしたが結局、炊き直ししました。

おむすびカスタマイズ工房。行列が途絶えること無く続きます。結構「固め」って美味しいと思います。私の好みですが。家の倅も固め好きですからある程度歯ごたえ感があった方が美味しく感じるのでしょうか。

それぞれに握って海苔を巻いて食する。美味しいね。

総代さん達はご飯に漬け物。田んぼを開墾して戴きましたので是非とも試食して戴きたかった方々です。

お母さん謹製、御神前奉献用おむすび。お下がりは私がいただきました。美味。

証拠写真。新川神社の神様、絶対喜んでいらっしゃいますよ、未だかつて無かったことですからね!

「おにぎり」と「おむすび」と呼び方は二通り有りますが、私は敢えて「おむすび」と呼びたいですね。
お母さんが「手塩にかけて」心を込めてお米を「むすぶ」から「おむすび」、これは神道の神様の御神名にあります「産す日(むすひ)」の意味が込められています。手に塩をかけるのは殺菌と味付けの両方の意味があるそうです。産まれた霊(れい)の事です。霊は「ひ」とも呼びます。「人(ひと)」は「霊止(ひと)」で霊魂が肉体に留まっている存在を表すと解釈できます。ですから「むすこ・むすめ」は「産す彦(ひこ=男)」「産す姫(ひめ=女)」なんですね。

お母さん達、子供達のおむすびには心を込めて、「産すんで」あげましょう。ただ単に「おにぎり」にするよりも心を込めて「おむすび」した米を食べることによって子供達は母親の愛情と力を受け取って健やかに育ってくれると思います。

コンビニの「おにぎり」には籠もっていないですからね。忙しいときはしょうがないですけれども。

片隅でつまつまと食する親父さま。居酒屋の片隅でしみじみ飲む、みたいな。一升瓶があれば完璧ですかね。

古事記に親しむ富山中下巻編、中巻まで読み終えました。

禰宜です。紅葉があでやかな日々です、一週間ぶりの更新です。さて、本年も古事記に親しむ富山中下巻編はずんずん読み進め、11月19日に夜の部、11月24日に昼の部を終えました。中巻最後の応神天皇の御代を読み終えて下巻に移りました。十六代仁徳天皇を少し読んで本年の講義は終了です。
次年度再会は夜の部が3月25日水曜日午後7時〜、昼の部が3月30日午後1時30分〜になります。冬場は雪や路面凍結で遠方から来られる方が危険ですのでお休みします。私たち神職も忙しいのですが、古事記はやはり落ち着いて読みたいと思いますので来春を楽しみにしましょう。
応神天皇の御代は仲哀天皇〜神功皇后〜から続きの物語りですので古事記の中でも長く語られた部分です。それだけ御業績や色々な逸話が入って面白いところでした。不思議な話や海外との交流が語られていて興味深く読むことが出来ました。下巻からは上巻、中巻などによく出てきた「高天原の神々」との交流がなくなってきます。つまり、現代の歴史に近い形で物語が進んでいきますので人間くささや情感がより感じられていくと思いますので、お楽しみに。