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古事記に親しむ富山中巻下巻完全読破編6月24日夜の部開催。

さて、いよいよ下巻も終盤に入りました、古事記に親しむ富山中巻下巻完全読破編です。
下巻まで読み進めてきて感じますことは、下巻、意外に面白いです。結構、大国主神とかやまたのおろちとか、メジャーなエピソードが集まっている上巻以降はみなさんパスする人が多いようですが
中巻、下巻のほうが物語りとして人間くさくて面白いですね。ドリフの喜劇的な感じもありますし。歌舞伎や吉本新喜劇のような演出も読み取れるところがあります。上巻で止めた人は残念ですね。機会が有ったら再度トライしてみたら良いですよ。

遂に工事着工。:神道道場建設日記

禰宜です、梅雨入りとは言え爽やかな日が続きます。こういう年は後が怖いですね。
さて、神道道場の工事がいよいよ着工になりました。地鎮祭をしてから何でこんなに間が空くんだということですが、外構工事の計画や地盤改良の方法の確認や構造などの図面の確認など建設委員会での審議に時間がかかりました。ですが、基盤となる重要な部分を慎重なる審議をしたと言うことで必要な時間だったのでは無いかと思います。
工事行程は先ずは上下水道の引き込み、現場仮設事務所の設営です。

6月18日木曜日、電信柱から電源の引き込み工事完了。

6月19日金曜日、仮設事務所設営。パノラマで撮ってみました。

6月22日月曜日、23日火曜日上下水道を道路から敷地内へ引き込み工事。

地下の水道管を慎重に掘り起こしていきます。

現場工事の業者の現場監督は、今年の寒中みそぎのテレビ放送の時、一緒にみそぎをしてくれた石元さんでした。やはり、神様の前で一肌脱いでくれた方にちゃーんとご縁が巡るようになってるんですね。

真ん中が現場監督してくれた石元君。来年は自らが手がけた上水道を流れてきたつめたーい水を被ることになりますな。是非参加して戴きたいと思います。

無事、埋め戻し終了。

6月25日の様子。今日は特に工事は無かったようです。

みこしかつぎ伝授講習会並びに 第 11 回お宮で飲もう会ご報告。

風邪をひいて朦朧としている禰宜です。やはり蒸し暑い日に冷房かけて寝るからこうなるんですわ、自業自得。報告をしなければと思いながらくたばっておりましたら、この頃はFacebookがありますんで、このブログよりも前に当日の様子が即日にアップされていますので有り難いことです。是非皆さん、FaceBookをやってない人は登録してチェックしてみてください。良い写真上がってますよ。と、いうことで当日の様子を紹介します。

当日は曇り空、午後4時からみこし担ぎ講習会で、まずは神輿を出して神輿を人力駆動に切り替える装備を準備する事から始まります。

やはり車輪がない、本来の神輿の姿が美しい。

今回、立山町は日中鎮座の日置神社の若衆、「公青会(こうせいかい)」の5名に忙しい中、お休みにも拘わらずご指導に来宮して戴きました。感謝します。

このままだと前後併せて8名しか繋がれませんが、四角の枠を装着すると神輿の胴の左右に4名繋がれますので安定感が増します。

横枠を装着する小川代表。他にも公青会の方々から神輿のメンテに関する知恵を教えて貰いました。

神輿の準備が出来たところで、先ずは神前にて参拝。神様の乗り物を使いますので、御認可と無事故、無災害を願って。

先ずは公青会OBの藤川さんより神輿への腕の廻し方から教えて貰います。かつぎ姿が様になっていますね。

いよいよ実践。神輿を指揮する役も大変重要な役目で、このあたりが肝だと私は思っているんですが。

いやぁ^かっこいいですね。神輿は曳き山じゃないんだから担いでなんぼですよ。

さて、小川代表を頭に、神輿人力起動。

神輿の「振り」と「差し」の練習。ここぞ、の場面で行う技です。揚げるときよりも降ろすときが力とバランスと気のあった動きが必要な技だそうです。

一通り終えて、直会。

公青会の金子さん、熱く語る。

お酒が廻ったところで、公青会の若衆実演の祭りばやし。幼い頃からの身に染みこんだ音。

今回、本当に大事な事を伝授して戴きました。「祭りばか」を育てること。伝統文化を伝える原動力は、よくあるきれい事の「義務感・使命感」ではなくて、理屈抜きにして血が煮えたぎるような情熱が伝えるんでしょうね。全く同感しました。「馬鹿」と言われるのは慣れているので、今後は振り切って突き進みたいと思います。

 

 

田んぼ学校神饌田観察日記 其の壱

禰宜です。快晴の日々から何となく梅雨入りか?という感じの今日の天気ですがお元気でしょうか。
田んぼ学校に参加した子ども達に「かんさつにっき」を渡して提出するように薦めましたので(強制では無い)
わたしもちゃんと「かんさつにっき」をつけたいと思います。
田植えから連日様子は見に行っているのですが、ようやくオタマジャクシが現れました。
本当にまだちっちゃくてたくさんうようよしているので、見ていて楽しいです。
見ていて気づいたことですが、どうやらオタマジャクシから人間の姿が見えているかどうかはわかりませんが、カメラなど近づけると一生懸命泳いで逃げていきますので、なにか危機感を感じていることは確かなようです。
是非天気が良いときには田んぼを眺めに来てみませんか?焦って逃げまくるおたまじゃくし君達に癒やされて下さい。

早苗は少し伸びましたね。

オタマジャクソンズ。

別に君たちを取って食おうなんてイチミクロンも思っていないんだよ。

奉耕者の田添啓一さん曰く、ここに流れてくる用水の水が綺麗なので、美味しいお米になりますよ、と。本当に富山は透明感のある清流に恵まれていますね。

6月5日金曜日・鷹乃羽雅楽会篳篥初級者コース開催。

禰宜です。恒例の篳篥初級者コース、開催しました。私も射水神社権禰宜の田中さんの弟子です。

今回は盧舌の調整の仕方を中心にご進講を戴きました。なるほど、教えて貰わないとわからないことがわかって、目から鱗ですね。あとは、週4日の吹き込みを三ヶ月間続けてやっと何とか「的を射た」音が出ると言うことを、田中先生からおうかがいしまして、やはり鍛錬が必要だということですね。「週4日、三ヶ月間」。個人差はあると思いますが、適正な時間では無いかと思います。私は不器用ですので、他人より多く練習しないと同じようには出来ませんが。

今回は演奏よりも工作の時間が多かったです。

やはり吹き方が肝心。盧舌のせいにばかりしてはいけません。と、思いながらも何とか鳴らんのかといじる事、あわれ。

今月はもう一度開催しますが、日程は未定です。

5月24日鷹乃羽雅楽会温習・5月27日第19回古事記に親しむ富山中巻下巻完全読破編夜の部開催

もう初夏という感じの天気が続きますね。禰宜です。明日から日枝神社に泊まり込みですので、まとめてご報告しておきます。
鷹乃羽雅楽会も待望の直垂が納品され、来月にはとある祝賀会のオープニングの清興を務めることになりましたー、パチパチパチ。
なんと、装束を揃えたとたんに営業の話。ナイスタイミング。演奏依頼があっても衣装が無かったら様になりませんからね。
鷹乃羽雅楽会、対外的な公式デビューということになりますね。練習もはりきっていきましょう!

篳篥部会

龍笛部会。

龍笛初級コース。

全体温習。今回は壱越調、酒胡子、胡飲酒破を合奏しました、荒削りながら完奏。

最後に講師三人で「朝日舞」のデモ演奏をしまして神楽スタイルの紹介をしました。

さて、古事記も仁徳天皇の御代を終えて、履中天皇、反正天皇、允恭天皇の御時世を素読いたしました。
偉大な仁徳天皇の後ですから、あまり目立たないのかなと思いきや、結構面白いところです。履中天皇は仁徳天皇の御長男ですが、あるいみでやはり大物ですな。実の弟である墨之江中王との間に皇位継承争いが起こるのですがなんといいましょうか、酔っぱらって寝ているときに御殿に火を付けられて臣下に寝たまま担ぎ出されて馬で逃げて、酔いが覚めて「あれっここはどこ?」の問いに臣下が「墨之江中王が御殿に火を付けて殺されそうになったので逃げてきたのです」と答えますと「なんだ、そうか。野宿することになるんだったらテントぐらい持ってこればよかったのに、ここで寝ることになるんならねぇ」と御歌を詠まれたということです。すばらしい。どんな状況でもユーモアを忘れない履中天皇を見倣いたいですな。他にも允恭天皇の御代は氏姓の虚偽を正す為に探湯(くがたち)をおこなうことが記されています。ご存じですか?くがたち。神前に熱湯を炊いた鍋を備え付けて、いまでいう裁判、嘘発見機みたいなもので、ある事に関して正直者は熱湯の鍋に両手を入れても火傷はせず、嘘つきは大やけどをする、というすごい嘘発見機です。応神天皇の御代にも武内宿禰兄弟の争いで正邪判定に
おこなわれました。ひとつの「うけひ」ですね。『そうならばこうなる、そう でないならば、こうなる』とあらかじめ宣言を行い、そのどちらが起こるかによって吉凶を占う事ですね。本当に古事記は面白い読み物ですね、古代日本人の興味深い事柄がたくさん出てきます。最後には允恭天皇の皇子、皇女の悲恋の話で締めました。衣通郎女(そとおしのいらつめ)は数ある古典の中でも絶世の美女といいますか、身の光が着物をすり抜けてあらわれるほどの美女だったとか。今で言う「オーラ」が強い方でしょうね。天照大御神の美しさを日本書紀は「光華明彩(ひかりうるわしく)、六合(あめつち)の内に照り徹らせり。」と表現しましたが
それに通じる程魅力的な御方だったのでしょう、それ故に同母兄妹のタブーを犯してでもその本懐をまっとうされて、最後には伊予の湯、道後温泉のあたりでしょうか、心中されるわけです。ですが古事記の語り口調は淡々と、そしてどこかに肉親の情といいますか、惻隠の情といいますか、「もののあわれ」を感じるところでございました。

5月27日夜の部。高校生も参加。頼もしいですね。

みこしかつぎ伝授講習会並びに 第 11 回お宮で飲もう会開催ご案内

前回の練習風景。

禰宜です、暑い日が続きますね。さて、標記の通り第2回目になりますがみこしかつぎ講習会を開催します。

前回は香積廣野神社の二宮宮司さんにご指導戴きました。今回はご縁がありまして私の受け持ち地域である立山町立泉寺の藤川さんを通じて立山町日中の日置神社の方々が毎年神輿をかついでおられるということで、その青年会である日中公青会(にっちゅうこうせいかい)の若衆を招いて伝授していただくことになりました。

日中日置神社神輿練り ―立山歳時記  (動画サイトへ)

その後に、日中公青会の方々とも交流を深めるべく、 第 11 回お宮で飲もう会開催します。

みなさん、奮ってご参加下さい。

人力担ぎ用バージョンに復活させた時の面子。

みこしを担いだ後のお酒は美味しいよ。

飲んだくれ。

第二回田んぼ学校お田植え祭ご報告

爽やかな季節の風が吹き抜ける穏やかな日々です。無我夢中という言葉がありますが、この頃はなんとなくそんな領域に入っている禰宜さんです。

奉賛会の事業もいよいよ建築設計の大詰めに入ってきてますし、夢が現実になる過程をなんとなく集中しているようでほわわ〜んとしているような感覚で、他の事がスッカリと抜け落ちてたりしますので怖いですね、自分の記憶力が。まぁ疲れもあるんでしょうかね。ですけど今は毎日仕事が楽しくて、有り難いことです。

奉賛会の方々も施工のオリバーさんも一生懸命進めて戴いていますので、こちらも建築は初めてですが未知の事柄を聞くのが楽しくてワクワクしています。

私はどうも聞き慣れない「専門用語」が飛び交うとかえって好奇心がくすぐられるようで、なぜなぜ坊やになってしまいます。

専門用語など普段聞き慣れない言葉が飛び交うと普通ですと訳がわからなくなるので引いてしまうのでしょうけど、私は「何すか、それ?」「そんなことできるんですか?」と興味をそそられると同時に、専門用語使う人はあこがれると言いますか、わかっている人同士の会話に入り込めないと面白くないので、そういう会話は全然たいくつしないです。

途中わからなくても聞き流しながらあとで何となく聞いていたらわかることもありますし。何しろ、建設関係者が激論しているところを第三者として聞いていると楽しいです。

たまには「施主の意見も聞いてよ〜」って思ったりもしますが、夢中になって議論することは大事ですね、最終的に落としどころが必要ですが。

と、いうことでやりましたよ、第二回田んぼ学校お田植え祭。今回は昨年のように富山県神社庁の神職の助勢無しの単独でおこないましたがなんとか成りました。

田んぼ学校は私の希望で有り夢でありましたので、準備段階から後片付けまで、「無我夢中」の言葉そのままでした。

実施しているときはなんか、鷹乃羽雅楽会の雅楽の音色や田男、早乙女のかわいい姿に心をうばわれて半分は夢の中にいるみたいなんですが、半分は覚醒していまして次の段取りや廻りの様子をうかがって天候のことや運営の内容をシュミレーションしてたりします。ですから終わった後の数日間は心地よい達成感と、脱力感といいますか、大げさなんですが「あれは現実だったのか」みたいな感覚になります。気持ち、入りすぎですかね?ぼーっとしたくなります。田んぼ学校ロスト状態。

ただ、昨年もそうでしたが川嶋一人さんがご奉仕で事細かに一部始終を記録写真を撮って戴いて(なんと712枚!)、それを眺めながら酒を飲むのが楽しみです。

無我夢中の時間を写真という時間を切り取った「瞬間」を見ることによって、「現実に起きたことなんだ〜」と認識できることがありがたいです。川嶋さん、いつもありがとう。

ということで前置きが長くなりましたがご報告です。

朝方、雨、降り止まず。

数日前の天気予報では朝方に晴れると言っていたくせに、どうやらずれ込んだ見たくて急遽、念のために雅楽楽人用のテントを倅二人と張りました。

昨年はイセヒカリでしたが今年はコシヒカリを植えます。生育の性質からやはりコシヒカリの方が作業をしやすいという奉耕者の意見によります。

田男・早乙女がお運びする神饌。なるべく軽いメニューを用意したつもりです。

コシヒカリの早苗。いつ見ても思うのですが、綺麗ですよね。

途中で落ちないように、絶妙のバランスで野菜を組み立てます。こんな事が好きだったりします。パセリ、ブロッコリー、パプリカ。軽い物ばっか。

これは単なる米ならず、昨年田んぼ学校で収穫した「イセヒカリ」でごわす。これが今回一番 感慨深いことでしたね。自分たちで植えて収穫したお米を神様にお供えできたことがなによりでした。

鷹乃羽雅楽会の女子の部。たまたま今回は男性一人でした。直垂は初めて着用です。綺麗ですね。

本年の早乙女。昨年経験してくれた娘もいますので心強いです。偶然に5人とも5年生。みんなかわいいですね。

田男。小学3年生から6年生までまんべんなく参加。

伝供(でんく)のリハーサル。一通りお運びをしました。これで本番も大丈夫でしょう。子どもは戸惑いながらですが、飲み込みも早いですね。

主催者を代表して田添茂信総代会会長挨拶。昔は田植えの季節になると早乙女が大勢出てきてみんなで田植えをしたものだと昔話を聞かせて戴きました。

奉耕者、吉田榮一さん。昨年も何から何までお世話になりました。

奉耕者、田添啓一さん。この方の知恵と技術が田んぼの開墾に生かされました。いつもありがとうございます。

さて、いよいよ本番です。神に仕える童子、童女。麗しい光景ですね。

最後に田植えをするコシヒカリの早苗を御神前に運びます。

集合写真ぱちり。この後、地下足袋に履き替えて田んぼへ向かいます。

出発前のガールズトーク。

いよいよ参進。いや、ほんとうに晴れて良かったですよ、春祭りは雨に降られっぱなしでしたので。新川神社の祭事には雨が多いのは、龍神がいらっしゃるからです。私が雨男だと言うわけでは無いと思います、多分。今日は止めてくれました、ありがたや。

歩きながら雅楽が演奏されます。道楽と言いまして、なかなかしんどいですよ。息が上がります。

先ずはプロから植え方の教授をいただきます。簡単なようでなかなか難しいですよ。

いよいよ田んぼに入りますが、先ずは言われたとおりに出来るか、リハーサル。

本番はみんな揃って、鷹乃羽雅楽会が越殿楽を演奏するのにあわせて私が太鼓を叩きます。その太鼓が鳴れば植える、次の太鼓がなれば次を植える、という感じで植えていきます。これは私が考えた新川神社流の田植え式です。昔は田植え歌があったそうですが歌詞もメロディも伝わっていませんので、新川神社独自の形を編み出したわけです。多分雅楽に併せて田植えするところは全世界の中でうちだけでは無いでしょうか?他にもあるのかな?聞いたことが無いもので。

田男達。今年は袴を脱いで田植えをしました。動きにくいんで。

楽人と太鼓を打つ禰宜さん。子ども達の様子を見ながら太鼓を打たないと子ども達が焦るといけないので、このあたりは子ども達と一心同体になったつもりで太鼓を打ちます。

おろしたての直垂を纏った鷹乃羽雅楽会。新緑と藤紫がよくマッチしています、絵的に。3年目でここまでよくなったもんですよ、感慨深いです。参加者の方々の熱意あっての今日だと思いました。

早乙女の手。

田男の手。

チビッコも頑張ります、泥沼と格闘。はっけよおい〜

のこった、のこった。よかった、洗濯物増えなくて。お母さん、安心の笑顔。

早乙女の植え方がやはりおんなのこですね。何とも言えず良いですね。

この絵も男らしくて良いですね、いいぞ、益荒男。男は男らしく、女は女らしく植えるんですね、やはり。

ちびっ子達も田んぼに入って奮闘。なにげに曲がって植えられているところがチビッコの植えたところですので、多分すぐわかります。そのへんが面白いですね。

仕事を終えた田男達。派手に汚してくれました。

昼食には昨年収穫したイセヒカリに地元スーパーの大阪屋特製カレーをかけて。ここのカレー、美味しいんで初心ですよ。チビッコには少し辛かったかな?昼食の後はお米にまつわるクイズゲーム大会。お父さんにも手伝って貰います。

質問があって答えは4選択。正解だと思う番号のお父さんの前に並びまして、正解者には駄菓子がご褒美。

たわいもないゲームですけど子どもは真剣、問題を出す私も真剣でしたので楽しかったです。たいしたトラブルも無く無事終了。めでたし、めでたし。夢のようなひとときでした。

 

鷹乃羽雅楽会・5月9日篳篥初級コース 5月10日定例温習会ご報告

禰宜です。いよいよ今週末に田んぼ学校ということで、準備に専念しているところです。
早乙女は5名揃いましたが田男があと1名です。まぁ、なんとかなるでしょう。
と、いうことで恒例の雅楽温習会のご報告です。
鷹乃羽雅楽会も三年目にしていよいよ演奏依頼がちらほら舞い込むようになってきましたー、パチパチパチ。
それに今回、鷹乃羽雅楽会専用の直垂を仕立てることになりました〜パチパチパチパチパチ。
今後の16日お田植え祭には装束が間に合う予定ですので楽しみです。お金はかかりますが、やはり装束が無いと演奏活動が出来ませんからね。
ということで、益々練習に精を出す皆さんの様子をご覧ください。

先ずは9日、午後7時からの篳篥初級コースです。神輿渡御のお手伝いに行って疲れたので時間まで一休みのつもりが寝過ごして遅刻してしまいました、一番近くに住んでいるくせに。反省。ですが疲れも頭もスッキリとした状態で練習できたので楽しかったです。

今回は皇麞急を最後まで吹いてみました。しんどいけど、慣れればなんとかなるでしょう。

次回は盧舌の削り方を教えてもらいます。

5月10日の定例温習会は龍笛初級コースも同時開催しています。

今回はほぼ全員集合の龍笛部会。やはりこうでなくっちゃ。

篳篥部会も初級コースの方が合流すると賑やかになりますね。

笙部会は田んぼ学校もありますので久しぶりに平調の音取、越殿楽、五常楽、陪臚を復習しました。鳳笙もいよいよ初級者コースを開設します。本日志願者が見学に来られました。少しずつ層を厚くしていきたいです。

本体の練習後、田んぼ学校奉仕組は居残りで当日のリハーサルを。式典の進行に合わせての演奏ですのでいつもの演奏以外のスキルが必要になりますので大変です。

 

近況ご報告、田んぼ学校準備中です。

禰宜です、お久しぶりです。とにかく毎年3月〜4月は年度初めで忙しいです。GWは久しぶりに休みました。多分、昨年の11月!から休みらいしい休みは取れていませんでした。
仕事がない日でも、事務の仕事や神社以外の業界の仕事など、プロジェクトに追われながらですので毎日宿題が溜まってくるような日々です。休んだとしても半日だけ買い物したとか、二日酔いで半日寝てたとかぐらいで。
GWは天気も良かったのですが、自分が一番やりたいことをしました。何かというと「部屋の掃除」。スッキリと溜まった不要な物を整理し、いよいよ本格化してはしりだす400年祭の準備の前に陣中を臨戦態勢にしたかったので。久しぶりに好きな音楽を鳴らしながら。ジミヘンのBOXセットCDを一日かけて順番に聞きました。5月の爽やかな昼間にジミヘンは似合うのか?と思われるかも知れませんが、近年発売された未発表録音は実にいいんですよ、昼下がりの午後にも。ジミヘンがスタジオで録り貯めていた音源はリラックスしてメモ代わりに録音された物がほとんどですので、実に良い感じです。実験的な要素も多くて、どれも「ジミヘン」の音ですが気負いが無い感じで新たな発見でした。未発表音源と言いましてもクオリティは高いです。マニアックな音源ですのでだれもが聞いて気に入る種類の音楽では無いですが、物好きな人は是非聞いてみて下さい。
と、前置きが長くなりましたが近況のご報告です。先ずは写真で。

来週の土曜に第2回田んぼ学校お田植え祭斎行します。今日の時点で田男1名、早乙女2名の空きがあります。奮ってご応募下さい。

最近、手帳を交換しました。京都修業時代に買った物ですのでかれこれ20年以上使いました。今回仕事の内容が立て込んできましたので思い切ってシステムリフィールに「フランクリン・プランナー」を導入したところ、サイズが合わなくなったので専用のバインダーを購入。よく似た感じの物を選びました。

本当に気に入った物を長く使い込むのが好きなので、ご覧の通り20年以上の手垢が。色々な場面を共に潜り抜けてきた同志で身体の一部のようなもんです。SAZABY製。ご苦労様。

新参者。フランクリン・プランナーは標準のバイブルサイズより横が少し大きめなので専用のバインダーも少し横が広めです。使いこなすまで少し時間がかかりそうですが、タスクリストや、プロジェクトを進めるのに使いやすい物が欲しかったので試用中です。

招霊の木の花。可憐です。これ以上開かずに散ります。一円玉のデザインの木です。神様が降りてくる木だと言われています。新庄町の上井造園さんの御奉納です。

紅白の梅、桜の次に咲いてくれます。

はなみずき。こちらも毎日花びらの色合いが変化していくので毎朝眺めると楽しいです。

咲き始めは赤が濃いのですがだんだんピンクになっていきます。

田んぼ近くの荒れ地にも草が萌え萌え〜と新芽を出します。朝露に朝日を浴びると清々しい感じです。

瑞々しい感じが五月ですね。

来週16日土曜日に開催の田んぼ学校お田植え祭の神饌田にも水が張られました。

今年はイセヒカリでは無く「コシヒカリ」を植えます。やはり、北陸にはコシヒカリが合うようです。

今年はどんなお米が穫れるか、楽しみです。

 

最後に、禰宜さん休日のお供、ジミヘンBOXset二種類。お蔵入りでこのクオリティ。やはり時代を通して世界的に評価が高い人はすごい。BOXって落ち着いてじゃないとなかなか聞く気がしませんので今回は通して聞けて新しい発見が沢山有りましたので良かったです。アコギの弾き語りブルースなんか、いなたいかんじでたまらんですな。昼下がりの午後にもいけます。元々、ラヴ&ピースの人ですからね。ピースフルな感じです。

古事記に親しむ中下巻完全読破コース開催中。

禰宜です。ブログには久しぶりに報告しますが、古事記に親しむ中下巻完全読破コースも3月より再開、開催中です。

4月は昼の部が13日、夜の部が昨日22日におこなわれました。参加者も昼の部19名、夜の部12名と約30名の方々に参加戴いております。

お仕事でなかなか毎回都合が付かない方もいらっしゃる様ですが、古事記は意外に続き物の物語ですが、天皇の御代ごとに話の区切りがありますので、途中から読んでもそんなに訳がわからないと言うことは無いと思います。当然、最初から読んで流れがわかっている方がいいのですが、全巻読破に3年かかりますからね。途中からでもいいですから読んでみた方が良いでしょう。

本年で全巻読み終えましたら来年平成28年の新庄鎮座400年メモリアルイヤーには上巻から再スタートしますので、途中参加された方々はスターウォーズみたいにエピソードが時系列からさかのぼる事になりますが、それをエンドレスにやるつもりですので私のライフワークとして続けることができる限り続けていきたいと思います。

来年には新しい参集殿、神道道場が竣功しているので、椅子に座って快適な環境でもっと多くの方々にも参加戴ける環境になります。そうなれば、もっともっと多くのご参加をいただきまして古事記の言霊を鎮守の森から国中に響きわたるまで唱えていきたいと思います。

昼の部。参加者だんだん増えてきまして18名。満員です。

遠方からもご参加戴いておりまして恐縮です。

私自身、楽しんでやっていますので毎月この日を楽しみにしています。

今回は仁徳天皇の御代の最後の部分で、雁の卵の瑞祥では武内宿禰が御琴で歌を唱う場面、枯野という船で琴を作って、その音が素晴らしかったという「御琴」に関する吉兆話でしたので、神社庁の和琴(やまとごと・わごん)を借りてきてその音色をご紹介いたしました。今後も素読するだけでは無く、生史料の体験など、こういった実演も加えていきたいと考えています。

4月21日鷹乃羽雅楽会篳篥初級コース開催。

禰宜です。やはり歳ですね、疲れていないようで疲れが溜まっているようで、爆睡できます。

さて、篳篥初級コースも早6回目ですが、課題曲の内、三曲目の皇麞急(おうじょのきゅう)の最初から三行目まで伝授戴きました。

射水神社の田中天美権禰宜さんに丁寧克つ親切に教授を戴いています。篳篥は細かい演奏ニュアンスがあり、譜面では絶対に伝わらない部分がほとんどですので口伝の重要性が良くわかります。

その上、個人で楽器のコンディション、盧舌の調子に合わせて吹き方も変化させるということも教わりました。深すぎる。

篳篥は息を吹きに使うのに頬の筋肉が酷使されますので、途中で息を踏ん張れなくなります。これは吹き込んで熟れるしか無さそうです。

一人ずつチェックして貰います。

4月19日、新川神社の春祭りでみこし渡御を行いました。

禰宜です。本年は日曜日ということでご覧の通りの男前若衆+女子1名が神輿のお供をして戴きました。今回初参加の女子は地元新庄在住の方で今回初参加、全行程お供を戴きました、すごい。昨年も女子一名が参加して戴けましたので、この頃新川神社の神様もモテ期到来ですな。若衆はいつもお宮で飲もう会の面子が多く、寒中みそぎをした方も多いので何よりです。あいにく、午前11時頃から小雨が降り出し、午後はだんだんに強い雨と小雨を繰り返しながら結局みなさんずぶぬれでも最後までお勤め戴きました。その雨に濡れた姿が神々しくて私は神様に拝むと共に若衆を拝んでいました。午前8時30分から午後6時40分の10時間10分の荒行、お疲れ様でした。皆さんに神護あれ。

午前中はまだ曇り空で良かったんですが、天気予報は徐々に崩れる予報・・・

お昼頃から雨が降り出し、強弱を繰り返しながら神輿と若衆を清めます。寒中みそぎを経験している連中ですが、濡れている時間がはるかに長いので、体力消耗度は大きいと思います。

うちの若衆。いい響きだ〜、この言葉。これをいえるということは私もおっさんになったと云うことですが、縦糸を紡ぐという重要な立場にいる意味で言えば神主として歳を取るのも悪くないですな。アルペン会の「あしたねの森」の職員さんも参加協力して戴いております。有り難いです。ちらっと奥の方に女性が写っているのが近所の村田さん。素晴らしい。10時間10分歩きっぱなしですからね。

最後の宮入。みなさんお疲れ様でした。

 

 

御神輿カスタマイズとお宮で飲もう会

御神輿の登場。昭和40年前後から担ぐことは無く、車輪を付けるための板バネサスペンションユニットを装着させた様です。今日の目的はこれを40年以上経過した今、脱着させるミッションです。

禰宜です。今日は溜まりに溜まった報告をしたいと思います。やりたい仕事とやらなければならない仕事の狭間で、もうストレスが溜まるからやりたい仕事を優先していこうと思います。

エンジニア心をくすぶる足下あたり。板バネサスユニットの安全な脱着は可能か?

いよいよトライする為に車輪を付けることに。

ユニットを接合していたボルトが案の定経年変化で工具では外せない事態になり、ここで新生製作所の馬場代表登場、プロの業が導入。あらためて新庄町は役者が多いので繋がれば何でも出来ると思いました。

ユニットが外れた瞬間。ここまでは良いんですが、再度填める時が問題なんです。

ユニットが外れた場面。意外に扱いやすく移動は容易に出来ました。

今回40年以上ぶりに装着される「人力担ぎ用ユニット」のインストール。これで8名で曳く神輿から12名で担ぐ神輿にバージョンが変わります。

担いでみたらやはり楽勝!人数も4名多いですし、板バネユニットを外した重さは付けたままとは雲泥の差でした。これならいけます。

ただ、「振る」のはやはり心を合わせて勢いよくやならないと様にならないのでこのあたりは今後課題として取り組んでいきたいです。

この後、車輪軸に戻す作業でしたが、やはり難しかったです。ボルトの穴4本を同時に入れなければ入りませんので、明るいとき出ないと無理です。

 

第2回田んぼ学校開催のご案内

禰宜です、お久しぶりです。桜の季節は慌ただしくて本当にやりたい仕事にたどり着くまでにやらなければならない仕事に阻まれてしまう日々を如何にクリアするかで試行錯誤しております。
毎朝午前5時30分くらいから鶯が鳴いて起こしてくれます。毎年新川神社の境内に来てくれて、有り難いです。新川神社の境内はそんなに広くないですが、季節の変わり目の移り変わりが感じられる使者達がそれぞれに、それぞれの方法でそれを表現してくれています。先ずは紅梅、次に白梅、桜のつぼみが膨らみ始めると杏子の花が満開、桜が咲く頃には鶯が鳴き始め、おがたまの木のつぼみが膨らみます。4月19日の春祭りの頃にはカラスが巣作りで色々な物を境内に落としたり、手水舎に悪さをしでかします。
と、いうことで前置きが長くなりましたが、本年も昨年に引き続き「第2回田んぼ学校 お田植え祭」を開校いたします。
PDFもおいておきますのでダウンロードしてご利用ください。

申し込みは新川神社神職家:舩木まで「参加児童氏名・住所・学年・靴のサイズ・保護者氏名・携帯電話番号」をお知らせ下さい。

その他ご質問も承ります。 新川神社:舩木家☎・Fax  076-441-8186

平成26年度は5月25日で曇り空でした。

第2回 新川神社田ん ぼ 学 校 参 加 者 募 集

○お米はどこから来たの? ○どうして私たちはお米を食べるの?

○田んぼ学校でべんきょうしてみよう! ○実際にお米を作ってみよう!

5月16日(土)開校、『田植え』から『稲刈り』『しめ縄作り』を体験してみよう!

日時:平成27年5月16日(土)午前9時30分集合午後1時頃迄昼食付き・雨天決行

※注:田男(たおとこ)・早乙女(さおとめ)の集合時間は着替えと祭礼リハーサルの為、午前8時30分です。

場所:新川神社・第一町内公民館

内容:実際に田んぼに入って、手で苗を植える

参加対象:中学生以下(保護者もご参加下さい。)

持ち物:雨具、タオル、着替え、サンダル、田んぼに入るので動きやすい服装(ジャージなど)

その他:参加費無料・9月下旬に稲刈り予定。詳細はHPにて公開中http://niikawajinjya.com

(田男(たおとこ)・早乙女(さおとめ)について)参加申し込み者の中から小学校高学年以上、男子5名・女子5名には衣装を着て「御田植え祭」の祭典に奉仕して戴きます。(参加多数の場合、当方で選考します。)※保護者の方はご同伴いただき、衣装の着替え、昼食の賄いなどお手伝いご協力をお願いいたします。

(開催要項PDF)⇨H27新川神社田んぼ学校開校 参加者募集

 

未来の田男、早乙女達も参加。